12月も後半になりました。家の外に出ると、お店や通りの緑地にクリスマスの飾りがされて夜になると華やかに光ってます。
私の家は去年からツリーの飾りをしなくなり、年末の跡かたずけが楽になったのはいいけれど、やはり少し寂しいです。でも、クリスマス人形や昔作ったキルトのクリスマスブーツやリースを飾ったり今年頂いたクリスマスカードを飾ったりして少し華やかにしました。上の写真も毎年飾っている天使さんです。
ムーミンハウスはクリスマスの準備完了。イヴにはPちゃんズが遊びに来る予定です。
コロナが席巻して3度目の冬が来ました。今年の夏のオリンピックの頃は大変な数の感染者になり、私もワクチン接種が完了してなかったので、買い物と医院に行く以外は引きこもっていました。
秋になって感染者が減ってきてホッとしましたが、ここ数日また増加傾向にあるのが心配です。
今は大掃除を少しずつ進めていて、年賀状は印刷はしたのでこれから書こうと思ってます。
先月になりますが、1947年に発表されたアメリカ映画「愛の調べ Song of Love 」をDVDで鑑賞しました。この映画は19世紀ドイツが舞台で、クララ・シューマンと夫のロベルト・シューマンを中心に二人の7人の子供たち(8人目のお子さんは小さい時に亡くなったそうで映画では7人でした)、お人よしの家政婦さん、クララを慕う若いブラームス、そしてシューマンをさりげなく助ける当世人気の音楽家リストが現れる史実を元にして映画用にアレンジした物語でした。
その映画がとても良くて、映画の中で流れたシューマンの音楽も良かったです。中でもシューマンがクララに捧げた「献呈」とシューマン初期の作品「トロイメライ」は劇中何度も演奏されて、心に残りました。
今回はトロイメライの曲を載せたいと思います。
トロイメライはピアノ小曲集「子供の情景」中の1曲で、日本語に訳すと「夢」、「空想」や「幻」の意味も含んでいるそうです。
シンプルな曲ですが、弾く人の技量が問われる曲だと思いました。日本人感覚で言うと「引き算の美」という言葉がふさわしい。無駄のない最小限の音の間に情感が漂い。聞くときによってさまざまな空想や幻が浮かんできます。
youtubeでいろいろなトロイメライの演奏を聞いてみましたが、弦楽器の演奏がとても良かったです。情感のこもったバイオリン、暖かい包容力を感じるチェロ。なかでも私はギターで演奏したトロイメライがいいなあと思いました。
今回載せる動画もギター演奏の「トロイメライ」です。演奏も録音も素晴らしく、冴えた音色と演奏する際に出てくるきしみ音までもこの曲に味わいを深めています。
ゆっくりと演奏している音の響きに海の底深く潜っていったり、果てしない宇宙に漂う幻想を感じます。
そして、聞くときによって鎮魂の思いを感じ、一条の希望を感じます。
Träumerei - by Robert Schumann
追記(12月24日)
約束通りPちゃんズが遊びに来たよ🎄