窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

あくび

2019-08-01 16:12:50 | キタキツネの生態

このキタキツネの仔は私にとても気を許してくれました。他の3匹の兄弟は

警戒して少し離れたテトラポットの中に逃げてしまいしたが、私が遠巻き

に見ている限りリラックスした表情をしています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

              ◆  あくび  ◆

このくらい大きくなっても親が運んでくる食べ物をひたすら待っています。

待つ間は、兄弟で仲よく遊んでいますが、あまり目立つ行動はとりません。

静かに腹ばいになっているか、横になっているか、ゆったりとしています。

同じ格好をしているとうっ血が起こるので定期的に寝返りや姿勢を変えて

います。

そんな時にあくびをします。良くするのは眠っていて起きだす時、退屈な時、

待ちくたびれているとき、眠たい時、に出やすいと言われています。

あくびをするときはすぐに分かります。前足を伸ばし、指を伸ばします。

丸まっている爪が前に伸びてきます。首を上げ、顎を上げ、頭を反らし、

背筋を伸ばします。

頭を後ろに伸ばすと自然に口が半開きになりなります。舌が長く伸び、

前に思い切り出します。彼らの舌が意外に長いとじっかんします。

先を上に曲げ、咽喉の奥の方まで引き延ばします。この動作、すべての

体幹を引き延ばす、いい運動になっているのが分かります。

あらためて自分のあくびについて、どうなっているか考えさせられます。

内耳の圧力を外気と調節するし、空気を思い切り吸うことで脳の温度調節

までしてしまうそうです。涙が出て、角膜を潤します。

なんと気持ちいいこと。あくび最高と叫びたくなります。

 



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あくびの効用 (ひさき)
2019-08-01 20:01:35
そうか、あくびはキツネのストレッチングだったのか

岩合さんのネコビデオでも思いますが、このような無防備な姿を撮らせてくれるのは、撮影者が 「こいつは害をしない」 と安心されている、つまりキツネの世界に入っているからなんでしょうね
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無になれます。 (小太郎)
2019-08-02 10:20:38
20年の修行のおかげで生き物に近寄れる術が見につきました。存在を示しながら気配を消せるのです。みんなには当てはまりませんが。
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人間の欠伸と (藤田修二)
2019-08-02 10:36:03
人間の欠伸はあんなに舌を伸ばして上向けませんね。犬もこんな感じですか。
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