故人の意志により、献体献眼は生存の感謝と中国戦加担の謝罪によるものです。
新聞の死亡広告をアップするのは躊躇われるのですが、もう四年にもなるのだなぁと。自らの戦争への加担を生涯をかけて、ウトロで暮らされる在日の方々の生活改善、権利問題に陰で尽力されてきたとお伺いしたのは亡くなられてからの事でした。今なお、読む度に胸が詰まります。こんな凄い方と、その人生の終焉にでも出逢えた事に感謝しています。今なお、当方事務所に掲げて日々過ごしているのはそんな訳です。年数の経つ建物でトイレも男女共用なので、「不埒な人が入らないように、使用される時には、この鍵をなかから掛けて下さい」と、小さな摘みの掛け式の鍵を付けて下さるなど、昭和の紳士を思わせる事務所ビルの大家さんでした。数週間後、ちょっと検査で入院しますからと、それきりお姿を見る事はありませんでした。合掌