藤田けい☆幸せブログ

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明るい気分になってもらえたら嬉しいです。

昼下がりの電話

2015年04月23日 | 日記
 「もしもし、私はSの妹の、Rと申します」

セールスの電話にしては、バックがとても静かです。
声も知的で、落ちついた感じでした。

もうその時点で、嘘?何?神様、まさか?って
血の気が引きました。

Sちゃんは、元・同僚です。
彼女とともに大阪で働いたのは20代半ば。
彼女が1人暮らしをやめて、実家の横浜に帰っても、
私が東京に行った時には連絡し、
横浜や逗子で丸一日遊びました。
夢のように楽しい思い出です。

物静かで、勤勉で、少し不器用で、誠実。
私は、彼女の何もかもが好きでした。

3日前に、肺梗塞で。
前日の体調不良まで予兆もなく、突然のことだったそうです。

あまりに混乱して、
 「一番辛いときに、連絡してくれてありがとうございます
どうか、気を落とさずに」
妹さんへ、そう伝えるのがやっとでした。

ほっそりとした彼女のイメージそのもの・白いカスミソウを
買ってきて、写真代わりに年賀状を見ながら
昨夜はお別れ会をしました。

毎年、一番最初に年賀状を書く相手は彼女でした。
企業に勤めながら、音楽療法の学校に通い
その後は仕事と音楽療法活動を両立させていた彼女。

短いけれど、やりたい事はちゃんとやった、
中身が濃い、彼女らしい生涯だったと思います。

『いつ何があっても、悔いのないよう生きたいですね。
 予想外のことが多い人生だけど、だから楽しめるのかな』

万年筆で書かれた私へのメッセージ。
この言葉を噛みしめながら、生きようと思います。