日射しが和らぎ、風景からぎらぎらした感じが消えてきました。寒さが入ってきて
紅葉がとうとう終わりに近づきました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 落葉終章 ★
根室の紅葉は客観的に美しいとは思いません。木を1本、1本見ても葉っぱが美しい
とは思えません。鮮やかでもありません。
本州のように気温がゆっくり低くなっていく温度変化が望めないからです。オホーツク
から寒気が急に降りてきて、夜の気温が急激に下がってしまいます。葉の中の色素が
ゆっくり変わって行くのではなく、急いで変わるので美しく見える時間が数日で終わって
しまいます。
来週には、なんて悠長なことが言えないのです。美しく感じた朝から夕方までが美しい
風景、美しい紅葉が楽しめるんです。その瞬間を逃すと後はしょぼくれていきます。
ただ、光とのコラボレーションが楽しめます。朝に地平線から日が登り、ゆっくり
森全体に光が当たって行くと褐色だった葉が黄色に輝き、赤っぽく輝いてきます。光が
隠れていた色を表に出してくれるようで、鮮やかさが引きだされてきます。
長くは続きませんが、この時間帯の景色はうっとりさせられます。
夕方も地平線に雲が無ければ、朝とはまた違う彩の妙味が楽しめます。仕事時間で
見ることができないことも多いのですが、夕陽が沈む前の時間、外に出て光と発色の
コラボレーションを愉しみます。