ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第20話「牙を剥く偽りの希望」、これは、思っていた以上に激重な内容でした。けど、そのヘビーさに見合って、観ている者に、しっかりと自分の頭で考えさせるだけの内容でした。
前回、エディオムによって、「ウルトラマンギンガ」の世界で起きた、ビクトリウム・キャノンに絡んだ事件を見せられ、大きなショックを受けてしまったユカ隊員。どうして、こんなヒドいものを見せたの、と文句を言うユカ隊員だけど、頭が良く、察しも悪くない彼女だ、実際、心の片隅では、エディオムの意図を理解していたかも知れない。
そこの辺りは定かじゃないにしろ、容赦のないエディオムは、続けざまに、「ウルトラマンデッカー」の世界で起きた事件を見せる。「ウルトラマンデッカー」を見ていた人間なら誰でも知っている、それが、アガムスの凶行とテラフェイザーの暴走だ。最初はウルトラマンデッカーと息の合った共闘を魅せ、怪獣から人と世界を守っていたテラフェイザー。だけど、それは偽りの勇姿に過ぎなかった。アガムスは、最初から、テラフェイザーをウルトラマンデッカーを倒し、地球を滅亡させるための兵器として使う気満々だった。
天才の秘めていた悪意の暴走を目の当たりにして、ますます、ショックを受けてしまうユカ隊員に、エディオムは更に、ショッキングなモノを見せつけてくる。目的は理解できるにしろ、ほんと、攻めるやん。ユカ隊員が見せつけられたもの、それが、D4レイ、ウルトメイトゼロ、そして、デストルドスだった。これには、セレブロが一枚嚙んでいるにしろ、人類が自分達を守るために追い求めた、最強の防衛力が、悪に利用されたのは確かだ。
エディオムがユカ隊員に、これらのショッキングな情報を提示した意図、それは、自制を促すためだった。守りたい、その気持ちそのものは決して否定できない。けれど、力を求めすぎるあまり、コントロールできなくなったり、悪意を持った他者に凶器として利用されてしまう事も忘れてはいけない。人は、これまでも、その自制心を失ってしまったがゆえに、痛い目を見てきているのだから。果たして、ユカ隊員は、この苦しみから脱することが出来るんだろうか・・・
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ21「炎の届け物」は、スーパー戦隊ではお約束のレッド強化フォームゲット回でした。この夏の暑さに負けない激熱なパワーアップでした。でも、ぶっちゃけた話、玄幡さんの飴玉探偵のインパクトが、あまりにも強すぎましたね。
大也の大豪邸を掃除していたブンブンは、大也が子供の頃に描いた「夢」を見つけ、そのテンションをブチ上げる。相棒として、大也の事を少しでも知りたいブンブンは、大也に夢について尋ねるも、聞き方が悪かったのか、さすがに、大也もブンブンの意図が読めなかったらしく、二人の間には微妙な空気が流れてしまう。どっちが悪いって訳じゃないにしろ、こういうズレは早々に解決しないと、後で面倒な事になるからなぁ。
一方で、調さんに呼び出しを受けた錠さんは、街で起きている連続不審火事件の調査を命じられる事に。やる気はあるものの、一体、どっから手を付けるべきか、と悩む錠さんに救いの手を差し伸べたのが、玄幡さん、じゃなくて、飴玉探偵。玄幡さん、何か、探偵モノにでもハマったのか? 堅物な錠さんと飄々系な玄幡さんは、不審火が起きた現場に出向き、多くの人から事情を聞いていく。元より頭の回転が速い玄幡さんは「カジ」、この単語が肝だ、とすぐに気付いた様子。
そのタイミングに合わせるようにして、サンシーターたちを見つける二人。こう言っちゃ失礼かも知れんけど、おばあちゃん、どう見ても怪しい人から、無料で消火器を貰っちゃダメよ。タダより怖いものは無いって、よく言うじゃん。おばあちゃんが口にした「カジキマグロ」に反応した消火器を咄嗟に掴んだ錠さん、肌はこんがりと焼け、髪はチリチリアフロに。玄幡さんが探偵姿となり、錠さんがファンキーな姿になっちまったよ・・・街を大火事にさせない、と大也たちは、サンシーターたちが配って回っていたインチキ消火器を回収。その間に、先斗とビュンビュンに励まされたブンブンは、大也の夢を叶えるために、自分の全力をフルに発揮させていく。
