Aquascooter Maintenance for Spearfishing アクアスクーターで魚突き 全76回

使いこなそう、アクアスクーター整備ノートby KosakaNatsuki

**全76回で終了済み**

Blog 第49回 イタリア PescaSubApnea.net の掲載写真=小坂夏樹=Photos from PescaSubApnea net

2017年02月23日 | マニュアル
イタリアなど海外での本機改造例
寒さ冷たさが堪えるこんな時期には、出漁はせず各種資料でも漁るのが気楽だ。
そんなことで長期遠征の疲れが回復してきた最近も、ネットを検索してみるが、相変らず国内からの情報提供は殆どない。しかし流石に地元イタリアの掲示板には膨大な投稿が集積されている。

潜水の総合ネット PescaSubApnea.net の Aquascooter Comer-Arkosフォーラムがその代表例で、写真も沢山投稿されている。しかし閲覧するだけで投稿しない私には制限が掛り、開けないものが多い。そこで、簡単に閲覧できる範囲で、「他人は何をやっているか、見るだけでヒントになりそうなもの」を探してみた。

一部とは言え勝手に転載しては問題だろうが、とにかくPescaSubApnea.netからの引用であることを明記して、紹介する。苦情があればすぐ削除する積りだ。
単純なものばかり紹介するが、諸兄にも参考になるものがあるかもしれない。
なお、前にも記したが、興味があれば同netにログインしネット翻訳を駆使して閲覧して欲しい。


Oリング付スノーケル製作
これは口ゴムは原品通りで、先の方に2重にOリングを嵌めたもの。この部分の防水には皆悩まされているのだろう、すでに紹介した様に、販売されているものもある。













水密検査用冶具
排気孔をねじでしっかり閉じ、エアタンクのキャップにタイヤ空気バルブを嵌めて加圧する。
1気圧まで加圧しているから、完全な水密検査ができるという。
しかしこの場合はいつもながら、最も浸水の可能性が高い排気バルブの気密性能は判らない。
空気室キャップには自動車タイヤの空気バルブを取り付ける。


排気弁の押へ栓にボルトをはめ込む


排気孔を円板とボルト締めで塞ぐ 太いボルトで栓が拡がり固定出来るのか




タンクキャップをしっかり締めてポンプで加圧する




旗の取付も様々な方法が提案されている。私自身の方式は第47回で紹介した。






スノーケルカバー
同じような例が沢山あるようだ。私はこういったものより、本体が倒れたり沈んだ時に直接水を吸込巻ぬような工夫があればと思う






スノーケル途中に閉じ弁
これは急激にエンジン停止しないように考えたという。古いキャブレタのバタフライバルブ軸を利用し、フランスの20セント硬貨を嵌めてぴったり出来たという。再始動も容易だというが、関係あるのだろうか?








チョークレバに取っ手を付けた。停止する時に手探りが容易だが、ぶつけると悲惨な事になりそうだ?




尻ばさみ方式
本機を股に挟み押して貰う形で操縦している人が相当の割合で居るようだ。獲物を探すには都合が良い。
イタリアでもそうした使い方は多いらしくYouTubeへの投稿もある。掲示板には残念ながら写真は無いが、こんな記事があった:
①腿で挟んでいるが、長時間では疲れるので、タンク固定ねじの部分に横の突出を取り付けて足を掛ける様にしている。
②自転車のサドルを本機に取り付けて尻に当てている。

詳細は不明だが容易に想像できるだろう。仲間の場合はアクセル固定金具+尻ばさみで両手を自由にして魚を探している。




増設燃料タンク
この投稿はかなり前のものだが、現在も使い続けているのかどうかは判らない。容量は1.5㍑で全体で3.5リットルになる。初めは数センチ喫水が下がるが、燃料が減るにつれて戻る。前にも触れたが、私は必要に応じて0.5㍑缶を携行している。










スタータケース
高圧部浸水の問題も深刻で、かなりの投稿があるようだ。このピンボケ写真は、中古品のスタータケースに(点検口の)ねじが取り付けてあったというもの。茶色に見えているものがそれだ。 
これに対し、振動でケースが割れる可能性があり、危険だとの意見がある。私は問題ないと思うのだが。






取っ手
スタンドでの給油時に、キャップを外しているので取っ手がすっぽ抜けて慌てることがある。そんなことが防げるが、単にロープでこんな形にしても充分だろう




チューブの抜け止め 
上の写真ではタイラップで抜け止めにしているが、ドリルで針金を巻取ってコイルを作る手もある。




ドリル刃の中指の辺りにコイルが見える






マフラ止めねじからの浸水封止に液体ガスケット塗布 私もここからの浸水を経験し、同じ事をしている。




教えて・・・・という投稿も多く、編集委員が答へている。
例えば:
マフラ内部をガソリンで洗浄し、このような廃液・残滓に驚き、使っているこのオイルは駄目なのか?との問合せ。委員からは毎回バルブを外して廃液を捨てるようにとの助言
100%合成油なら1%でもOKとも述べられている。それは廃液が減るようにとの考えからだが、潤滑剤を減らすのは構わぬといわれても少々心配だ。


使ったのはカストロールの船外機用オイル




ホース排気エルボの保護枠
ホース排気方式は益々拡がっているようだ。消音器を含めて沢山の写真があるので紹介したいとも思うが、単純な作りなのでそんな必要はないか?

ホースを接続するためには、それぞれ接着またはねじ止め方式でエルボを排気孔に固定しているが、これはエルボを衝撃から保護するための枠で、本体のアルミ台座にねじ止めしている。私の場合は、保護枠は接着だけで済ませているが、接着面を大きくしてあるので、今のところ脱落せず使へている。




ハンドルに下駄
下駄も死語になりそうだが、ホース排気で排気孔にエルボなどを取り付けると尻高になるから、ハンドルにこんな足とか、円筒状など何らかの下駄を履かせて調整するのも多い。



この機種は何か、部品の互換性は?との問い合わせ。
委員から、これはAS36、 360型であり、最初に市販されたアクアスクータで、博物館モノだとの返事。当時ドイツのロックウエル社製か。

ヤフオクにも同じ?様なものがたまに出品されるが、私に骨董趣味はなく実戦の道具として興味はない。




キャブはフロート式で、運搬時は燃料を抜いておかぬとニードルがぶつかってトラブルになると言うような記述がある。

40年以上前の物を今更使いたいという根性は立派だが、どうなることやら。


この掲示板には「フォトアルバム」の様なページがないので写真だけ見るのも大変だ。
たまたま面白いものに気が付いたらまた紹介したい。
以上


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