「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(アフガニスタン)タリバンの国創り<2024・12・28

2025-01-13 10:54:09 | 東南アジア~西アジア

ウイキペデイア【アフガニスタン】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3
【タリバーン】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3
【アフガン紛争】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2001%E5%B9%B4-2021%E5%B9%B4)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E7%B4%9B%E4%BA%89

大雑把には以前にも何回か書いていますが、アフガンの歴史は外敵との闘いの歴史です。
1978年、旧ソ連のアフガン侵攻から始まって、2021年NATOのアフガン撤退までは戦争と内戦が継続してきたと言えます。国土は荒れ果て、全てが失われたと言えます。秩序、政治、社会の仕組みなどが全部失われました。おまけにISの残党がまだ国内に潜んでいます。
タリバンの武力による中央統一と部族社会を合わせて、もう一度政府の仕組みを最初からと言っていいほど作り直さなければなりません。国を治める手段となる官僚機構を、新たに作るのとほぼ同じです。
仮に法律は作れるかもしれません。しかしそれを実際に政治として行うには、行政機構が必要です。
中央の官僚機構と地方行政の仕組みを、全部作る膨大な手間暇を考えてください。
更に悪いことにはアフガンからは、それを構成する元になる教育制度も失われて40年以上が経過しています。

しかし、タリバンが政権の担い手となった以上、とにかく始めなければなりません。
今のタリバンには、イスラム原理主義の原則と宗教的戒律、あるいは簡単な刑罰法以外、統一された法律すらないと思います。今のアフガンに普通の国と同じ事をしろ・と言っても土台無理な話なのが分かると思います。

そのような事情により中国に行政官を送って、様々な統治システムの学習を始めたようです。当然ながらモデルがありそこから学ばなければ、どうにもなりません。そこで位置的に近く比較的政治の種類(独裁に近い)が似ている中国に助けてもらおうと言うことでしょう。物質的な援助は、多少かもしれませんが中国が援助していると思います。
ロシアもテロ指定を解除して、面倒を見られる部分は面倒を見るのでしょう。
誰かが、支援したり援助しなければ、国として立ちゆくのは難しいと思います。

産経新聞がそれを記事にしています。プロパガンダと主義主張が多く、人間の温かみが感じられません。40年以上の戦争と内戦がやっと終わり、これから国を再建していかなければならないアフガンに対する思いやりなどまるで感じられない記事です。
親米や親中国の立場を離れて、人間としてアフガニスタンを見守る気持ちを、どうして持てないのでしょうね❓
記事があるだけマシとも言えますが・・・

産経新聞 2024・12・28
『<独自>タリバン、中国に行政官のべ1400人派遣 官僚養成で体制盤石化狙う 中国傾斜鮮明に』

https://www.sankei.com/article/20241228-X2RF5QMG75IFVIRHKJOEJ66POE/

【国家行政制度を作らないとまともな政治すら出来ないと言うことを、全然理解していないようです。中国しか助けてくれる国がないから中国に縋っているだけです。】
と言うことを、少しは理解してあげるべきでしょうね。

アフガンの酷さの度合いは、シリア内戦の単純に4倍以上です。(時間比較)おまけに国家として未熟な1978年から戦争が続きました。それが、どれほど大変なことか理解するのすら困難です。シリア内戦など序の口、ウクライナ紛争などピクニック程度です。大体、こう書けば当たらずとも遠からずでしょう。


ロシアがタリバンのテロ指定を解除する見込み、タリバンの生い立ち<2024・12・05

2025-01-12 00:58:17 | 東南アジア~西アジア

産経新聞
2024・12・02
『ロシア、タリバンをテロ指定解除へ 反欧米陣営取り込み 国際・国内情勢変化背景に』

https://www.sankei.com/article/20241202-VUPXHHQNT5KUDGT2AYBPQJA2XM/

プロパガンだと悪意に満ちた記事タイトルです。
日本人は、こうありたくないものだとシミジミ思います。

ペシャワール会(2009年5月)
『ここにこそ動かぬ平和がある』
『用水路は現地活動25年の記念碑』

https://www.peshawar-pms.com/kaiho/99naka_tokubetsu.html

共同通信
2024年12月4日
『ペシャワール会が通水式 アフガン、建設中の用水路』

https://nordot.app/1236786008364679190?c=302675738515047521

そもそもアフガンが、なぜ今のような歴史の経緯を辿らなければ、ならなかったのか❓
<ウイキペデイア>
【アフガニスタン戦争(1978年~1989年)】 旧ソ連のアフガン侵攻

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2001%E5%B9%B4-2021%E5%B9%B4)

【アフガン紛争(2001年~2021年)】NATOのアフガン侵攻

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2001%E5%B9%B4-2021%E5%B9%B4)

旧ソ連との長い戦争、その後NATO(アメリカ)の軍事侵攻と長い占領と内戦期間。
世界の2大・大国が、アフガンを荒らしまわったと言っていいでしょう。
2021年アメリカが撤退して、やっと40年以上に及ぶ戦乱の時代が終わりました。
これを見て、アフガンを気の毒だと思わない人は、人間ではないと思います。

最初にアフガンに侵攻した旧ソ連の後継国であるロシアは、本来ならアフガン復興を助ける義務があると思います。
アメリカやアフガン侵攻に参加したヨーロッパも同じです。
ところが、タリバンをテロ組織に指定して国際社会への復帰を妨害しています。
おかしいでしょう❓
これほどの被害を被った歴史の被害者を、テロ組織として差別して排除するのは国際社会の犯罪だと言えます。

