思いの違い

　初夏のさわやかな日差しが緑の木々に映えて、これから訪れるエネルギッシュな季節を予感させるてくれるようです。
　当校は専門学校ですから、学生は検定試験をたくさん受験します。当然のことながら、結果が出る頃には一喜一憂します。しかし、その喜び具合、その悔しい具合は人それぞれなんです。もちろん合格した人はうれしいのですが、飛び上がって私に抱きつくようにして喜ぶ学生もいれば、ただにっこり微笑む学生もいます。また、不合格になった学生においても、同じように千差万別でしょう。感情の表現のしかたにもよると思いますが、時にはそれにどれくらいの重きをおいているかの要求水準のレベルにも左右されるのではないかと思います。
　絶対に合格したい！と思って受験する学生と、合格すればいいなと思って受験する学生とは、合格したときの喜びの度合いが違います。そして合格の可能性にも影響するでしょう。それはその検定に対する「思いの違い」から来るものですね。
　「思いの違い」で取り組み方は大きく違っていきます。
　例えばクラスでレクレーションをします。どうでもいいやと思って参加する人は、きっと面白くないはずです。ヨシ、頑張ろう！と思って取り組む人はすごく楽しい時間を過ごすことができるのです。どうせやるなら、楽しい方がいいに決まっています。
　先日、スポーツの時間に１年生対２年生のドッジボールを準備体操を兼ねて行ったのですが、思いのほか楽しい時間を過ごすことができました。日頃、物静かな学生が楽しそうにやっているのを見ると、こちらもうれしくなってきました。さぁやろう！という皆の勢いがよかったのですね。
　「思いの違い」でなんと有意義な時間を過ごすことができるのでしょう。「思いの違い」で、周りを幸せにしたり、意外な力が発揮されたり、いろんなプラスの効用が現れるかもしれないのですね。
　ひとに対する「思い」も同じです。家族や好きな人に対する「思い」を少しでも周りの人に掛けてあげられるのなら、人間関係もうまくいくはずです。
　夢を漠然と持っているあなたは、その夢に対する「思い」にどれくらいの重さをかけているでしょうか。
夢をかなえるためには、あなたのその「思い」に全体重をかけて挑戦してみてください。
　それが夢をかなえる最短距離かもしれない、と、私は思います！