「北の山・じろう」日記

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欧州サッカー>ブンデス(ドイツ)バイエルンのトゥヘル新監督・他<2023年4月2日

2023-04-11 16:01:17 | スポーツ

Bミュンヘン・トゥヘル新監督、古巣ドルトムント相手に白星発進も「まだ改善の余地ある」
[2023年4月2日11時18分]
https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/202304020000325.html

首位のドルトムント相手の一戦は、監督の真価が問われます。これで負けて、チームがガタガタになればすぐ首が飛ぶでしょう。シーズン途中の監督交代は、難しい部分が多いです。

しかし、ナーゲルスマン前監督との違いは明らかでバイエルンは首位決戦で快勝しました。ナーゲルスマン前監督の戦術は、サイドをほとんど使わないサッカーで、バイエルンの伝統的な戦術とは、異質です。だから、選手もそれに馴染めなかったのだと思います。

ワールドカップの日本戦でも活躍していた、ミュラーが2得点しています。日本戦でも代表監督のフリッツがミュラーとベテランのボランチの選手を同時に交代させたら、途端にチームバランスが崩れて、日本に逆転を許しました。

ミュラーは、そう言う選手なんです。逆に言うと監督はミュラーが生きるような戦術を考える必要があります。バイエルンは、今シーズンからチームの大エースのレワンドフスキが、バルセロナに移籍してしまいました。だから、昨シーズンよりは格段に得点力が落ちています。

トゥヘル新監督のやった事は、バイエルンの得意な戦術に戻すことだけだったと思います。サイドを大きく使いピッチを広く使う戦術です。

何年かバイエルンを見ていると、失敗する監督は、ミュラーをベンチに下げたり、活躍できないような戦術を取ります。成功する監督は、ミュラーが存分に活躍できる戦術を取ります。バイエルンにとってトーマス・ミュラーは、欠かせない重要な選手なのです。今年、33歳の大ベテランですが代わりの利かない選手です。バイエルンの今の黄金時代を支えてきた選手ですから、やがて引退の時は来るでしょうけれど、それまではトーマス・ミュラーをピッチで輝かせなくては、バイエルンはチームバランスを失ってしまうんです。

トゥヘル新監督は、それを理解していてチーム戦術を元に戻しただけだと思います。

2020年12月24日成績が良かったにも拘らず、パリ・サンジェルマンのフロントと対立して、シーズン途中に解雇されました。翌年、2021年1月26日にやはりシーズン途中からプレミアのチェルシーの監督に就任して、チャンピオンリーグでチームを優勝に導きました。

気まぐれなチェルシーは、2022年9月7日トゥヘルを解雇しました。監督人事は、不可解な部分が沢山あります。しかし、確実に言えることは優秀な監督を解雇したチームは、その後低迷します。

チェルシーの今年の順位。現時点でプレミア11位。
パリサンジェルマン。国内リーグでは優勝できるもののチャンピオンリーグでは、ここ数年決勝トーナメント1回戦敗退が続いています。パリサンジェルマンは、トゥヘルが監督の時は、チャンピオンリーグ決勝まで進出しました。その時は、惜しくも決勝で負けました。

プレミアのリバプールのクロップ監督の場合。
一時期は、ヘビーメタル・サッカーを標榜して圧倒的に強い時代がありました。ところが、この監督はほぼ同じメンバーで戦います。だから段々、チームの主力メンバーの力が衰えてきます。しかし、変わりがいないから同じメンバーで戦い、チームは徐々に弱くなって行きます。

今時、メンバーをローテーションしないと選手がもちません。だから、交代枠も3人から5人に拡大されそのままです。だから、5人の交代枠を有効に使う監督が優れた監督だと言えます。それは、ベンチメンバーの質の向上にもなります。チーム力を底上げすることが、出来るのです。それを、しないことが第一の欠点です。

第二の欠点は、センターバックとフォワードしかいないチーム編成をします。だから、良いミッドフィルダーがいません。チーム戦術がハイプレスからの速攻ですから、ミッドフィルダーを重要視しません。そのためチーム戦術が機能しないと、ボロ負けします。何年も同じことをやっていれば、相手チームも対策を研究してきます。同じメンバーで戦い続けてきたため、メンバーの衰えも目立ちます。

しかし、代わりの選手を出すわけでもなく戦術を工夫する訳でもありません。最初から、バランスの悪いチームを作り上げてしまったので戦術の変えようがないんです。

強いチームには、必ず優秀なミッドフィルダーが何人かいます。優秀なミッドフィルダーは、チームのバランスが崩れた時や攻撃が停滞した時に、チームを救います。クロップ監督には、その発想がありません。だから、リバプールはチームに栄冠をもたらしたクロップ監督を解雇して他の監督を探さないと現状から抜け出すのは、難しいように見えます。

パリサンジェルマンも、そうです。金に任せて豪華なメンバーを揃えますが、フロントと監督が弱体なのでフランスの国内リーグでしか、勝てません。ビッグクラブのように一見・見えますが、実際にはフランス国内で圧倒的に強いだけのチームから脱却出来ません。

そのチームを変えてくれそうだった、トゥヘルをフロントの感情でシーズン途中で解雇してしまいました。優秀な監督は、チームを選ぶことが出来ます。パリサンジェルマンのクラブとしての体質が変わらない限り、一流の監督はこないと思います。

結局、サッカーも会社と同じで良い経営あるいは運営しないと成長も繁栄もしないと言うことです。



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