ロシアは、テロ組織に指定しているのなら解除して、復興を援助して当然だと思います。

最初にあげた記事タイトルを見てください。
旧式の冷戦構造の薄っぺらな正義感とプロパガンダです。
テロ組織は、アルカイダでありその後発生したISIS(イスラム過激派)です。
タリバンは、単にアフガンの政治勢力であるに過ぎません。
たまたまアラブ義勇兵として対ソ連戦争に援軍として参加した兵士たちが、アフガン国内に残っていてアルカイダを結成して不幸なテロ事件が起きました。
タリバンの立場を考えるなら、アラブ義勇兵としてともにソ連と戦ってくれた、アルカイダを追い出すわけにも、アメリカに差し出すわけにも行きません。
なぜ、アルカイダがアメリカを憎むようになったかは、アメリカがソ連との戦いでアラブ義勇兵を便利遣いして、戦争が終わったらボロ雑巾のように放り出したからです。それが積もり積もってアルカイダのアメリカでのテロになりました。

このような歴史を顧みるならロシアがタリバンのテロ指定を解除するのは当然のことであり、アフガン復興の援助をするべきだと思います。

(2)タリバンの生い立ち
旧ソ連との戦争は、アフガンにとって過酷すぎるものであり、「戦後は一時的に国民の半分が14歳以下になった」と言われています。何もかもすべて失われました。大量の難民も発生し(400万人以上)多くは、隣国のパキスタンに逃げました。
その後のNATOの軍事侵攻により、500万人にまで膨れ上がりました。これはパキスタンに逃れた人々だけの数字です。

パキスタンも貧しい国です。
アフガン難民に出来ることは食糧を与えることだけだったと思います。
それを気の毒に思った宗教関係者が神学校を作りました。粗末なものであろうと思います。
難民の子供たちに字や計算、あるいは一般的なことを教えるには、これしか方法がなかったのであろうと思います。
神学校ですからイスラム教も教えます。その教義は、イスラム原理主義でした。

こうして大人になった子供たちは、タリバンとなり当時内戦が続いていたアフガンに帰還して祖国統一戦争に参加します。
この当時は、アフガン各地に軍閥が割拠し地方地方で恣意的な政治を行っていました。
タリバンは、軍閥との戦いに勝利しながらアフガンでは大きな勢力となっていきます。
最後に残ったのが、北部同盟でした。
全国統一寸前にアルカイダが、アメリカでテロ事件を起こしました。
その結果、アメリカの軍事侵攻を受けて再び、戦争がはじまりました。
やっと終わったのが、2021年です。

タリバンの多くは、無学であり字が読めるものはましな方でしょう。
こんなタリバンに今の国際社会での常識的な政治を求めるのは、土台無理だと分かると思います。
しかし、40年以上戦乱の続いたアフガンに今何より必要なのは、統一政府と国内の平和です。
外から民主的でないとか女性を抑圧しているとか言うのは簡単です。
しかし、それをすぐに実行できるかと言うと100%無理です。

まだ古い部族社会の残るアフガンには、まだ近代国家になるには辿らなければならない長い道程があります。
国内に秩序を取り戻し、最低限でもインフラを復興しせめて農業だけでも出来るようにしなければ、なりません。
教育もそうです。地方に行けば学校すらないでしょう。
これを一式全部、再建するのはどれだけ大変なことか、考えればわかると思います。

お隣の韓国
軍事独裁政権から民政政権に移行したのが、1987年です。
軍事クーデターが1961年です。
韓国のようにそれなりに社会制度もあり教育のある国ですら、軍政から民政に移行するまで26年かかりました。

日本の例
明治維新が1868年、その後自由民権運動が始まりました。
日本の最初の(男子)普通選挙、1925年
47年かかっています。
今のアフガンより明治維新時代の日本の方が、はるかに安定して教育水準が高いです。
それでも、普通選挙が始まるまでに47年かかったのです。

40年以上、戦争が続き国土が破壊され何もかも失われたアフガンでも、いわゆる普通の社会が生まれるまでには長い年月が必要だと思います。

戦争しか知らないタリバンが、これからアフガンの国造りをしなければなりません。
少し手助けをしてあげながら、長い目で見守るしかないでしょう❓

と言うような配慮は、西側には一切ありません。
ひたすら差別して排除するばかりです。
自分たちがアフガンで行った「極悪非道」を顧みて、深く反省するべきです。
そうすれば、どうしたら良いかが分るでしょう。


ラオスで密造酒中毒と思われる観光客の死亡事故が多発<2024・11・23

2025-01-11 10:28:18 | 東南アジア~西アジア

CNN
2024・11・23
『ラオスで6人目の外国人観光客死亡、メタノール中毒の疑いに各国が警鐘』
AFPBB
2024年11月23日
『外国人観光客の死者6人に メタノール混入酒摂取か ラオス政府「遺憾」』

外国のメデイアを見ていると、時々信じられないような事件や事故が報道されています。
日本人に関係のありそうなものだけ、時々日記で取り上げています。

ラオスは、ベトナムの西の南北に細長い山国国家です。
政治は共産主義ですが、実態が良く分からず犯罪の多い国です。
だからラオスを旅行すること自体が、安全だとは言えません。
外務省によると、日本人が被害にあった「ひったくり、睡眠薬強盗」が発生しているようです。これは日本人が被害にあった分だけです。
一般犯罪も多発しているとのことです。
2022年5月から入国制限が緩和されています。
それから外国人観光客が訪問するようになったのだろうと思います。

死亡が確認されたのは、イギリス人1人・オーストラリア人2人・アメリカ人1人・デンマーク人2人です。
なぜか若い女性ばかりが被害にあっています。
夜の街に繰り出して、多分怪しげな店で酒を飲んだようですから、その酒に含まれていたメタノール中毒が疑われています。

共産主義国家の閉鎖性から、これ以上の詳しいことは不明なようです。

こんな怪しげな国(そしてかなり危険な)に気楽に旅行に行く若い女性にも疑問が残ります。

まあ、ラオスに旅行に行くなら十分情報を集めて注意するべきでしょうね。
他の東南アジアの国々とは、安全度が全然違います。
特に酒は、口にしない方が無難でしょうね。


タイ、ロッブリーのモンキー・ビュッフェとは❓(お猿に大盤振る舞い)<2024・11・19

2025-01-11 09:51:55 | 東南アジア~西アジア

動画:サル1000匹に果物のごちそう 恒例の「モンキー・ビュッフェ」タイ
2021年11月29日
https://www.afpbb.com/articles/-/3378080?cx_part=related_yahoo

