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フォロワー数を基準とする審査方法変更へ THE Campus KOBE

2021-09-06 23:48:16 | ニュース
 中断していた六甲祭のコンテスト「THE Campus KOBE」は、9月2日、コンテストの今後の方針を発表し再開した。審査方法の変更、一時棄権を表明した出場者の活動休止期間中の補填、再発防止策が発表された。<塚本光>



(画像:「今後の方針について」)

 審査方法は、「SNS部門」、「神戸部門」、「ステージ部門」の3部門ともLINE認証が必要な投票(原則1人1票)によるものに変更された。

 「SNS部門」では、出場者の一人がフォロワーの購入を疑われ、一時は棄権を表明することになる原因ともなった「フォロワー数」という審査方法から、投票サイトでの週1回の投票に変わった。9月4日から毎週土曜日に投票することができる。

 出場者が動画サイトで神戸の魅力的なスポットを紹介する「神戸部門」の、<街ぶら企画>では、YouTube動画への「いいね」の数から、投票サイトでの投票数に。また、出場者が神戸で撮影した写真を競う<写真コンテスト>も、Twitterの投票数から投票サイトでの投票数に変更される。どちらも期間内に一回のみ投票できる。

 「ステージ部門」は、投票サイトでの投票に変更はない。


(画像:変更前の審査方法)

 一時棄権を表明した出場者の活動休止期間は18日間続いたが、それに対する補填として、THE Campus KOBEの公式SNSアカウントで、該当者を紹介する内容の投稿が行われる。
 既に、該当者や他のファイナリスの了承は得られている、としている。

 再発防止策としては、
・ファイナリストへの連絡は、複数人いるLINEグループで行う。
・連絡する文章の内容や言葉遣いについて、事前に複数人の匿名承認を行う。
 という、2点が発表された。



昨年は炎上、今年はトラブル 六甲祭コンテスト開催の意義どこに

2021-09-06 23:30:29 | ニュース
 六甲祭のコンテスト、THE Campus KOBEでエントリーNo.3の五十嵐萌音さんと運営の間でトラブルが発生した。運営側が謝罪する形でコンテストが続行されることになったが、一連の動きを振り返ると、ルールの不備や運営側の不誠実な対応といった様々な問題が見えてきた。今年も、六甲祭実行委の危機管理力が問われる事態となった。<佐藤ちひろ>

 ルールの不備が浮き彫りに

 まず問題として挙げられるのは、ルールの不備だ。今回THE Campus KOBEでは、出場者のインフルエンサーとしての能力を測る基準としてSNS(Twitter、Instagram、TikTok)のフォロワー数の多さを競うことになっていた。
確かにフォロワー数はその人の影響力を示すひとつの指標となり得るが、運営側が自ら説明しているように、不正が起こりやすく、またそれを防ぐことは難しい。

 SNSの世界では、アカウントの売買行為があると指摘されている。アカウントを、金銭などで融通する会社があるという。
運営側は、出場者が自身でこうした不正行為を行なってフォロワーを増えたように見せかける行為を禁止していた。ところが、例えば熱狂的なファンが、ある出場者を勝たせるために勝手にフォロワーのアカウントを購入し、提供する可能性は排除できない。また、反対に、ある出場者のファンが対立候補を陥れる目的で、対立候補に不正なフォロワーを提供することも可能だ。
 今回運営側は、このような事態を想定しておらず、出場者である五十嵐さんのフォロワーに疑念が生じた際に、五十嵐さんが自分を利するための不正だったのか、第3者による不正だったのかを吟味せずに、一方的に五十嵐さんにペナルティーを与えたことがトラブルの発端となった。

 いずれにせよ、各フォロワーが適正なフォロワーかということを厳密に判断することは容易ではないため、フォロワー数を審査基準にすること自体に課題があったといえるのではないだろうか。

