現代ビジネス
2025.03.19 川口マーン恵美
①もうアメリカには頼っていられない…!いまドイツ国民の7割が「徴兵制の復活」に賛成する「驚きの事態」
https://gendai.media/articles/-/149262
2025.03.10
トランプを敵視する“次期ドイツ首相”メルツ氏の「顔色が冴えない!」理由
https://gendai.media/articles/-/148591
2025.02.22
総選挙を目前に控えたドイツの“絶望”…「戦後最悪の首相」がここまで落ちぶれさせた!
https://gendai.media/articles/-/147338
2025.02.10
日本のメディアが報じない「ドイツのいま」がヤバすぎる…「難民問題」「極右打倒」で大混乱の「異常事態」に!
https://gendai.media/articles/-/146596
2025.01.24
「無知で傲慢な大金持ち」と猛批判…!いまドイツの政治家と国民が「最も忌み嫌っている」二人の名前
https://gendai.media/articles/-/145548
※詳しくは、これらの記事を実際に読んでください。ドイツ政治の分岐点を通り過ぎた危機が分かります。日本のマスコミは決してそれを報道しようとはしません。欧米左派メデイアが報道しないからです。簡単に言うと民主主義が失われ既存3党独裁政治が行われていて、その構造が変わりません。そしてドイツマスコミもプロパガンダを拡散してそれを支持しています。ドイツ人自身は、もうドイツが民主主義喪失の危機的な状況にあることを理解できないようです。
ドイツで総選挙が終わり新しい内閣が組閣されようとしています。
連立の枠組みは、またもやCDUと社民党です。メルケル時代もこの組合わせでした。
その後、成立した連立政権の主力が社民党と緑の党です。
両方ともドイツ国民から、No!を突き付けられました。
その結果、CDUが第1党となり右派AfDが第二党になりました。
しかし、またもや差別と排除の論理が働いてAfDは政治参加の道を閉ざされました。
それだけなら兎も角も、CDUは選挙期間中の最大の選挙公約を選挙が終わると、あっさり覆しました。
公的債務残高の増加問題です。選挙期間中は、絶対に阻止すると断言していました。
これには、ドイツ憲法の改正が必要です。3分の2以上の賛成が必要です。
まず、この公約を破棄したのが1番目。
新議会では、3分の2の賛成が得られないので旧議会の議員で、しかも社民党と緑の党の支持を取り付けて議決しました。
総選挙が終わり、新議員が確定しています。もうその存在意義を失っている旧議員を集めて憲法改正案を議決するのは、ほぼ詐欺と同じです。
こんな事が堂々とまかり通るドイツには、最早民主主義がないとしか言いようがありません。
そして、ドイツ国民の国民性の特徴にある時、突然それまでと違う方向に走り出す癖があるのだそうです。
これも、川口マーン恵美が大分前の投稿記事で書いていたような気がします。
これまでは、ドイツは平和国家であり、軍備拡張には極めて慎重な態度でした。
それがウクライナ紛争で急変し、環境極左の緑の党が先頭に立って戦争を煽り始めました。
それが、3年経過して今は、飛んでもない意見が主流になりました。
<①の記事から引用>
3月6日、公共第1テレビARDの夜8時のニュースで、EU担当のベテラン女性記者、ティナ・ハッセル氏が言った言葉には、思わず耳を疑った。
「ヨーロッパは、対ロシアに加え、どんどん攻撃的になって我々を敵視してくる米国に対しても、軍備を整えなければならない」
ドイツでは驚くべきことが進行している。ロシアと米国を相手に、二面戦争をする気か?
米国の大統領選挙でずっとバイデン氏を応援し、トランプ氏を悪魔化していたドイツメディアだったが、トランプ氏が大統領に就任し、2ヵ月以上が過ぎた今になっても、その敵対的な姿勢を修正できずにいる。そればかりか、ドイツにとって一番大切な同盟国であったはずの米国自体が、いつの間にか警戒すべき国になってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ドイツで最大の問題は、公共テレビがプロパガンダ機関になっていることです。
主要マスコミも似たような状態だそうです。
つまり自由主義や民主主義は、既に半分死んだような状態にあります。
こうして公共放送が、軍拡と戦争を煽り立てて行けばどうなります❓
いつか来た道が、見えてきませんか❓
ドイツの怖さは、ここにあります。
一つの方向に走り出すと止まらなくなります。
だから、アメリカのヴァンス副大統領はミュンヘン安保会議でドイツを名指しで激しく批判しました。
「自由主義と民主主義が退潮傾向にある。」
「民意をもっと重視するべきだ。」
この警告は、今回も無視されました。
総選挙後の組閣が、ドイツの分かれ道だと以前書きました。
自由主義ではなく、独裁政治の方への進行方向は変わりませんでした。
これは、ドイツだけでなく左派の影響の強い他のヨーロッパ諸国や米民主党に共通する傾向です。
中でもドイツの独裁化が一番強いと言えます。
その証拠は、総選挙で20%の得票をした第2党のAfDを政権から排除して参加を許しませんでした。
AfDが極右だからダメ!と言うのは理由になりません。
それがドイツ国民の民意だからです。
ヴァンス副大統領の警告の通りになっています。
※関連日記目次
項目「ヨーロッパ」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d