リムスキー=コルサコフに交響曲が3曲あることは比較的よく知られています。
しかし、これらの他にも彼は交響曲を作曲しようとしていたことをご存じでしょうか?
こうした未完の交響曲は2つあって、一つが第1番の初演後に着手された「交響曲ロ短調」、もう一つが第4番です。
結局のところ、これらは未完のまま放置されてしまい、日の目を見ることはなくなってしまいました。
当然のことながら演奏も録音もされていないため、どのような作品だったのかを聴いて確かめることはできません。
しかし、ありがたいことに、ソ連時代に出版されたリムスキー=コルサヨフの楽譜全集には、これらの未完の作品の断章やビアノスケッチが譜面化されています。
(Kalmusから発売された「The Complete Works of Nicolai Rimsky-Korsakov」にも収録されています。)
幸い私はこの楽譜を入手していたので、この未完の2作品を楽譜からDTM(デスクトップミュージック)で再現してみました。
そして、これらの作品からリムスキー=コルサコフが辿ろうとして果たせなかった「シンフォニスト」への道をあれこれ考察してみたいと思います。
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<このブログに以下の記事があります>
シンフォニストへの道~未完の交響曲ロ短調(MP3あり)
ソースとカイエンペッパー、そしてローストビーフ
進化の残照~ロンド・スケルツァンド(MP3あり)
越えられなかった山脈~幻想の第4交響曲
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