ミヤンマ―・シャン州のインレー高原。中国雲南省、ラオス、タイと州境を接し平地で標高は約900m。山岳は1400~1500mで暑いミヤンマ―でも涼しく自然豊かで美しい高原です。インレー湖畔のインダ―族、その他シャン族、コーカン族、ワ族、タウンヨー族、バラウン族、パオ族など民族色豊かで興味深い地域です。シャン州軍や少数民族武装組織もありタンシュエ軍事政権時代は武装解除の戦闘もありゲリラの出没噂もありました。小乗仏教の信心深い同じミヤンマ―人と信じ出掛ける事にしたのです。
インレー湖畔側からパオー族の村を訪ねる計画を伝えるとヤンゴンの息子(元留学生)が予定があるので警護員と看護婦を用意するとの提案を断り馬2頭と馬引き2名、料理山岳ガイド1名を用意させ4名で2泊3日のパオー族の村まで山岳トレキングです。馬2頭は疲れた馬の代替え馬です。料理山岳ガイドは肉や魚その他食糧を用意し早朝、湖畔側から出発したのです。
山の低地は少数民族の民家が点在しトウモロコシや高原野菜、鶏や豚の放牧をしていました。昼食時は民家のかまどをかりガイドが日本人好みの料理をしてくれました。高地は馬も疲れるほどの岩場もあり乗り換えながら夕刻、頂上の宿泊場所、寺の宿坊に到着しました。しばらく休憩しているとフランス人の民俗学大学教授夫妻が男性ガイドと3名で自らの足で登頂してきました。これが本当のトレッキングだなと・驚きました。フランス人ガイドはフランス人用の料理を用意し日本人用料理を混ぜながら深夜まで寺の庭で談笑しました。
翌朝、別れを告げフランス人夫妻は湖畔側に下山され馬2頭と馬引きは昨晩下山したのです。湖と反対側の山深い僧侶の親戚のあるパオー族の村まで女性ガイドと二人で歩いて下山です。ゲリラの心配もしましたが空気も澄んで山々はきれいで会う人もなく夕刻、無事に僧侶の親戚の家にたどり着き民泊しました。驚きはパオー族の老人はミヤンマ―語が理解できず若夫婦がパオー語に通訳していた事です。純心で心豊かで穏やかで、温かいパオー族の料理をごちそうになり生活習慣も見聞きし、夕方バイタクでニャンシュエの町まで下山したのです。
空は青く澄んで山々の緑は鮮やかで気持ちのいい半トレキングでした。日本人やアジア人の旅の価値観は少々ヨーロッパ人などと違い観光資源になるか考えさせられるトレキングでした。
写真上 welcome Inlay ゲイト
中 インダー族の馬引きと山岳料理ガイド
下 パオー族のおばさんたち
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