ショウカキグルマーとの戦いに突入したブンブンジャーは、火勢の強さに圧され、窮地に陥ってしまうが、そこに放り込まれたのは、ブンブンが新たに創りだしたニューウェポン・ズンズンショウカブラスター。それをレッドが使うと、消防士を彷彿させる姿の、ブンレッド119にパワーアップ。ブンブンとの絆パワーを纏ったブンレッド119は、ショウカキグルマーの炎を物ともせず、一気に勝負を決める。巨大化したショウカキグルマーも、ウィングブンブンジャーロボモンスターの繰り出したスピニングアタックで撃破。実に熱いストーリー展開でした。いや、でも、やっぱ、玄幡さんが何もかも持って行くんだよなぁ。
仮面ライダーガッチャード
第45話「運命の出会い、愛憎分岐点(ジャンクション)!」では、この『仮面ライダーガッチャード』の裏主人公と言い切ってしまっても、反対意見は一つとして出ないであろう加治木が漢を魅せてくれるストーリー展開になっており、ファンの中で、加治木の株がしっかりと上がったんじゃないでしょうか。
意中の相手である聖と再会できたと思ったのも束の間、ジャングルマルガムとクロトーによって、目の前で聖を連れ去られてしまった加治木は、人目も憚らずに号泣してしまう。そんな加治木を励ます宝太郎、この友情、グッと来ますね。宝太郎の言葉で、聖を助けたい気持ちが更に強まった加治木は、宝太郎と共に救出へ向かう。しかし、仮面ライダーのバイクで2ケツするのは、ヒロインの特権なんだが、もしかして、加治木は裏主人公だけじゃなく、ヒロインでもあったのか。
まぁ、戯言はさておき、ガエリヤによって「錬金連合」に書き換えられ、忘れてしまっていた”記憶”を思い出してしまい、絶望のどん底に叩き落とされてしまう聖。そんなタイミングで、加治木が助けに来てくれたもんだから、聖としちゃ、思わず、彼を拒んでしまう。そりゃそうだわな、自分が兄に疎まれていて、バケモノになった兄に殺されかけ、その上、自分もバケモノに変貌した記憶が蘇っちまったんだから、錯乱しちまっても、何ら不思議じゃない。
だからこそ、加治木の魅せてくれた漢が、実に光ってました。親友たる宝太郎に鼓舞されたのも大きいんでしょうけど、常人なら死ぬ、最低でも行動不能になっているはずの電撃をモロに喰らっても立ち上がり、しかも、痛みに耐えながら、聖に一歩一歩、ド根性で突き進んでいく加治木、カッコ良すぎ。クロトーですら、どうして、動けるんだ、とビックリしてましたもんね。そんな加治木が心から叫んだ本心は、聖の心に巣食っていた負の感情を吹き払った。そのチャンスを逃がさないあたり、宝太郎は勝負を決める。まさか、召喚したスチームホッパーも、エクスガッチャリバーと「UFO-X」で強化フォームになれるとは思わなんだ。
今回、漢を魅せてくれたのは、加治木だけじゃなく、ミナト先生もだった。掟に従えば、ケミーと関わってしまった加治木と聖の記憶は消さなきゃいけない。でも、加治木の、聖が自分の事を忘れてしまっても、自分が守っていく、その覚悟を目の当たりにした事で、二人の記憶を消さないって判断を下したシーンはグッと来たわぁ。その後の、加治木と聖が”花火”とUFOを見てハシャぎながら、恋人繋ぎをするくだりは、キュンキュンだった。また、ラケシスもベースになっている人間の記憶を思い出し、前に進む決意を固める一方で、グリオンが伸ばしてくる手に怯える顔も見せていた。やはり、ラケシスを守るために、次回、スパナがグリオンと激闘を繰り広げるんだろうか・・・見たいなぁ、ヴァルバラドの強化フォーム。やっぱり、「UFO-X」と「エクシードファイター」のカスタムアップか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます