定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?―
三戸 祐子 著
新潮文庫
4月25日、JR福知山線で起きた列車事故。犠牲者の方の冥福を祈るとともに、二度と同じような事故が起こらないような対策を願いたい。
「伊丹駅を約1分30秒遅れで出発し遅れを取り戻すために回復運転」(毎日新聞5月8日)をしたことが直接の事故原因だとされている。「厳しいペナルティーを科すな . . . 本文を読む
「情報を見せる」技術 ビジュアルセンスがすぐ身につく
中川佳子 著
光文社新書
「メディアとつきあうための4冊」の最後は、いかにして「見せるか」というノウハウについての本である。 筆者は、NHK特集の「驚異の小宇宙 人体」のCGも制作した女性である。
私はこの本を、先に紹介した「情報編集の技術」の続編といった位置付けをしている。もはや必須となった感の . . . 本文を読む
情報編集の技術
矢野直明 著
岩波アクティブ新書
これまで紹介した2冊は 情報の受信者、受け手としてのインタビュー記事やテレビ番組であった。これからの2冊は情報の発信者、送り手として読む2冊である。もちろん情報の豊かな受け手と送り手とは螺旋状に相互に高められていく、つまり送り手としての経験が賢い受け手を創るものであり、私たち視聴者、一般消費者が送り手を経験することに . . . 本文を読む
テレビの教科書 ビジネス構造から制作現場まで
碓井広義 著
PHP新書
この国のテレビの歴史は50年。私たちには時々、心から素晴らしいと思える番組に出会うことがある。録画をしてずっと持っていたいと思うドラマに会うこともある。しかし一方でビジネス構造という面からテレビを見る時、企業が視聴者に見てほしいのは、番組ではなくCMであるということは考えてみれば当然のことである . . . 本文を読む
インタビュー術!
永江 朗 著
講談社現代新書
読んだ本を並べてみたら、偶然ではあるが一本の線でつながった気がした。情報とどうつきあうかという“線”である。 誰もが現代は情報化社会だと言い、その情報化社会に対応していく必要性については述べるが、具体的にどうすべきなのかについて分かりやすく伝えてくれる人は少ないように思う。情報化社会という脅威ばかり見せつけられて、畢竟どんな対応を . . . 本文を読む