東南アジアでは、お猿を大切にする国があります。
タイやインドなどです。
タイのロッブリーでは宗教行事でプラーン・サムヨート寺院の前で毎年、お猿に果物をどっさり振舞うんだとか。
動画を見ると中々面白いです。

しかし、お猿が増えすぎるとやっぱりタイと言えども困ります。
そこで❓
『サル200匹脱走、警官らが警察署内にたてこもる タイ』
2024年11月18日

増えすぎたお猿を捕獲して囲いに収容したら、お猿が脱走して警察署内に侵入しようとしたので、侵入防止に大わらわと言うわけです。

お猿を大事にするのは、ヒンズー教のサル神ハヌマーン信仰に由来するのだとか。仏教国のタイに、どうしてヒンズー教の習慣があるのでしょうね❓

『猿に支配された街、観光客激減で餌なくなり狂暴化 タイ』
2020年7月3日

地球の裏側に行くと、せっせと戦争している国もあります。一方、東南アジアでは、こんな出来事もあります。
実に平和ですね。

南シナ海で中国とフィリピンが、もめています。
中国の船が、放水銃でフィリピンの船を虐めていました。
体当たりなどもしているようです。
やっぱり、ヨーロッパは野蛮な国が多いのでしょうね。
大体、歴史を見るとヨーロッパは戦争ばかりしています。
戦争好きの蛮族が、沢山住んでいるようです。
タイのお猿を見習えよな!
野蛮人!(ヨーロッパ人のこと)

※ナショナル ジオグラフィック
「ハヌマーンとはどんな神様なのか、関連する映画が続々公開
2024・08・23

 

※関連記事目次
項目「動物と植物と自然」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8835f5fca1b4e3065d08a3ab556f3c0e


(パプアニューギニア)東部パプア地方で分離独立運動の記事で思い出すこと<20204/09/05

2024-09-06 17:41:28 | 東南アジア~西アジア

パプア地方への渡航止めるよう注意喚起 在インドネシア日本大使館「日米中企業も標的」
2024/9/5 22:24
https://www.sankei.com/article/20240905-M37W2RLNBVM65DOXZG5DUH6RK4/

<「自由パプア運動(OPM)」が・・・・・>
『インドネシアに加え日米中の企業を攻撃の標的とするよう現地住民に呼びかけたとして、邦人に同地への不要不急の渡航を止めるよう注意喚起した。』
『OPMの軍事部門「西パプア民族解放軍(TPNPB)」は8月29日、交流サイト(SNS)に「資本主義の脅威から先住民族の権利と自然、動物を守る」と投稿。パプアで鉱山を運営する米国系鉱山会社、フリーポート・マクモラン社の現地法人を名指しで批判し、金採掘や森林伐採をパプアで行っている企業の施設を燃やし、追い出すよう呼びかけていた。(共同)』

きっと植民地支配的な何か収奪的なことを、やっているのだろうと思います。
ここ数年は、アフリカでは旧フランスの植民地だった国々で軍事クーデターが連続してフランスが追放されました。
植民地支配的な何か収奪的な支配構造が、まだ残っている国や地域があるのだろうと思います。
そして植民地支配的収奪的権益を持つ国が、「自由だ民主主義」だの「キレイごと」を自分たちに都合の良い時だけデカい声で叫んでします。

だから攻撃の対象になるのです。
資本の力と武力で現地住民を支配すれば植民地と同じでしょう。

※それは脇に置いて思い出したことがあります。
パプアニューギニアの東には、ニューブリテン島があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%B3%E5%B3%B6
ここに旧日本海軍の南太平洋最大の基地ラバウルRabaulがあります。地名は知っていても、どこにあるか知らない日本人ばかりだと思います。
パプアニューギニアは、その西にある大きな島です。地図で見比べると本州と同じくらいの面積があります。

そしてパプアニューギニア東部のパプア地区です。
ここには中央にオーエンスタンレー山脈が東西に延びており南北に区切っています。標高4000メートル級の高い山脈です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%B1%B1%E8%84%88
段々、分かってきましたね❓

このオーエンスタンレー山脈がオーストラリアを救いました。島東部の南側の端っこにあるのがポート・モレスビーPort Moresbyです。ここは、アメリカ軍の基地です。ここを根拠にアメリカ軍は、日本軍のオーストラリア侵攻を阻止しました。
オーエンスタンレー山脈の北側には、ラエLaeがあります。ここがに日本海軍の基地です。
山脈を挟んで日本海軍航空隊とアメリカ海軍の間で激戦が戦われました。日本海軍航空隊が圧倒的に優勢でしたが、陸軍は、この4000メートル級のオーエンスタンレー山脈を越えることが出来ませんでした。(アメリカ軍も同様です)
中々重要な戦場です。もしオーエンスタンレー山脈を日本陸軍が超えてポート・モレスビーPort Moresbyを制圧していたら結果は、どうあれ日本軍のオーストラリア本土上陸が実現していたと思います。広大なオーストラリア大陸を全域制覇出来るとは思えませんが。

しかし日本海軍は、実に気まぐれな作戦を実行します。
ミッドウエー島攻略作戦です。
これがどこにあるかと言うとハワイの西1500km位の位置です。東京からの距離4,103 km!
地図を見ると、よく分かります。
どう屁理屈を並べたてようと、こんな太平洋の真ん中で孤立している島を制圧しようと考えたのは、バカすぎると思います。真珠湾攻撃の成功に酔いしれていたのでしょうね。真珠湾攻撃だって失敗していれば海軍は戦力を半分は失っていたでしょう。全滅かもしれません。丁半博打と、ほぼ同じです。やってはならない丁半博打に勝ってしまい、それが忘れられずもう1回やったらボロ負けしたという情けない話です。
だからそもそも真珠湾攻撃を計画したこと自体が間違いだと思います。