 繰り返された運営側の不誠実な対応

 今回の最大の問題は、フォロワーの不正購入はしていないと主張する五十嵐さんに対する運営側の対応だった。

 疑念が生じたときに、運営は出場者の五十嵐さんと、きちんと話し合いの場を持ったのか。経緯の説明を読むと、運営側が五十嵐さんの主張に耳を傾けることなく判断を下したことが浮き彫りになってくる。
 運営や五十嵐さんが発表した文書によると、運営側は五十嵐さんの立場や気持ちを無視した言い方をしたり、一度決まった話し合いの予定を断るなどの対応を繰り返したりしていたという。
 出場者と運営側では、どうしても運営側の立場が強くなりがちだ。何かトラブルが起こった場合、出場者が強く声を上げなければ運営の主張に沿った展開になってしまう。
実際、今回運営はルールの不備などを詳細に分析することなくことを無理矢理進めたように見える。

 幹部が独断可能な組織構造

 双方の発表によると、当初、五十嵐さんへのペナルティー(Twitter、Instagram、TikTokアカウントの作り直し)を決定したのはTHE Campus KOBEの統括、副統括を含めた3年生5人であることが分かる。
 この決定はこの5人だけの判断で、コンテスト運営側の総意ではなかった。

 また、五十嵐さんによると、運営側が謝罪文を出す際のやり取りで、「処罰を主に決定した5名の方が制作したものはあまりに挑戦的であったため、その他の3回生の方が代筆したものであるというという報告を受ける」という記載がある。さらに、「(謝罪後の)対応も、到底誠実なものではなかった」と、8月24日のTwitter再開時に、五十嵐さんは不信感が拭えないことを綴っている。

 トラブルが生じた際にどのように解決するか。六甲祭実行委員会の組織の問題として捉える必要があるのではないか。
 実際の謝罪文や説明文には統括、副統括等の署名はない。五十嵐さんは名前と顔をさらしているにもかかわらず、運営側の対応の誠実さに疑問が残る。

 誰のためのコンテストなのか

 一般的なミス・ミスターコンの仕組みとして、出場者はキャリアアップの機会を得ることができ、運営側もマネジメントの実績やそこで得たつながりを自身の就職活動などで生かすことができるという見方がある。また、ミス・ミスターコンに協賛する企業は、出場者に自社の商品をアピールしてもらうことで、利益につなげることができる。

 五十嵐さんがフォロワーの購入は行っていないと主張したとき、それを取り合わなかったことを、運営側は自ら謝罪文で「保身」と表現しているが、何のための保身だったのか。

 出場者の心理的負担をどうするか

 一連のトラブルが表面化して以来、Twitterを見る限り、五十嵐さんへの表立ったネガティブなメッセージは広がらなかった。しかし、五十嵐さんは「本当にごく少数ですが、活動休止中に私への否定的な意見も見られたため恐怖感があり、すぐには以前のように積極的に発信していくことは難しいのですが、少しずつ活動していこうと考えております」と8月24日、ツイッターに綴っている。
 「棄権したい」、「弁護士を通してしかお話できなくなる」とまで毅然とした態度で主張した五十嵐さんの精神的な負担がはかり知れないものであったことは想像に難くない。
便利なSNSだが、今回のようにイベントのルールなどに組み込む際はそのリスクや危険性を十分に考慮する必要がある。

 今年も問われた六甲祭実行委の危機管理力

 なにより今回問われたのは、六甲祭実行委員会全体のガバナンス力と、リスクマネジメント能力だ。
 実行委の1つの部門とはいえ、THE Campus KOBEの運営でのトラブルを、実行委としてどう捉えているかは見えてこない。
 今年も対面開催を見送るとした、8月24日のTwitterでの発表の中で「THE Campus KOBEが現在企画進行を中断しております」と触れているのみだ。

 思い起こされるのは、去年の六甲祭の炎上問題。
 実行委が対面開催を見送るとした際に、「ミスコン、ミスターコンのみオンライン開催する」と発表し、ルッキズムやジェンダーの観点から人々の批判がツイッター上で集中した。
 学術シンポジウムや、演奏などのパフォーマンス企画をオンラインで開催した大学が多かった中で、ミスコン、ミスターコンのみを開催すると発表したなら、社会からどう見られるかの想像力が実行委には欠如していた、と言わざるを得ない。
 
