イワシの群れが根室海峡に入ってきているようです。毎年、この季節には大きな
群れが野付半島の沿岸に回遊してきます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
オオセグロカモメが集まり、魚を争って捕っています。
★ 回遊する魚を追いかけて ★
海が凪いで波が無い時、海面の下を黒い塊が動いてくるのが分かります。塊と
言っても、畳千畳いや畳万畳ほどの得体の知れない黒い模様が音もなく(当た
り前ですが)形を変えながら移動して行くのに気づくことがあります。
初めて見たときは魚の群れだとは思えず、なんか大きな生き物が移動している
のかなといぶかったものです。
分かったのはカタクチイワシが大量に砂浜に押し寄せ、オジロワシやカモメが
集まっていたからです。食べるだけ食べ、それでも残ったイワシの死体がいっ
ぱい砂浜に打ちあがっていました。
カタクチイワシはプランクトンを鰓で濾して食べます。植物、動物プランクトン
は流氷のおかげで、根室海峡で大発生しています。それを食べに集まってくる
イワシはカモメやハシボソミズナギドリなどの海鳥、鮭やマグロ、ブリなどの
肉食魚、イルカやシャチ、クジラなど海洋ほ乳類の格好の食べ物になります。
イワシは彼らの天敵から身を守るために密集し、群れになり、同調して泳ぎます。
方向転換や急速度転換をして敵の攻撃をかわします。
沖合からカモメやウミアイサが追いかけてくることがあります。目ざとさでい
うとカモメが群れの上空に張り付き、移動してきます。
海上でカモメが集まりにぎやかになるときがあります。見つけ次第、近寄って
みますが群れがすぐに移動するので、数分で終わることがあります。潜られる
とカモメはどうしようもないのです。
群れが定置網に近寄るとき浮いてくるイワシを鳥にカモメが集まります。長きは
続きませんが、パニックを起こしたイワシはカモメにはとりやすい獲物になり
ます。祭りだ祭りだ的な賑わいが起こります。
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