大町から北へ行くのは、44年ぶりという計算になります。懐かしいというより初めての感覚。仁科三湖という言葉は学生のころから知っていたと思います。1980年の夏に大町に3日ほど逗留し(ネガの記録によれば8月23日~25日、なんでも記録しておくものですなぁ)、大糸線をあっちへ行ったりこっちへ行ったりしていました。当時は国鉄に周遊券という便利なものがあり、エリア内の乗り降り自由で、きっぷの心配をしなくてよかったのでラクチンでした。
ところが三湖には寄ってみたことがありません。なにしろ、列車に乗るのが目的ですから、駅から離れたところはまったく知りません。それではと思い、国道148号線からちょいと寄り道。青木湖をぐるっと一周してみました。道は決して広くなく、景色を見ながらゆっくりと走っていきます。湖は確かに青く静か。サップっていうんでしたっけ?湖で遊ぶ人たちが多数。気持ち良さそうです。
よっぽど一周というところでクルマを止めて湖を眺める。あっ、サップの人が湖に落ちた?しばらくすると上がってきて板?の上で正座しています。後で写真を確認すると女性のようにも見えます。
で、思いだしたのが「犬神家の一族」。水面から突き出た足はここで撮影されたというお話し。青木湖の静かさと神秘さが、あの映画にぴったりだったのかもしれないと思いました。
つい最近、wowowで「犬神家の一族」を放送していたので、湖に注目して見てみました。なるほど、青木湖だ。今は営業をやめてしまった青木湖スキー場の夏の姿も見えるように思います。
青木湖を過ぎたら佐野坂峠。斜面は北向きになって、水は日本海側へ流れていきます。標高は860mだそうですから、比叡山よりも高いところを今走っている。不思議な感覚です。
(つづく)
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