ラバウルRabaulとラエLaeを拠点にオーストラリア上陸作戦を狙ってアメリカ軍と激戦中です。
そんな時に、日本から4000kmも東に遠く離れたミッドウエー島攻略作戦を実行してどうするんだ❓
意味ないでしょう。おまけにぼろ負けして虎の子の航空母艦部隊が全滅しました。
太平洋戦争の負けを決定したと言えます。
ミッドウエー海戦をやらなければ、まだ日本軍は戦えたでしょうね。その後、太平洋の孤島をめぐるバカな戦いを繰り返して敗勢を強くしていきます。

ウクライナを見ていてそれを思い出しました。
クルスク侵攻作戦です。
よく似ています。おそらくウクライナの敗北を決定したと思います。ウクライナ紛争のミッドウエー海戦と言えるでしょう。

日本では、それを誉めそやす軍事専門家や識者が多いのだとか!
なるほどミッドウエー海戦を計画してボロ負けした理由が、良く分かりました。太平洋戦争当時もこんな連中ばかりだったのでしょうね❓
妙に納得できました。
(これじゃ、勝てんわ・・・)


ブータンの牧歌的な国政選挙の投票風景<2024.1.10

2024-01-11 20:41:48 | 東南アジア~西アジア

ブータンで下院本選 「幸せの国」も経済低迷
2024年1月9日 15:57 発信地:ティンプー/ブータン [ ブータン アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3499392

女の人も男の人も民族衣装をまとい列に並んでいます。

「経済の豊かさよりも心の幸せを重視する政策」は、ややとん挫しているようです。
『国民民主党がブータン国民8人のうち1人が「食料など基本的なニーズを満たせていない」とマニフェストで指摘する』
まあ、やはり食べ物は必要ですよね❓

経済的困窮の改善を主張した「国民民主党」が選挙で勝利し、政権交代が実現する模様です。

平和で牧歌的なブータンに少しだけ経済成長があるといいですね❓

国民民主党が勝利 下院選本選、政権交代へ―ブータン
2024年01月10日00時18分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024011000011&g=int


クリスマスの話題色々(パキスタンにご注目)<2023.12.20

2023-12-22 00:59:05 | 東南アジア~西アジア

①ラクダも参加! クリスマスの行進 パキスタン
2023年12月18日 11:59 発信地:カラチ/パキスタン [ パキスタン アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3496586


②ハラル店のケーキに「メリークリスマス」入れてOK マレーシア
2023年12月20日 13:14 発信地:クアラルンプール/マレーシア [ マレーシア アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3497031?cx_part=topstory

2023/12/17
異常気象でオーストラリアのさくらんぼ狩りシーズンが早々と終了
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/hirano/2023/12/post-95.php

アングル:英国でクリスマスの贈り物にチョコ人気、苦しい懐事情反映
Richa Naidu、Helen Reid
2023年12月16日午前 8:01 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/markets/world-indices/32C6O45TGJLVRPZO2PCEYAPPIY-2023-12-15/

悪魔燃やせばクリスマスシーズン到来 グアテマラ
2023年12月8日 12:50 発信地:グアテマラ市/グアテマラ [ グアテマラ 中南米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3495200?cx_part=top_category&cx_position=1

①パキスタン
ラクダも参加する「クリスマスの行進」は楽しそうですね❓
どうも、それほど歴史の古い話ではないようです。
AFP
『イスラム教徒が大多数のパキスタンでクリスマス列車、寛容求める』
2016年12月24日 21:12 発信地:イスラマバード/パキスタン [ アジア・オセアニア パキスタン ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3112348

パキスタンでは、宗教的少数派への攻撃や迫害が日常化しているそうです。テロも昔から多いです。そこでパキスタン政府は、以下のように考えたようです。
『パキスタン政府は、クリスマスの電飾や雪だるまの模型、同国の著名キリスト教徒の肖像やゆかりの品で飾られているこの列車で、宗教的少数派への攻撃や迫害が日常化ているパキスタンの人々の考え方を変えたいとしている。』

「寛容」の精神を国民に広く広める目的で、一番イスラム教と距離のあるキリスト教のお祭りを国民が許容する精神風土を作り出そうと言うことのようです。

その甲斐があってか今年は賑やかに「クリスマスの行進」が行われたようです。

『参加者の一人、サルファラーズ・ウィリアムさんは「クリスマスは愛と繁栄を広げるもので、きょうの行進は平和、愛、兄弟愛の行進だ。パキスタン全国にハッピー・クリスマスと伝えたい」と語った。』

②マレーシアは、全然寛容でないですね❓
今年やっとイスラム開発庁❓

『イスラム教国マレーシアのイスラム開発庁(JAKIM)は18日、イスラムの戒律に沿った「ハラル」認証を取得しているベーカリーがクリスマスケーキに「メリー・クリスマス」のメッセージを入れても問題はないとの見解を発表し、2020年の従来の方針を撤回した。』


インドの不思議な外交音痴(異例のイスラエル支持)<2023.12.08

2023-12-09 00:47:30 | 東南アジア~西アジア

インド、異例のイスラエル支持 背景にヒンズー教右派の共感も
2023年12月07日20時32分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120700858&g=int

敢えてこの遅い時期でのイスラエル支持表明は、インド国内で来年ごろ予定されている下院総選挙に向けた支持者へのアピールだろうと思います。インドは現在、ヒンズーナショナリズム政党が政権を握っています。インド国内にいる約2億人のムスリム弾圧を行っています。

