こまわり君の伝記

住まいの専門店 コスモ住研です。お住まいの住環境に対する不便不満不快を解決する仕事をしています。

嘉麻市S様邸~左官工事開始~

2014年09月26日 | コスモ住研日記

左官工事は毎日晴天に恵まれ、順調に進行しております。

左官さんが入り、外回りの紙張り、ラス張りを施工していきます。

通常この「紙張り、ラス張り」の工程も最近ではあまりやりません。

やはり工期を最短にするため、工程を簡略化していくよう工法も簡略化しているのです。


↑以前、耐震改修工事の際に採用した外壁下地(ラスカットパネル)張り付け、M様邸写真。


以前は1、きずりを打ち、2、紙(フェルト)を張り、3、サッシを養生(ラスにより傷がつきますので)
4、ラスを張り、5、サッシと壁の取合い部分を養生。その後6、モルタル塗りの工程で施工していたものを

1、防水紙を張り、2、ノダラスカットパネル3×6サイズを張っていき、3、目地をコーキングして
4、サッシ周り養生。その後5、モルタル塗りしていきます。

この工程だと、工事も速いし、サッシの養生手間も軽減し、また、ごみも減らすことができます。

防水上もパネル張りに先行して防水紙張りが済んでいるので内部に風雨などによる被害が出ることなく

安全に作業が進行します。


そんなメリットがありながらも今回はラスカットパネルの使用をあきらめました。

湿気も多く、また、雨もよく降る現場でしたので、前工程きずり打ちにより施工いたしました。

ラスカットパネルはベニヤ板で湿気には弱いようですので。(当社比)




通常リフォームはほとんど乾式工法(サイディングなどを張りコーキングや役物で取り合いを収める)を採用いたします。

が、今回のS様邸では、解体部分と未解体部分の取り合いが難しいこともあり、

納まりの上から見ても、湿式工法(地元嘉麻市の左官さんによる塗り壁)を採用いたしました。

しかし、湿式工法の最大の欠点は、天候の影響が大きく、また、塗り壁が乾かないと次の工程に移ることができないという

難点があり、工期が大幅に伸びる可能性がありました。

ですが、奇跡的に天気が回復し、晴天が続き、最短工程にて完了することができました。

雨・風が当たらないよう最大限の努力(養生)は致しましたが、最短で完了でき、左官さんには大変感謝しております。

ありがとうございました。






↑フェルト張り(黒い紙)、ラス張り写真




↑下地モルタル一回目しごき塗り




↑大工さんによる外部仕上げ



↑左官さんによる階段ブロック積み

今回S様の強い希望で、

「やはりユニットバスから直接外に出られるように扉をつけて欲しい。」

とのことでした。

この最終的なお話をいただいたのが8月13日でしたから大変バタバタしました。

ユニットバスの最終納期が8月30日と決定しておりましたので、大変でした。

なにより扉の納品が間に合うのかどうかわかりませんでしたから。

少々遅れましたが、何とか工事は完成いたしました。

いまでは「ホッ。」としています。




↑外部塗り込み この上からさらにもう一回塗り込んでいきます。
階段、ヒートポンプ設置場所、巾木塗り、犬走り磨き仕上げで完了です。




↑タキロンの下屋、全体的に地面が大きく境界側に15cmほど動いていました。
柱が大きく境界側へ開き、屋根を支えるには大変危険な状態でした。
柱の建ちを約15cm戻し、戻した下部に基礎を造作する必要がありました。




頬杖を一か所入れ、柱根元へアンカーを打ち込み生コンクリートで根巻きしました。

柱との取合いも金物により補強しました。


さあ次回でいよいよ完成引き渡しです。

最終工程に入ります。

→塗装→エコキュート設置→スイッチ電気設備取付け→衛生器具取付です。





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