一歩前へ

秋草誠のブログ
困ることは考えない!
いいことばっかり考えよう!!
だから一歩前へ

カルチャーが人を救う

2016-10-26 17:29:22 | FMICS

今月のFMICSに載せたものです。

は補足説明と感想です。

 

先日、IT企業の営業マンのTさんが来学し、本学のネット環境などの様々な提案をしてくれました。そのTさんがあまりにも、イキイキと輝いて見えたので、少し意地悪な質問をしてみました。「ところで、今年の御社の新入社員は何人辞めたの。」最近の私は、企業の方と話す時は、この質問をします。この質問のTさんの答えがとても印象的でした。「弊社では、3年間で一人しか退社していません。その一人は勉強をするために辞めました。」という驚きの返答でした。ここで興味がわいたので、なぜ、辞めないのか理由を聞きました。するとすかさず、「弊社には15のカルチャーがあり、そのカルチャーを全社員が遵守しているからだと思います。」というのです。その15のカルチャーは以下の通りです。 

 


 1、組織成長への貢献、2、本質の見極め、3、スピード&クオリティ、4、プラステクノロジー、5、他部署への尊重、感謝、6、期待+α、7、脱・受け身、8、他責の否定、9、法令とモラルの遵守、10、Execution、11、創造のための効率化、12、変化を楽しむ、13、素直・謙虚・率直、14、迅速なリスク対応、15、知的好奇心の探究。 

 なんと素晴らしい話だろうと思い、もうひとつ突っ込んだ質問をしました。「若い人たちは自己肯定感がなく、どこかに正解があると思っていて失敗したくない傾向が強い人が多いが、その対応策はどうしているのか。」すぐに却ってきた言葉が、「それに当てはまるのは、5番の他部署への尊重、感謝です。他部署の存在のおかげで、自部署の業務が成り立つ。私たちは得られる情報や経験の差を認識し、理解を深め、協力しあえる組織である。」と応えてくれました。そして、「答えは教えずに、なぜわからないのか、なぜ出来ないのかを一緒に考えるという仕組みが出来ていて、一緒に働きたいと思える仲間を作っています。」とアッサリと応えられました。Tさんは久しぶりに出会った、素敵な営業マンです。このTさんのような人たちが沢山いる会社となら、一緒に仕事がしたいと誰もが思うのではないでしょうか。 

これには本当に脱帽しました。

 よく聞くと業界では2番目に大きな会社で、社員は500人を超えているといっていました。500人の社員がいて、3年間で一人しか辞めていない会社なのです。思わず出た言葉が、「本業のITの営業もいいけど、人材育成のコンサルをした方がいい。最近の企業は、人材が辞めてしまうことの対策が出来ていないので、必ず売れるはずだ。」というのと、同時に考えたのは、Tさんの会社のカルチャーが大学の中退問題の解決に繋がらないかです。一度、Tさんの会社に伺ってその空気を感じてみたいと思いました。 

本気で中退問題を考えなくては、と思っていた矢先に出会いました。

会社訪問が楽しみです。


偏差値

2016-10-20 13:57:42 | 大学
いつの間にかR社の進学ナビに


偏差値がついていました。

知り合いの大学を見てみると
ちょっとこれでいいのかと感じる数値になっていました。

R社にお金払って
この偏差値が出てくるのはどうなのでしょうかね~

大学関係者の方は知っているのでしょうか?

偏差値で大学を選ぶことをやめたのではなかったかな~
このカタチでいいのか
 
しっかりと学内で話をした方がいいですよ。
隠せと言っているのではありません。
 
この数値は調べれば出てくるから
 
いい
 
ですか
 

器は大きく! 入れたら出す!