それだけでもイスラム諸国から嫌われています。その上、イスラエルを明確に支持すれば、イスラム諸国は敵に回るでしょう。

インドが構想している経済圏構想は、アラブ圏を縦に横断します。アラブ諸国は、イスラエルを弾劾しています。もうインドの経済圏構想は、とん挫したと言っていいと思います。この経済圏構想が、ハマスの暴発のきっかけになった面もあります。この構想に従ってイスラエルとサウジが国交を樹立する予定でした。ハマスの暴発により凍結されました。サウジもアラブの盟主を意識する以上は、イスラエルとの国交樹立に向けた動きは、パレスチナ問題に一定の方向性が出てこないと無理だと思います。

米、「インド・中東・欧州経済回廊」で覚書 中国に対抗
Nandita Bose
2023年9月10日午後 4:16 GMT+93ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/world/us/HHLIZ35LEZLMPH6O57HRTELRVE-2023-09-10/

コラム:中東経由で印・欧州結ぶ貿易回廊構想、情勢緊迫でもろさ露呈
Afiq Fitri Alias
2023年10月11日午前 8:21 GMT+92ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/NOGE5R3AN5OBNMV5ROG2PS6XBE-2023-10-10/

インドの筋の悪い構想にアメリカとNATOが飛びついた結果、この構想が動き始めました。しかし見てわかる通りサウジとUAEが不参加なら、ほぼ実現しないと思います。インドの国内の選挙対策と言えるイスラエル支持は、イスラム諸国を敵に回すことになりました。

アラブ諸国はイスラエルとインドを同視すると思います。第三世界のリーダーとしても認められないでしょう。イスラエルに関しては南アメリカ諸国もアフリカ諸国も批判している国が多いです。

インドのイスラエル支持は、第三世界の国々の多くを敵に回したか不支持に追いやったと思います。

日本政府にもよく考えて欲しいところですね。イスラエル支持を鮮明にすれば、日本も同じ評価をされます。それが日本の国益を損なうものであることは、明らかだと思います。


ミャンマー軍事政権と反政府諸勢力の戦いは❓<2023.12.04

2023-12-05 01:02:16 | 東南アジア~西アジア

ミャンマー軍事政権の「終わりの始まり」、全土で攻勢に出る抵抗勢力が誓う
2023.11.29 Wed posted at 23:03 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35212137.html
謎だらけミャンマー内戦を解説。少数民族vs軍事政権vs民主派、中国の思惑...国軍は劣勢に追い
2023年11月23日(木)12時45分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/11/post-103099.php
少数民族武装勢力との戦闘1か月、ミャンマー国軍劣勢続く…地方に波及し兵士数も半数程度に
2023/12/02 07:26
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231202-OYT1T50038/


軍事クーデターから約3年たつそうです。
残虐な弾圧支配を続けてきた軍事政権ですが、以前から武装闘争を続けてきた民主化勢力に加えて新たに・・・
CNN
『「今現在、軍事政権は崩壊する動きをみせている。それもひとえに、この広範な活動が全土で起きているためだ」と語るのは、ミャンマー専門家マシュー・アノールド氏だ。

今は「軍の存亡がかかった時期」だと言う同氏は、抵抗勢力が「打倒軍事政権という根本的な目標を掲げ、主要な町の奪還に注力している」と語る。

「1027作戦」と名付けられた反転攻勢は、影響力を持つ3つの民族反乱軍が同盟を結ぶ形で、先月末にミャンマー北西部で開始された。その勢いは国内各地に飛び火し、北部、西部、南東部の町や地域を次々支配しようと攻勢を強めている。』

独裁政権側は、劣勢のようで逃亡兵もかなり出ているようで反政府諸勢力有利の状況が続いるようです。

問題は?
反政府諸勢力の図
https://img-newsweekjapan.jp/stories/2023/11/22/231128P46_MMA_Chart_01.png

民主派の武装組織であるPDF(約20万人)とかなり数が多い少数民族の武装組織が、政権を作ることが出来るかどうかです。
出来なければ、内戦に移行する可能性もあります。

民主化の指導者のアウンサンスーチーさんは78歳。
まだ何とか指導者になれそうです。
内戦に移行せず統一政府が出来ることを願っています。


ウズベキスタンで経済協力機構(ECO)首脳会議が開催<2023年11月

2023-11-12 20:01:53 | 東南アジア~西アジア

ロシア、トルコ、イラン首脳、中央アジア訪問 強まる外交攻勢
2023年11月9日 20:50 発信地:アスタナ/カザフスタン [ カザフスタン ロシア ウズベキスタン ロシア・CIS トルコ イラン 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3490576?cx_part=top_topstory&cx_position=2

記事は急にこうなったように書いていますが、元から経済協力機構(ECO)は、ありました。
経済協力機構
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%8D%94%E5%8A%9B%E6%A9%9F%E6%A7%8B

最初は、1985年にトルコ、イラン、パキスタンの三か国によって設立されました。その母体となる組織は1962年から活動しています。欧州連合(EU)のような組織を目的としたものです。その後、1992年の11月に旧ソ連から独立した中央アジアの5か国が参加しました。アゼルバイジャンも含めると6か国です。ここにアフガンが参加して現在の加盟国は10か国です。
世界から見るとすごくマイナーな組織です。

しかし、1995年にイスラム諸国会議機構(OIC)にオブザーバーとして参加する権利を付与されていますので、OICの下部組織的な性質もあります。

イスラム諸国会議機構(OIC)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%8D%94%E5%8A%9B%E6%A9%9F%E6%A7%8B

イスラム諸国会議機構(OIC)は大組織です。
『57か国、オブザーバーが5ヵ国・8組織(国連など)からなり、世界13億人のムスリムの大部分を代表する。 』

私が、イスラム諸国を敵に回してはダメだという理由が分るでしょうか❓
ムスリム人口は、現在20億人です。そのうちの13億人は含む国と地域が、緩やかに連帯しています。非ムスリムの国もあります。
中国とロシアもかなり近い関係があります。
※ロシアは、2005年からオブザーバーとして参加しています。

