以前ふれたとおり、リムスキー=コルサコフは「BACH主題」を用いたピアノ曲をいくつか作曲していますが、私がお薦めしたいのは、大作(?)の《BACH主題による6つの変奏曲》作品10ではなく、《変化のない主題によるパラフレーズ》の1曲、《BACH主題による小フーガ》なのです。
Paraphrases: Fughetta on B-A-C-H
Marco Rapetti & Daniela de Santis
この、1分にも満たない小品は、「BACH主題」がとてもわかりやすく提示され、続くメロディも、簡潔ながらもキュイなどとはまた違った気品が感じ取られるのです。
可憐で、はかなそうな風でいながら、安定感もあるというような、なんともいえない絶妙なバランス感がいいのですね。
なんといっても、「変化のない主題」である「ファソファソ・ミラミラ...」との絡み具合もまた良くて、ごく自然に混ざり合って溶け合っている。
どこかしら人工的で機械的な「変化のない主題」をうまく中和しているような感じです。
あまりチャラチャラせずに、抑制されているところもまたリムスキー=コルサコフらしいところですね。
Paraphrases: Fughetta on B-A-C-H
Marco Rapetti & Daniela de Santis
この、1分にも満たない小品は、「BACH主題」がとてもわかりやすく提示され、続くメロディも、簡潔ながらもキュイなどとはまた違った気品が感じ取られるのです。
可憐で、はかなそうな風でいながら、安定感もあるというような、なんともいえない絶妙なバランス感がいいのですね。
なんといっても、「変化のない主題」である「ファソファソ・ミラミラ...」との絡み具合もまた良くて、ごく自然に混ざり合って溶け合っている。
どこかしら人工的で機械的な「変化のない主題」をうまく中和しているような感じです。
あまりチャラチャラせずに、抑制されているところもまたリムスキー=コルサコフらしいところですね。