窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オジロワシ幼鳥が目立ちます

2020-08-28 13:50:05 | ワシのいる風景

シギチドリの渡りが中盤を迎えています。干潮で干潟に分散していたシギチドリ

群れが上げ潮に追い立てられるように砂嘴間の干潟にやってきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

        ★ オジロワシの幼鳥が目立ちます ★

その群れを追うようにオジロワシが見回りにやってきます。シギやチドリが集ま

れば調子の悪い個体がいたりするかもしれません。「あぶり出し飛行」と私が

勝手につけているオジロワシの行動です。

せっかく近くまで来て採餌していたシギチドリが一斉に飛び立って行きます。

舌打ちしたくなるタイミングでやって来るのです。素早い飛び方をして逃げる

中に群れから遅れる個体がいるものです。

オジロワシは一瞬にして見つけ、追跡を始めます。大方は空振りが多いのです。

最近はオジロワシの幼鳥が目につき始めました。

巣立ちをし、親から給餌の援助を受けながら自分でもハンティングの修行をし

ている今年生まれの個体です。

羽毛の色が黒っぽい焦げ茶色をしています。尾羽は焦げ茶色で縁取られ、輪郭が

はっきりしています。成鳥のように白い羽になるまでには4年ほどかかると言わ

ています。

焦げ茶色の羽には地上に降りたときに、地面の色と同化して完全な保護色になり

ます。キタキツネや他のオジロワシからも見つかりにくい色合いです。

降りてじっとしていると目立ちにくいので、飛び立って行ったシギチドリの群れ

アオサギたちも帰ってきます。

諦めて飛び立つときにやる動作が必ずあります。お尻を後ろに挙げて、糞と小便

を後方に飛ばします。それから飛び出しのです。踏ん張って飛び出す時に、総排

泄口の周りの羽毛が汚れないようにする自然体の行動のようです。

飛び立って行く時の翼の表面や裏側の模様は年齢を知るうえでとっても役立つと

言われています。チャンスは多くないので、積み重ねることでオジロワシの年齢

知ることができるようになります。

がんばれ、子供ワシ。



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