私の言う(仮称)ユーラシア連帯は、イスラム諸国会議機構(OIC)に中国とロシアを加えたイメージです。

広域ですし(ユーラシア+アフリカ)外に広がりを持つ連合体と言えると思います。

アメリカ・NATOの時代は終わりつつあると思います。
イスラム諸国会議機構(OIC)に参加する国々の多くが、アメリカ・NATOに好意を持たないか憎しみを持つ国々です。ここに中国が参加すれば、(仮称)ユーラシア連帯が完成します。

中国は自前の構想である「一帯一路」がありますから参加していませんが、多くの国が「一帯一路」とも重なります。それを考えるとイスラム諸国会議機構(OIC)は「一帯一路」は友好的な関係を築けると思います。

これが21世紀の潮流です。
日本はいつまでもアメリカ・NATOの方を向いていてはダメだと言うことです。ムスリム国家であることが参加の条件ではないですから、日本も参加できます。

オブザーバー参加が・・
北キプロス 1979年・ボスニア・ヘルツェゴビナ 1994年・中央アフリカ 1997年・タイ 1998年・ロシア 2005年

外部組織が・・・
アラブ連盟(LAS) 1975年・国際連合(UN) 1976年・アフリカ連合(AU) 1977年・非同盟運動(NAM) 1977年・経済協力機構(ECO) 1995年・モロ民族解放戦線 1977年

※よく考えた方が、よさそうですね❓


ロ朝軍事協力に「深い懸念」米韓外相(中立の立場で見ると?)<2023年11月

2023-11-12 13:13:45 | 東南アジア~西アジア

ロ朝軍事協力に「深い懸念」 日本含む安保協力強化―米韓外相
2023年11月09日19時27分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023110901130&g=int

色眼鏡を外して(ダブルスタンダードの立場に立たないで)記事を見ると、単に米韓のプロパガンダないし主張を書いているに過ぎません。

いつの頃からかは分かりませんが、こんな報道の仕方が普通になりました。

当然、ロシア・北朝鮮の主張もあります。キレッパシでもそれを掲載するべきでしょう。両論併記です。
これは日本だけでなく、欧米でも大体同じです。アメリカはもっと酷くてアメリカ政府に反することは、ほぼ書きません。

だから欧米のメデイアは、政府のプロパガンダか政府広報を垂れ流しています。
つまりロシアや中国のメデイアと大した違いは、ありません。
お互い同じことをしています。

特段、欧米に報道の自由があるわけではありません。政府に反したものは、大抵倒産します。広告を絞られれば倒産するでしょう❓
個人だって同じです。収入の道を断たれる。社会的な地位をはく奪される。
結果として、逮捕・投獄と同じ効果があります。

米韓がロシアと北朝鮮に脅威を感じ「深い懸念」を持てば、相手も同じ事を感じています。コインの裏表です。表が良くて裏が悪いと言うことではありません。

簡単な話、欧米のウクライナ支援が良いのなら❓
イランや北朝鮮のロシア支援に文句を言うのは、おかしすぎるでしょう❓
どっちを支援するか(しないか)は、その国が独自に判断するべきことです。悪いのなら双方止めるべきです。一方的に相手を批判しても無意味です。

見る方角が違えば、正反対に見えると言うことです。

じゃあ?どうする❓
コインの両方を見て、自分で考えるしかないですね❓

これが中立であり、ダブルスタンダードの立場に立たないために最低限必要なことです。

こうしないとプロパガンダを受け入れることになり、コインの一方しか見ないことになります。最近は、そればかりです。報道の自由や言論の自由など、どこの国にも無いと言うことを前提に記事やニュースを読むのが望ましいと思います。

そうするためには、前提となる一定の知識と継続的に時事問題を読み続けること、自分でその都度考えてみることが必要です。

私の日記のウクライナ関係日記の9月までの分と、それ以降の分は正反対と言っていいような内容です。プロパガンダを除き中立的な立場に立つと、同じ問題がそれ以前とは全然違って見えるようになりました。


(インド)モディ首相が、イスラエル・ハマス問題に沈黙するわけ?<2023年10月

2023-11-02 18:35:44 | 東南アジア~西アジア

2014年からインドの首相を務めるナレンドラ・モディ氏。
ヒンドウー至上主義を主張するインド人民党を支持基盤にのし上がりました。
ヒンドゥー・ナショナリズム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0

簡単に言うとインドの過激民族主義です。
インドの二番目に大きな宗教が、イスラム教です。インドのムスリム人口は、総人口の約14・2%で約1億8千万人です(2011年)。

インド人民党が政治勢力を強める過程でヒンドゥー教徒のイスラム教徒への迫害が増加しました。
モディ首相になってからは、迫害が弾圧に変わりました。これが現在も続いています。

モディ首相は、周辺のイスラム諸国から嫌われいるか憎まれています。だから何も発言できません。もしパレスチナ支持的な発言をしてしまえば、国内のイスラム教徒弾圧政策と完全に矛盾します。

第三世界のリーダーのように最近のインドは振舞いたがります。しかし、約20億人のムスリムを敵に回せば、イスラム諸国に支持を得るのは、到底不可能と言えるでしょう。

モディ首相とインド人民党が独裁的な権力を握る今のインドは、極端に外への広がりのない国になっています。過激民族主義の弊害の一つと言えるでしょう。インドの周辺国は、全部イスラム国であるかムスリムが多く住んでいます。インドにさえ約1・8億人住んでいます。周囲が全部、敵です。やっていることは反対で民族と宗教の違いを超えてインド国民が融和する政策が、インドには必要です。
そして日本を含む諸国のインドへの態度も普段の主張とは正反対です。人権・自由・民主主義。モディ首相とインド人民党がヒンドゥー・ナショナリズム政策をとり最近は独裁的傾向が強まりました。そのインドを支持するのは、「人権・自由・民主主義」が単なるスローガンに過ぎないことを証明しています。
インドの独裁は、いいです。中国とロシアの独裁は悪いです。完全なダブル・スタンダードでしょう。アメリカは自分に利益があれば、平気で独裁国家と手を組みますし支援もします。
そして独裁国家を批判するのに「人権・自由・民主主義」を使います。

今のアメリカやNATOは、こんな歪んだ国になりました。そんな国々と過度に親しくなれば、日本もダブル・スタンダードの立場に立つ国だと思われます。

アメリカやNATOとは、付かず離れず程度に付き合いつついつでも離れられるような外交が必要なわけが、分かりますか?

