ウルトラマンなら「スペシウム光線」、マジンガーZなら「光子力ビーム」。
ヒーローがくり出す必殺技にガキの頃の私は熱狂したものです。
なぜ最初からこれらの技を出さないのかは永遠の謎ですが、これだけヒーローものが氾濫してくると、技の名前を考えるのも一苦労なのでしょうね。
***
人気アニメ『サクラ対戦』の中で、「スネグーラチカ」という必殺技が出てくるのだそうです(!)。
「スネグーラチカ」というのはロシア語で、日本語では「雪娘」と訳されています。
ロシアの民話に登場するキャラクターの一つで、リムスキー=コルサコフに同名のオペラがありますね。
同じ題材のチャイコフスキーの音楽も知られています。
ところで、この必殺技を名付けた方はロシア語やロシア・オペラにかなり詳しい方であると推察されます。
「スネグーラチカ」とちゃんとアクセントのある部分を間違えずにのばしていますし(×スネグローチカ)、アクセントのない「o」(オー)の発音は「a」とするなど、こだわりも相当なものです。
また、「ピーカヴァヤ・ダーマ」という技もあるようで、これはチャイコフスキーの有名なオペラ《スペードの女王》のことですね。
これを応用すると他にもいろいろな技が作れそうです。
「マイスカヤ・ノーチ!」(=五月の夜)
これなんて必殺技らしく、語感も爽やかで上等です。
「ザラトイ・ペトュショーク!」(=金鶏)
このように叫べば、得体の知れない殺人光線を発射するときなどに最適です。
しかし何といってもとどめを刺すならば、
「スカースカ・オ・ツァーレ・サルターネ・イ・スィネ・イエヴォ・スラヴノム・イ・マグーチェム・ボガティレ・グヴィドーネ・サルタノヴィーチェ・イ・オ・プレクラスナイ・ツァーレヴネ・レーベジ!!!」(=皇帝サルタンとその息子の栄えあるたくましい勇者グヴィドン・サルタノヴィチ王子と美しい白鳥の王女の物語)
途中で言い間違える可能性が濃厚であるという欠点はあるものの、その圧倒的なヴォリューム感はかの「魁!!男塾」や「ドラゴンボール」に登場する変態技に匹敵する究極奥義といってもいいでしょう。
いずれもリムスキー=コルサコフのオペラの題名ですが、ご検討していただければと思います(アクセントが違うとか細かいことは気にしないでください汗)。
[この記事は「リムスキーダイスキー」に掲載していたものに加筆修正して再掲しました]
ヒーローがくり出す必殺技にガキの頃の私は熱狂したものです。
なぜ最初からこれらの技を出さないのかは永遠の謎ですが、これだけヒーローものが氾濫してくると、技の名前を考えるのも一苦労なのでしょうね。
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人気アニメ『サクラ対戦』の中で、「スネグーラチカ」という必殺技が出てくるのだそうです(!)。
「スネグーラチカ」というのはロシア語で、日本語では「雪娘」と訳されています。
ロシアの民話に登場するキャラクターの一つで、リムスキー=コルサコフに同名のオペラがありますね。
同じ題材のチャイコフスキーの音楽も知られています。
ところで、この必殺技を名付けた方はロシア語やロシア・オペラにかなり詳しい方であると推察されます。
「スネグーラチカ」とちゃんとアクセントのある部分を間違えずにのばしていますし(×スネグローチカ)、アクセントのない「o」(オー)の発音は「a」とするなど、こだわりも相当なものです。
また、「ピーカヴァヤ・ダーマ」という技もあるようで、これはチャイコフスキーの有名なオペラ《スペードの女王》のことですね。
これを応用すると他にもいろいろな技が作れそうです。
「マイスカヤ・ノーチ!」(=五月の夜)
これなんて必殺技らしく、語感も爽やかで上等です。
「ザラトイ・ペトュショーク!」(=金鶏)
このように叫べば、得体の知れない殺人光線を発射するときなどに最適です。
しかし何といってもとどめを刺すならば、
「スカースカ・オ・ツァーレ・サルターネ・イ・スィネ・イエヴォ・スラヴノム・イ・マグーチェム・ボガティレ・グヴィドーネ・サルタノヴィーチェ・イ・オ・プレクラスナイ・ツァーレヴネ・レーベジ!!!」(=皇帝サルタンとその息子の栄えあるたくましい勇者グヴィドン・サルタノヴィチ王子と美しい白鳥の王女の物語)
途中で言い間違える可能性が濃厚であるという欠点はあるものの、その圧倒的なヴォリューム感はかの「魁!!男塾」や「ドラゴンボール」に登場する変態技に匹敵する究極奥義といってもいいでしょう。
いずれもリムスキー=コルサコフのオペラの題名ですが、ご検討していただければと思います(アクセントが違うとか細かいことは気にしないでください汗)。
[この記事は「リムスキーダイスキー」に掲載していたものに加筆修正して再掲しました]