 2年連続のオンライン開催となった今年の六甲祭では、ミスコン・ミスターコンではなく男女混合のコンテストにしたことや、学術企画やパフォーマンス企画を募集していることなど、変更点は見られる。
 しかし、トラブルが表面化する前に、当事者間でしっかりコミュニケーションがはかられているのか。すみやかに謝罪し、改善する組織になっているのか。実行委の中の危機管理能力が改善されているのかは、疑問だ。

 学外から多くの人を招く学園祭=六甲祭はどうあるべきか?
藤澤学長が就任メッセージで目指すとした、大学の目標である「『知』の創造と社会に貢献できる『人材』育成」に、合致したイベントなのか?
 神大生の「知」と「社会性」が問われる問題が、今年も露呈してしまったのは残念というしかない。



夏休み「オンライン読書室」を開室 神戸大附属図書館  

2021-09-06 19:06:54 | ニュース
 神戸大付属図書館は大学ホームページを通して夏休みに、「オンライン読書室」を開室することを発表した。ZOOMを通じて本を読みながら他の学生と交流できる場を作ることを目的とする。コロナの影響で他学生との交流が出来ない1年生には大きな意味のあるイベントになる。

 オンライン読書室は2020年から始まったイベントで、コロナの影響で学生同士の交流が出来なくなっている当時の1年生のために開催された。参加者同士の投票により決められたテーマの本を読み、本の感想などをチャットや音声で他の参加者と共有する仕組み。イベントは1時間ほど予定されている。ただ、イベント終了後にも交流を続けるよう、ZOOMは閉じないという。
 
 オンライン図書館は9月6日(月)から9月10日(金)の間に施行される。参加者は神戸大学に所属する学生に限定され、申し込みはhttps://lib.kobe-u.ac.jp/libraries/20801/から登録する。
 
▼イベント概要
●対象者=神戸大学に所属する学生、院生。
●開催期間=2021年9月6日(月)~9月10日(金)11:00 ~12:00(入退室自由!)。
●申込受付期間=9月9日(木)(参加申込のみ)。
 
▼各回テーマ
9/6(月)「小説・エッセイ」 
9/7(火)テーマ自由
9/8(水)「ノンフィクション」      
9/9(木)テーマ自由
9/10(金)「英語多読」
 
▼サイトURL=https://lib.kobe-u.ac.jp/libraries/20801/
 
 

アメフト秋季リーグ開幕延期に 再開時期は未定

2021-09-06 18:03:36 | ニュース
 関西学生アメリカンフットボール連盟は、9月3日に予定されていた2021年度秋季リーグ戦の開幕を延期することを発表した。9月12日までの試合はすべて開催されず、再開時期や方法はまだ決定されていない。<昌子奈未>


(画像:関西学生アメリカンフットボール連盟HP)

 8月26日、関西アメリカンフットボール連盟は、臨時理事会で9月3日に予定されていた2021年度秋季リーグの開幕を延期することを決定した。9月12日までの試合はすべて開催されない。

 関西アメリカンフットボール連盟のサイトによると、当初は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令された場合も開催予定だったが、
▽試合開催を予定していた会場で開催見合わせや、使用時間の短縮の支持があること。
▽チーム内で陽性者や濃厚接触者が確認された場合、活動停止を大学から指示されているチームがあること。
▽各大学からの練習時間、練習参加人数の規制により、試合の準備が遅れているチームが相当数あること。
▽すでに逼迫している救急医療現場に、試合会場での救急車要請などでさらに負担をかけることや、搬送困難により選手の安全を守れないことを危惧していること。
を理由に開催を延期する。

 秋シーズンの試合を再開する時期や方法は、コロナウイルスの拡大状況や緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の延長の有無、それに伴う各自治体や各大学からのチームに対する要請、各チームの試合に対する準備状況などを考慮したうえで決定される。

 昨年度の秋季リーグで神戸大レイバンズは近大、関学、関大と対戦していて、1勝2敗の成績をおさめている。