2016-10-05 08:39:19 | FMICS

FMICSの10月の裏巻頭です。

勉強する職員さんが増えたのはいいことだと思っていますがぁ

それをどうするの

なんのための勉強ですか

といいたくなってしまう時があるので・・・

 

自然の摂理は、「入れたら出す」ですね。たとえば、車にガソリンを入れたら、動力となって車を動かすことに変わります。人間も栄養を摂って動き出すように創られています。これが自然なのですが、どうも現実の世界では、何かの知識を入れてしっかりと吐き出すことが出来ない人が大勢います。そのため、吐き出すトレーニングが必要になります。

これを大学職員に例えると、学会や勉強会・セミナーなど、様々な場所で入れてきた知識を上手く吐き出せない方が多数いることに気づきました。そんな方々の口々から出てくる話は、大学改革をしたいけど「上が悪くて」、「勉強しなくて」、「理解してくれない」などの言葉がならびます。気持ちはよくわかるのですが、アナタの中にあるその知識をしっかりと伝える努力をしていますか、相手が聞いてくれないのは、アナタにも責任があることを気づいていますか。と問いかけたくなります。

今回のFMICS例会では、いいたいことをいわせていただき、その中で参加者のみなさんの反応の良かった点を記します。私が常々思っていることは、同じ日本語を話しているのに相手に上手く伝えられないことがあるということです。その原因は、持っている情報の量や質が違うので、同じ言葉を使っても受け取り方が人それぞれ違ってしまうのです。だとしたら、やることは決まりますよね。相手にも自分の持っている情報を共有していただくことで解決策が見えてくるのです。そのために具体的に何をするのか?

私は新聞、本、雑誌、セミナーなどの資料から、気になるキーワードの所にラインマーカーを引きます。(なるべく短めに)それを情報共有したいと思う人(理事長や学長など)に持っていきます。そして一言、「お忙しいでしょうから、ラインマーカーの部分だけ読んでください」とお願いします。すると人間は、その周りにある文章も読んでしまうという習性があるらしいです。というわけで、これを繰り返し行うことで、情報共有は出来てきますし方向性も一致するはずです。ここまでできれば、後は会議などで相手を否定せずに発言すればスムーズに事は進むはずです。

私の辛口の友人Sさんが、最近は「外で元気な大学職員」が増えてきたと思います。といっていましたが、まさに外で元気を出して、うちでも元気を出していただきたいと感じています。大学改革を外で大きな声で話すのではなく、この方法で身近な仲間を作って情報共有する努力をした方が大学改革をスムーズに行えるはずです。SNSやツイッターでつぶやくのではなく、目の前にいる仲間と話をしましょうよ。綺麗な水も同じ場所に溜まっていると澱みますよね。結局は「入れたものを上手に出す」です。


2016入試実態調査

2016-10-03 09:23:57 | 大学

リクルートから2016入試実態調査が送られてきました。

それにしても・・・

結果を見ると現実は厳しいですね~

集計した746大学の内訳が恐ろしい

 

募集人員非公開の大学 23校

志願者数非公開の大学 26校

受験者数非公開の大学 51校

合格者数非公開の大学 24校

入学者数非公開の大学 266校

 

こうなると

短大はどうなっているのか

興味がありますね~

 

集計した318短大の内訳は

募集人員非公開の短大 60校

志願者数非公開の短大 63校

受験者数非公開の短大 75校

合格者数非公開の短大 62校

入学者数非公開の短大 128校

 

厳しい現実です。

 

それにしても・・・

これだけ厳しくなってくると

本当に大学・短大がこのままでいいのか

本気で考えないと受験生に申し訳ないですよね。

先日、勉強会で文部科学省の方の発表を聞いて驚愕しました。

人件費比率が80%を超えている大学があるんですね。

冷静に考えると教職員の給与のためにある大学と考えても過言ではないですよね。

 

さすがにこりゃまずいでしょ。

この状態をいつまで続けるのでしょうか。

 

一方でこの状態で昨年から定員増大学が急増しています。

生き残れる大学選抜が始まったということですね。

なんだか

酷い政策のツケを学生たちが肩代わりしているように見えるのは

私だけなのでしょうか。

 

こんなこと看過しないでよぉ!!