まちおもい帖2

日ごろ感じていることを書き記します。

夜間中学のドキュメンタリー『こんばんは』を見る

2015-05-06 13:12:57 | 日記
Mさんにお借りしていた森 康行監督の『こんばんは』を見る。

いろいろな事情で義務教育を受けられなかった15歳~91歳までのさまざまな人たちが通う。
不登校の若者のほか、戦争中・戦後、働かざるを得ず学校に行けなかった人、在日の人、帰国子女、夫の仕事の関係で日本に来た外国人などなど。

彼ら、彼女らは、この学校で、字が読めないために卑屈になっていた心を開き、学ぶことの楽しさや自信をつけていく。心を開ける先生や友達との出会いがとても嬉しそうだ。

宮沢賢治の「雨にも負けず」や田所冬吉(中野重治作?)の「菊の花」を使っての授業もとても良い。どんな環境にあっても、自分らしく生きることの意味を分かりやすく教えてくれている。
 
先生方が長年かけて「生活基本漢字381字」を見つけ出すというのも凄い。優しい字、難しい字という基準ではなく、生きていくために必要な漢字だ。
先生も、生徒たちからいろいろ教えられるという。

映画の最後に文字のエンディング;

学校は、おもしろいところです。
学校は、何でも教えてもらえるところです。
学校は、ちょっぴりつかれるところです。
学校は、先生が親切です。
学校は、一番いいところです。
学校は、夢があるところです。
学校は、宝物があるところです。
学校は、勇気をつけられるところです。
学校は、私たちのふるさとになるところです。

学校の原点を思い起こさせてくれる映画だった。

最後の文章を書き写したのは、・・・自分たちの住んでいるまちを「ふるさと」と思ってもらえるには、この夜間学校のように、どんな人にとっても、楽しくて、夢があって、宝物を見つけられ、勇気をえられる場所になることなんだなぁと改めて思ったことによります。

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