KONASUKEの部屋

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サトクダマキモドキ初齢幼虫20190622

2019年06月29日 | バッタ目
サトクダマキモドキの初齢幼虫。

体の両サイドに黒いラインがあるのが初齢幼虫の特徴。
類似種のヤマクダマキモドキでも、この特徴は共通。

頭全体は体色と同じ色で、頭のてっぺんが水色になる。

この写真でも確認できる。
類似種のヤマクダマキモドキでは、頭が黄土色で、てっぺんが水色になる。

この個体では分かりづらいが、ヤマ~ではもっと目が青くなる。

一番ややこしいのがヘリグロツユムシとの違い。
ヘリグロツユムシの初齢幼虫は、頭のてっぺんが水色にならない。

ヒメクダマキモドキの幼虫は、幼虫の時期を通して、頭から背中にかけて一本の白線があるので、識別は容易だろう。

ウチの施設の周辺では、ヤマクダマキモドキが圧倒的で、サトクダマキモドキは少ない。
それほど標高が高いワケでも、高い山が近くにあるワケでもないので、棲んでいる場所で判断するのが、いかにアテにならないかが窺い知れる。
(丘と呼ぶのもためらわれる、ちょっと小高い程度の場所はある。)

分類:バッタ目ツユムシ科
翅の端までの長さ:45~62mm
分布:本州(関東以西)、四国、九州
   平地~丘陵
成虫の見られる時期:8~11月
          卵で冬越し
エサ:様々な広葉樹の葉
その他:胸背面後縁の縁取りはなく、緑色(ヘリグロツユムシでは褐色の縁取りがある)。
    前脚腿節は赤くならない(ヤマクダマキモドキでは赤色)。
    鳴き声は「チ・チ・チ・チ」(「ピンピンピン」「タンタンタン」と聞こえるとも)。
    樹上性でやや薄暗い環境を好む。
    産卵管は三日月型で、広葉樹の枝や草の茎に一個ずつ産卵する。
    オスは灯火に来る。
参考:きまぐれ直翅空間。
    ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
    図鑑日本の鳴く虫(エムピージェー)
    かたつむりの自然観撮記


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