平成24年11月12日に書いたモノです。
加筆は赤入れました。
11月に、ガイダンス業者さんの高等学校教諭対象進路指導研究会に参加しました。タイトルは、「高校生の未来を拓く『自力進学』将来を見据えた自力進学とは~制度の理解と将来設計(返済計画)~」という、各種奨学金や大学独自の奨学金の話でした。
今回の研究会に参加して、驚きがふたつありました。ひとつは、東京から来ていた外国語専門学校の発表です。なんと、その専門学校さんは独自の奨学金を出している人数だけでも500名を超えるというのです。はっきり言って、その人数を聞いて耳を疑いました。奨学金対象者が500名を超えるとは、いったい何人の入学者がいるのかということです。
確か、巷の噂では外国語分野の学科や学部を持つ大学・短大・専門学校は募集が大変だと聞いていましたし、現実に知り合いの短大さんは本当に苦慮しています。そんな中で奨学金対象者だけで500名を超えているとは、ということで少しだけ調べてみると今年の入学者は1,000名を超えているそうです。いやはや、これには本当に驚きました。
この時は、本当にびっくりしましたよ。
今年はどうだったかな・・・
もうひとつ驚いたのは、新潟にあるメディア関係の専門学校さんです。声優志望のコースがあり、この定員75名は毎年満たされているということでした。思わず、一般人が聞きたくなる言葉が出ちゃいました。「就職はどうなるんですか?」と、やはりなかなか声優にはなれないそうですが、それでもいいと思って入学してくれると言っていました。この2年のコースに入学する学生がいるところに驚きです。声優という分野で2年間の学びがあるのもスッゴイですよね。とここまで書いて、何を素人のようなことをと言われそうですが、本当に驚きました。
就職させなくていい専門学校ですからね~
でも
当時とは少しだけ
変わったようです。
都内の声優の専門学校さん大変だと聞いています。
どんなに閑古鳥が鳴く分野だって、その先の就職が見込めなくたって、学生は集められるのではないでしょうか。一般的に募集が難しそうな分野だって、やり方次第なのではないでしょうか。
本当かよ!
突っ込みたくなりますね~
私のお勧めするやり方のたとえに「売れるパン屋と売れないパン屋」があります。同じアンパンなのに、売れる店と売れない店があります。売れる店では、あんこもパン生地などもいろいろ勉強して作り上げ、手書きのポップで、“この餡は○○産をじっくりと煮込んで作り、パン粉は○○県産の小麦をきめ細かく挽いて作り上げたアンパンです”と上手にそのアンパンの物語をアピールしています。売れない店では、どうせこんなアンパンが売れるわけがないと知恵も出さず研究もせずに売れない理由を考えるのです。最後は、店の出入り口が悪いとか、パンの並べ方が悪いだとか、従業員の教育がなっていないとか、看板が、立地がと、まあ売れなくなるのは当たり前だと言える理屈が出てきます。
これは今でも同じだと思っています。
売れるパン屋さんを目指さないとね。
まるで、本学だと思われる方もいると思いますが、まさに学生が集められない理由の1番は、内部広報が悪すぎるという点です。先ほど紹介した学校の方々は、売れない理由は考えません。売れる物語を創るのです。
今でも変わりなしです!!