アメリカやNATOしか付き合う国がなくなれば、日本は世界の中で孤立します。ダブル・スタンダードの立場に立つアメリカやNATOは、今既にそうですが時間が経過するほど欧米以外の国や地域から孤立していきます。

日本がどうするべきかは、考えるまでもなく明らかだと思います。だから「日本は、ダブル・スタンダードの立場に立たない」・と方針を明確に決めておけばよいのです。

国の外交方針は、長い目で考えより合理的で妥当なものでなければならない事が分かると思います。これが理解できないものは❓

「愚か者」です。


悲劇の国アフガン<2023年10月

2023-10-31 18:38:20 | 東南アジア~西アジア

①アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)
ウイキペデイア(フリー百科事典)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E7%B4%9B%E4%BA%89_(1978%E5%B9%B4-1989%E5%B9%B4)

よくご存じだと思います。詳しくはURLからお読みください。この戦争で・・・
『これにより戦後は一時的に国民の半分が14歳以下(つまり大部分の大人が死亡した)になるほどであった』
『少なくとも400万人以上の難民が発生し、周辺諸国に逃れた』
『市民の死傷者を含めると、総人口の10%、男性人口の13.5%が死亡し、全体では150万人が死亡したと推定されている』
『全国民の半数の14歳以上の者が死んだために、識字率は36.3%という低い数字にまでなり、このことは現在でもアフガニスタンの経済成長を阻害している』
②アフガニスタン紛争 (1989年-2001年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E7%B4%9B%E4%BA%89_(1989%E5%B9%B4-2001%E5%B9%B4)

1996年、ターリバーンがカーブルを占領し、アフガニスタン・イスラム首長国の成立を宣言

③アメリカのアフガニスタン侵攻
2001年10月7日~ 同年12月7日
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E4%BE%B5%E6%94%BB


アメリカとNATO、アフガニスタンからの正式撤退開始
2021年5月2日
https://www.bbc.com/japanese/56960501
【解説】 タリバンとは何者か 米軍撤収のアフガニスタンで復権
2021年8月16日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-58229643

(アフガンの歴史・その他)
④アフガニスタン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3

1978年のソ連アフガン侵攻以降、2021年NATO撤退後、タリバンが政権を掌握するまで外国との戦争(ソ連・NATO)か内乱が続きました。

①の資料を読むと旧ソ連との戦争の被害の酷さに驚くと思います。
『これにより戦後は一時的に国民の半分が14歳以下(つまり大部分の大人が死亡した)になるほどであった』
『全国民の半数の14歳以上の者が死んだために、識字率は36.3%という低い数字にまでなり、このことは現在でもアフガニスタンの経済成長を阻害している』

最も悲劇的なことは、この時点で通常の意味での学校や学問が断絶したと言っていいと思います。社会が近世位に逆戻りしたと言っていいと思います。子供たちが社会を見よう見まねで作り直したと言っていいと思います。

そしてアフガン再統一の原動力となったのが、パキスタンの難民キャンプのイスラム神学校でコーランを学んだ学生たちです。彼らはコーランしか学んでいません。イスラム原理主義がその教義です。

ターリバーン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3

彼らは戦える年齢になると陸続とアフガンに戻り、荒れ果てて地方軍閥の割拠するアフガン統一を始めました。やっと、それが大体完成したのが・・・・・
『1996年、ターリバーンがカーブルを占領し、アフガニスタン・イスラム首長国の成立を宣言』

順調であれば、ここからアフガン復興が始まるはずでした。ところがアラブ義勇兵から発生したアルカイダが、アメリカに大規模テロ攻撃を行いました。

これで再びアメリカの攻撃を受けて、タリバンは反政府軍として地方を根拠にアメリカに対して抵抗運動をしなければなりませんでした。

アルカイダがアフガンにいたというだけでタリバンが大規模テロに加わったのではありません。アラブ義勇兵は、旧ソ連と戦ってくれた同志です。だからタリバンは、特にアルカイダを追い出すこともなく居住を許していただけです。言ってみれば、アメリカとアルカイダの戦争の巻き添えになったと言うべきでしょうね。

アメリカをやっと撤退に追い込んだのが、2021年です。2001年アメリカのアフガン侵攻で失った国家主権を、やっとタリバンは回復することが出来ました。

旧ソ連侵攻1978年以来、失われていたアフガン政府が樹立されたとも言えます。この間、40年以上です。

この簡単な歴史を知るならタリバンが悪いなどとは、到底言えないはずです。

国家も社会も生産手段も経済も教育も全て失った子供たちが、40年かけてやっと自分たちの国家主権を回復することが出来ました。その代償としてアフガンは、ほぼ近世の社会に後退するしかありませんでした。社会の連続性が完全に失われて改めてこれから作り直さなければ、なりません。今のタリバンの幹部は、教育は神学校しかなかった世代です。学校もなく貧困の中で育った世代です。その人たちに世間並みの事をやれと言っても土台無理でしょう?

