ウイキペデイア【アフガニスタン】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3
同【タリバーン】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3
同【アフガン紛争】
大雑把には以前にも何回か書いていますが、アフガンの歴史は外敵との闘いの歴史です。
1978年、旧ソ連のアフガン侵攻から始まって、2021年NATOのアフガン撤退までは戦争と内戦が継続してきたと言えます。国土は荒れ果て、全てが失われたと言えます。秩序、政治、社会の仕組みなどが全部失われました。おまけにISの残党がまだ国内に潜んでいます。
タリバンの武力による中央統一と部族社会を合わせて、もう一度政府の仕組みを最初からと言っていいほど作り直さなければなりません。国を治める手段となる官僚機構を、新たに作るのとほぼ同じです。
仮に法律は作れるかもしれません。しかしそれを実際に政治として行うには、行政機構が必要です。
中央の官僚機構と地方行政の仕組みを、全部作る膨大な手間暇を考えてください。
更に悪いことにはアフガンからは、それを構成する元になる教育制度も失われて40年以上が経過しています。
しかし、タリバンが政権の担い手となった以上、とにかく始めなければなりません。
今のタリバンには、イスラム原理主義の原則と宗教的戒律、あるいは簡単な刑罰法以外、統一された法律すらないと思います。今のアフガンに普通の国と同じ事をしろ・と言っても土台無理な話なのが分かると思います。
そのような事情により中国に行政官を送って、様々な統治システムの学習を始めたようです。当然ながらモデルがありそこから学ばなければ、どうにもなりません。そこで位置的に近く比較的政治の種類(独裁に近い)が似ている中国に助けてもらおうと言うことでしょう。物質的な援助は、多少かもしれませんが中国が援助していると思います。
ロシアもテロ指定を解除して、面倒を見られる部分は面倒を見るのでしょう。
誰かが、支援したり援助しなければ、国として立ちゆくのは難しいと思います。
産経新聞がそれを記事にしています。プロパガンダと主義主張が多く、人間の温かみが感じられません。40年以上の戦争と内戦がやっと終わり、これから国を再建していかなければならないアフガンに対する思いやりなどまるで感じられない記事です。
親米や親中国の立場を離れて、人間としてアフガニスタンを見守る気持ちを、どうして持てないのでしょうね❓
記事があるだけマシとも言えますが・・・
産経新聞 2024・12・28
『<独自>タリバン、中国に行政官のべ1400人派遣 官僚養成で体制盤石化狙う 中国傾斜鮮明に』
https://www.sankei.com/article/20241228-X2RF5QMG75IFVIRHKJOEJ66POE/
【国家行政制度を作らないとまともな政治すら出来ないと言うことを、全然理解していないようです。中国しか助けてくれる国がないから中国に縋っているだけです。】
と言うことを、少しは理解してあげるべきでしょうね。
アフガンの酷さの度合いは、シリア内戦の単純に4倍以上です。(時間比較)おまけに国家として未熟な1978年から戦争が続きました。それが、どれほど大変なことか理解するのすら困難です。シリア内戦など序の口、ウクライナ紛争などピクニック程度です。大体、こう書けば当たらずとも遠からずでしょう。