現在開催中の「佐賀県立美術館コレクション 岡田三郎助と同時代の画家たち」では、
日本近代洋画史に大きな足跡を残した画家 岡田三郎助を軸とし、
佐賀県立美術館コレクションの核ともいうべき近代洋画の名品を厳選しました。
15人の画家の作品57点を一堂に紹介しています。
まず、はじめのコーナー。
百武兼行、ラファエル・コラン、黒田清輝、久米桂一郎。
岡田三郎助に影響を与えた4人の画家の作品を紹介しています。
最初の一人は、百武兼行(1842-1884)。
少年・三郎助を「油彩画」の世界に導いたともいえる画家です。
百武兼行は天保13年(1842)佐賀生まれ。
8歳のときに、のちに佐賀藩最後の藩主となる鍋島直大(1846-1921)の御相手役となり、終世その側近として仕えました。
明治4年(1871)直大にしたがい渡米。
その後、ロンドン、パリ、ローマで公務のかたわら洋画の習得に励み、パリでレオン・ボンナに師事したことで飛躍的に技術を高めました。
ローマ滞在中の作とされる「臥裸婦」(1881年頃)は、山本芳翠の「裸婦」とともに、日本人が油彩で描いた最初の裸婦像とされます。
岡田三郎助は、7~10歳頃の少年時代を東京の鍋島侯邸内で暮らしています。
ここで百武兼行の油彩画を見て深い感銘を受け、画家を志すようになりました。
百武の家に出入りしては絵を眺め、百武がイタリアから送ってきた絵具を自由に使わせてもらうこともあったといいます。
今回は、「耕作」、「バーナード城 下絵」、「西洋婦人像」、「老婦人像」の4点を紹介。
「バーナード城 下絵」(1878年頃)は、宮内庁所蔵の「バーナード城」(1878年)の下絵で、完成作の半分の大きさで描かれています。
画面の右側、川に沿って奥まっていく遠近感も自然に描かれています。
「西洋婦人像」(明治時代)、「老婦人像」(1879年頃)は、パリでレオン・ボンナに師事してからの作品。
暗い色を背景に、白い帽子とブラウスという際立った明暗の対比も、ボンナの影響によるものでしょう。
少年・三郎助に感動を与え、画家への志を芽生えさせたという「百武兼行」の絵。
この機会に、間近でご覧になってみませんか?
○「岡田三郎助と同時代の画家たち」チラシ
【展覧会名】
佐賀県立美術館コレクション
岡田三郎助と同時代の画家たち
【とき】
1月10日(土)-2月8日(日)まで
午前10時-午後6時(入場は午後5時30分まで)
【休館日】
2月2日(月)
【ところ】
唐津市近代図書館 美術ホール(1階)
【出展作品】
洋画など 57点
出展作家:百武兼行、ラファエル・コラン、黒田清輝、久米桂一郎、
藤島武二、岡田三郎助、青木繁 ほか
「岡田三郎助と同時代の画家たち」出品目録はコチラ
【ギャラリートーク】
2月1日(日)・8日(日)
午後2時から(約30分)
※ 要入場料、事前申し込み不要
【入場料】
・一般 300円
・唐津市内の75歳以上の人 150円
(受付で市のシルバーカードや健康保険証などをお見せください)
※ 有料入場者20人以上の団体は2割引
・高校生以下の人は無料
・障害者手帳を持っている人と同行者1人は無料
(受付で障害者手帳をお見せください)
【主催】
唐津市近代図書館
【協力】
佐賀県立美術館
■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町23番地(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/
日本近代洋画史に大きな足跡を残した画家 岡田三郎助を軸とし、
佐賀県立美術館コレクションの核ともいうべき近代洋画の名品を厳選しました。
15人の画家の作品57点を一堂に紹介しています。
まず、はじめのコーナー。
百武兼行、ラファエル・コラン、黒田清輝、久米桂一郎。
岡田三郎助に影響を与えた4人の画家の作品を紹介しています。
最初の一人は、百武兼行(1842-1884)。
少年・三郎助を「油彩画」の世界に導いたともいえる画家です。
百武兼行は天保13年(1842)佐賀生まれ。
8歳のときに、のちに佐賀藩最後の藩主となる鍋島直大(1846-1921)の御相手役となり、終世その側近として仕えました。
明治4年(1871)直大にしたがい渡米。
その後、ロンドン、パリ、ローマで公務のかたわら洋画の習得に励み、パリでレオン・ボンナに師事したことで飛躍的に技術を高めました。
ローマ滞在中の作とされる「臥裸婦」(1881年頃)は、山本芳翠の「裸婦」とともに、日本人が油彩で描いた最初の裸婦像とされます。
岡田三郎助は、7~10歳頃の少年時代を東京の鍋島侯邸内で暮らしています。
ここで百武兼行の油彩画を見て深い感銘を受け、画家を志すようになりました。
百武の家に出入りしては絵を眺め、百武がイタリアから送ってきた絵具を自由に使わせてもらうこともあったといいます。
今回は、「耕作」、「バーナード城 下絵」、「西洋婦人像」、「老婦人像」の4点を紹介。
「バーナード城 下絵」(1878年頃)は、宮内庁所蔵の「バーナード城」(1878年)の下絵で、完成作の半分の大きさで描かれています。
画面の右側、川に沿って奥まっていく遠近感も自然に描かれています。
「西洋婦人像」(明治時代)、「老婦人像」(1879年頃)は、パリでレオン・ボンナに師事してからの作品。
暗い色を背景に、白い帽子とブラウスという際立った明暗の対比も、ボンナの影響によるものでしょう。
少年・三郎助に感動を与え、画家への志を芽生えさせたという「百武兼行」の絵。
この機会に、間近でご覧になってみませんか?
○「岡田三郎助と同時代の画家たち」チラシ
【展覧会名】
佐賀県立美術館コレクション
岡田三郎助と同時代の画家たち
【とき】
1月10日(土)-2月8日(日)まで
午前10時-午後6時(入場は午後5時30分まで)
【休館日】
2月2日(月)
【ところ】
唐津市近代図書館 美術ホール(1階)
【出展作品】
洋画など 57点
出展作家:百武兼行、ラファエル・コラン、黒田清輝、久米桂一郎、
藤島武二、岡田三郎助、青木繁 ほか
「岡田三郎助と同時代の画家たち」出品目録はコチラ
【ギャラリートーク】
2月1日(日)・8日(日)
午後2時から(約30分)
※ 要入場料、事前申し込み不要
【入場料】
・一般 300円
・唐津市内の75歳以上の人 150円
(受付で市のシルバーカードや健康保険証などをお見せください)
※ 有料入場者20人以上の団体は2割引
・高校生以下の人は無料
・障害者手帳を持っている人と同行者1人は無料
(受付で障害者手帳をお見せください)
【主催】
唐津市近代図書館
【協力】
佐賀県立美術館
■唐津市近代図書館■
TEL (0955)72-3467
〒847-0816 佐賀県唐津市新興町23番地(JR唐津駅南口すぐ)
ホームページ http://tosyokan.karatsu-city.jp/