このどこに批判すべき点があります。
むしろ称賛されるべきでしょう。
多少、失敗したり上手くいかないのはごく当然のことです。古い近世の社会が、しかも1回完全に破壊された社会をこれから作り直していくと理解するなら、温かく長い目で見守るべきでしょう。余計な口出しをせず、時に必要な援助をしながらです。

アメリカと旧ソ連が完全にアフガンを破壊したのですからそれは、当然だと思います。

現実は、どうです?
アメリカとNATOは、追放された腹いせにタリバンをアフガンの主権者として認めず、国際社会から隔離したままです。

ある意味、これがアメリカとNATOの究極の、ダブルスタンダードと言えるかもしれません。

武力で侵略し傀儡世間を作ってアフガンを支配しようとして20年もかけて失敗して追放され、仕返しをしています。自分たちの言うことを聞かなかったから懲罰を与えています。

世間の常識では、懲罰を受けなければならないのは!
アメリカとNATOの極悪コンビでしょう!
ロシアも懲罰です!

皆さんは、キチンと理解していますか❓


ソウルで日韓交流おまつりが開催されたそうです<2023年10月

2023-10-25 19:05:56 | 東南アジア~西アジア

「日本ブーム」で盛況 ソウルで日韓交流おまつり
2023年10月22日18時28分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023102200359&g=soc

これが普通でしょう。近い隣あった国です。それは双方とも同じです。日韓ワールドカップ共催のあと日本では韓国ブームが起きました。随分、日本の韓国に対するイメージは向上したと思います。

それに冷や水を浴びせたのは韓国の国内政治です。韓国の外交は日本を敵視して北朝鮮との融和外交です。バカの一つ覚えで、民主化以降続けてきました。

流石に北朝鮮融和外交は、不可能になり親米・親日政策に180度外交政策を転換したのが、今の政権です。

これまでの韓国政権は歴代、日本で言うなら左翼学生的な考えを持つ政治家が歴代大統領に当選してきました。反日・親北朝鮮政策が国民受けしたからです。

歴史的な経緯はこの際わきに置くと韓国の民主化を長年支援してきたのは、日本です。金大中が東京のホテルから韓国情報部により拉致されました。金大中を殺害しないように当時の軍事独裁政権に圧力をかけ続けたのは、アメリカと日本政府です。

民主化後の初代大統領は、金大中です。
しかし、この大統領が最初にやったのは北朝鮮への太陽外交です。それがその後の韓国政権に受け継がれました。

凄くおかしいですけれど、やっと現在の韓国大統領がその政策を変更しました。

政治で外交が歪められる典型的な事例です。

韓国と日本は、同じ国家と言っていいほど近縁の国同士です。むしろ韓国と北朝鮮より近い関係だと思います。北朝鮮は、歴代韓国を軍事支配してきました。韓国にあった王国が日本に援軍を求めた時代もあります。ずいぶん、古い時代ですけれどね?
でも、今その時代と同じ国際環境が生まれています。

「歴史は繰り返す」

その言葉を実感します。
お互いに友好関係を深めて、どっちにも損のない話です。それこそ、ウイン・ウインの関係でしょう。

両国の友好関係が、末永く続くことを祈っています。


アフガン大地震その後<2023年10月

2023-10-14 12:08:51 | 東南アジア~西アジア

9月には、モロッコ大地震が発生しました。
モロッコ政府の対応の稚拙さもありましたが、世界各国から支援の手が差し伸べられました。

モロッコ地震、生存者救出のため時間と競争 素手でがれきを掘る住民も
2023年9月11日
https://www.bbc.com/japanese/66771361
モロッコで大規模地震、死者2000人超える 60年余ぶりの甚大被害
2023年9月10日午前 11:27 GMT+91ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/economy/TTNWFLH6JBLTZEUZL3KGMSQNCE-2023-09-09/

◎アフガン地震、死者2445人・負傷者2000人超 タリバン発表
2023年10月9日午前 11:06 GMT+93日前更新
https://jp.reuters.com/economy/XDUVE3JPOFLA7L7M3PHDQEALI4-2023-10-08/

アフガンで10月7日、大地震が発生しました。しかしモロッコ大地震と同じかそれ以上の被害が発生しているにも関わらず、国際社会の援助は実に少ないと言えます。

◎アフガン地震、支援提供に時間 「72時間」経過、捜索急ぐ
2023年10月10日20時31分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023101000996&g=int
この記事の時点で義援金や援助物資の提供の申し出をした国は、たったの4か国です。日本や中国、イランやトルコなどだそうです。他にはパキスタンが『アフガン側から要請のあった医療団を派遣し、テント50張りや毛布などを被災地に送った』そうです。

タリバン政権が我々の目から見ると残酷でおかしな政治をしているように見えることは確かです。しかしそれはアフガンの内政問題であり、外部からアレコレ言うべきではないと思います。言えば内政干渉です。ところが傀儡政権が崩壊しアフガンから追放されたNATO(主にアメリカ)はアフガンを国際社会から追放して阻害しています。
ほぼNATOがアフガンから追放されたことに対する仕返しとしか言えません。追放されるぐらいなら20年も傀儡政権を作ってウロウロせず、さっさと撤退するべきだったと思います。その撤退も不手際のオンパレードでみじめなものでした。

悪口は、これくらいにして・・・
今回の大地震では、そのような事は脇に置いて援助を優先するべきであると思います。
欧米の得意な「人権」は、どこにいったのやら・・・
生存権も当然、人権に含まれます。

ここにも見える欧米のダブル・スタンダード。
最近になって否応なく「ダブル・スタンダード」に気が付き、ほとほと気が滅入ります。

援助を申し出た国は・・・
日本、中国、イラン、トルコ

日本以外は、人権に問題がありアメリカから嫌われているか敵視されている国々です。

人権を無視する国々は、アフガン国民の生存権を重視しています。
人権を声高に言う国々は、アフガン国民の生存権を無視するようです。人権が生存権に優先するようです。

「人権」と言うのは、非常におかしな権利ですね?

生存権を重視する国の中に日本がいて、本当に良かったと思います。世界もアフガン国民の生存権を重視して速やかな援助を行うことを願っています。

※関連日記
2023年10月9日 11:58
見捨てられた国アフガンに手を差し伸べる中国とアフガン大地震<2023年10月
https://smcb.jp/diaries/9147662