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八ケ岳南麓で田舎暮らししています。

中越沖地震・雪割草ハウス

2007-07-20 | その他
☆nakayuki邸の朝☆
花に興じて、1句でも…
思っただけで、光り輝く朝の花達をひたすらデジデジ。


たくさん咲いていて、とても全部は撮りきれまっせん。

nakayukiさんに呼ばれて、家に入ると奥様の手作りの料理が並んでいた。

被災された方の「おにぎり1個しか食べていません」
と、言うテレビでのコメントが思い出だされる。
急な客にも拘らず、心のこもったたくさんのご馳走が並んでいる。

感激!

奥様、ありがとうございました。
「モロヘイヤ」とっても美味しかったです!


「被災者の方に申し訳ないなぁ」と、思いながらも“たらふく”頂いた。^^;

ここ(小千谷)からはnakayukiさんの案内で高速を通らないで下道を行く。

nakayukiさんは、地震の次の日から毎日、
西山の仙人宅に救援に掛けつけていて、
どこの道路がどうなっているか、どの辺りで陥没や土砂崩れがあるか、
通行止め等の道路事情を全て把握されている。
裏道・山道の安全な道を先導してくださった。


西山が近づくにつれ、地割れや、がけ崩れが酷くなり、
民家の屋根に掛けられたブルーシートが多く目立ってきた。
倒壊家屋は見当たらなかったものの、損傷を受けていない建物はほんの少し。

里山・伊毛(いもう)に着く。

更に道の地割れは酷く、無数の亀裂が生々しく走る。
大きな段差を避けながらゆっくりゆっくり進む。
アスファルトの路肩は地割れ後、崩れ落ち、陥没という状態。
すれ違う時の路肩は要注意。危険度強!



「道路補修の重機が1台、粉々になったアスファルトを取る作業をしていた。」


nakayukiさんの話では、かなり回復しているとの事だが、
怖くてなかなかハウスを覗き込むことができない。

ウロウロしている私に、ニッコニコの笑顔のヒゲ仙人が両手を出して、
「よく来てくれたね~」
「さあさあ、ここ見てよ。
ここも見てくれ、写真撮って!
何処撮ってもいいよ!
こっちへ来い、アッチへ来い」と、案内されたのです。



「ブルーシートを被せた地割れの駐車場・シートの上からも地割れや段差がわかる。」


全部で11棟あるうちの9棟が雪割草ハウス。
あとの2棟が仙人掌ハウス。
雪割草ハウスは、いち早く駆けつけた仲間が救済したそうで、
想像していたような惨状は見られなかったものの、
栗山さんのハウスは酷かった。



「地ベタに苗が置いてあるのではありません。棚が潰れているのです。」

一通り写真を撮ってから、
私も、一生懸命お手伝いさせて頂いたが…
役に立ったかどうかは?不明


「盆栽棚・50キロはありそうな大鉢が・・」


復旧作業を簡単に説明すると・・・
倒れている棚(作業台)の上にある雪割草と、
下敷きになった雪割草をひとまず別の所に移動して、
棚板を外し、
杭を打ち直し、
鉄パイプで補強して、
作業台を強固なものに作り直してから、
別の所においた雪割草を元に戻す。
書くのは簡単だが・・・



「1号ハウス」


右側の棚が崩れ、棚の上と下にあった雪割草のフラコン(トレー)は、
外や他の場所へ移動されています。


「1号ハウス」 



とりあえず、上記写真の中央にある雪割草のフラコンを右側に移動。



「1号ハウス」


ブロックを積んで中央の列を新しく造り、
雪割草を移動してから、
両側の列を造り、
外にあったものを運び込んで1号ハウスの応急処置はひとまず完了。


一号ハウスは、ブロックを積み上げた棚でしたが、他のハウスは、すべて杭を打った棚です。
左側のハウスの外に、移動した雪割草のフラコンが見えているのですが分かりますか?



「長野県から駆けつけた富田さんと、千葉からの小山さん。」



「棚の足の部分を補強する鉄パイプを、作っているのはnakayukiさん。」

簡単そうに見えるでしょ?

でもね、たぶんは知っています!

この鉄パイプは大きく曲がっていて…真っ直ぐな部分だけ使えば2本。
曲がっている部分を真っ直ぐにすれば3本の補強パイプが出来ると、
nakayukiさんは、ぜーーーんぶ、真っ直ぐに直してからカットしました。

鉄パイプを真っ直ぐするには、知恵と、腕力と、体力と、コツのコツが必要でした。
押すのが得意なたぶんは…パイプを押さえていただけ…^^;
汗と雨で全身びしょぬれで頑張るnakayukiさんです。



「サボテンハウスはたいへんです!」

トレイに入っている物は少なく、大鉢の単品か一人では持てない寄植えです。



「恐ろしくて近づけません」



「2時間でこんなんです。」


慣れない人、セッカチな人、力のない人は大怪我をします。

たぶんは「サボテンには近づくな!」と言うnakayukiさんの有り難い忠告に従い、
ノータッチ。(いいのか?それで…)^^;



「これだもんね…」


サボテンハウスの横の空き地にテントを造り、
ハウスの中の一部のサボテンをそのテントに移動。



空けたスペースに、棚を造り、サボテンを移動。
空いたスペースに、棚を造り…を繰り返していくようです。



「サボテンの今後が見えてホッとしている仙人。」


現場の人々は、実に落ち着いたもので、2回目ともなると阿吽の呼吸です。
そうです。
3年前の「中越地震」でも、「夢織舎」は大きな被害を受け立ち直ったばかりでした。
小千谷のnakayukiさんの「中野山草園」は震源地に近く。。。。。

長野の富田さんは、お茶ケが入ると人格が変わり、楽しい人です。
が、現場では寡黙で頼り甲斐のアルお方。

「今度(3回目)はもっと立派に作ってやる!」と…
「3年後にまた会いましょう!」なんて、冗談を言って別れた。(爆)



「能率UPに欠かせない休憩」

おやつの時間は、和気藹々のコミニュケーション・センターになります。
新潟を襲った過去3回の地震体験者が多く、過去の体験談が主な話題。

夜は、ジンギスカン。
総勢5人で9人前を平らげ、地元の湯どころ「寺宝の湯」へ。
露天風呂は冷温泉のようで身体に優しく、全身が温まる。






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