世界は広い。
疑いたくもなるような勝利だったけど、まずは良かった。
口には出さないだろうけど、本人が一番「?」だっただろう。
たくさんの試合を見てきたからこそ、終了直後の両者の顔ですぐ分かる。
アナウンサーさえ、11R中盤
「ここで手を出し続ければまだ勝利のチャンスはある!!!」なんて
実況してるしさ。
でも、いつも派手に勝利する彼だからこそ、初の世界戦、泥臭く戦う姿に
感動し。また世界の広さを痛感させられた。
手数より、攻撃性、有効打優先の採点。
あの採点なら元ライト級王者畑山氏もロルシーを退けていたはず。
統一性に欠けるのは不満だが、採点者も人だから。
相手のランダエダ。ライトフライが適正体重のようだ。俺の中では彼の勝利。
あれがベネゼエラでの試合なら判定が逆だった可能性は高い。
玄人好みなボクシング。また懲りずに挑戦して。
亀田があのズルさを身に着けたら、本当の最強になる
可能性は高い。彼の良さを無くさない程度にだけど。
1つ文句。
鳴り物応援禁止のはずが、12Rに太鼓応援始めたバカなファン。
気持ちは大いに分かるのだが、あれではセコンドの指示が届かないだろう。
あの接戦、しかも最終回、もし負けていたら、戦犯の1人だ。
マナーを守って観戦してほしいもんだよ。
歴代最年長王者、越本の王座陥落から3日。
ビジネスという観点でのボクシングと、スポーツとしてのボクシングの
両面を再認識できた試合でもあった。