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戦没者追悼式 安倍首相 「アジア諸国への加害責任や謝罪には今年も触れず『不戦の誓い』の文言も使わず」 2017.8.15

2017-08-15 14:53:59 | 平和 戦争 自衛隊

2017.8.15
 戦没者追悼式 安倍首相 「アジア諸国への加害責任や謝罪には今年も触れず、『不戦の誓い』の文言も使わず」 

 

https://mainichi.jp/articles/20170815/k00/00e/040/235000cより転載

惨禍、伝える使命…追悼式参列、戦後生まれ最多

毎日新聞2017年8月15日 12時12分(最終更新 8月15日 14時23分)


戦没者を悼み、手を合わせる女性=東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で2017年8月15日午前9時20分、宮武祐希撮影

終戦から72年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれ、天皇、皇后両陛下や遺族ら約6700人が参列した。天皇陛下はおことばで、大戦について戦後70年の2015年から3年続けて「深い反省」との表現を用い、平和を祈る気持ちを示された。安倍晋三首相は式辞で「戦争の惨禍を繰り返さない」と決意を述べる一方、歴代首相が言及したアジア諸国への加害責任や謝罪には今年も触れず「不戦の誓い」の文言も使わなかった。

 

 式典は正午前に始まり、安倍首相は「私たちが享受する平和と繁栄は、皆さまの尊い犠牲の上に築かれたもの。敬意と感謝の念をささげます」と哀悼の意を表明。「争いの温床となる貧困問題をはじめさまざまな課題に取り組み、世界の平和と繁栄に貢献したい」と語った。安倍首相は5月に憲法9条の改正に言及するなど改憲に意欲を示しているが、式辞で触れることはなかった。

 
全国戦没者追悼式で、おことばを述べられる天皇陛下=東京都千代田区で2017年8月15日午後0時3分、小川昌宏撮影

 正午過ぎからの1分間の黙とうの後、天皇陛下はおことばを読み上げ、「深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対して、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と語った。6月に陛下の退位を実現する特例法が成立してから、陛下が式典でおことばを述べるのは初めて。退位は18年末や19年3月が検討されており、来年の追悼式にも出席する見通しだ。

 厚生労働省によると、参列予定の遺族は6~101歳の5225人。戦没者の子どもが2789人(53.4%)と最多で、兄弟姉妹394人(7.5%)、孫380人(7.3%)と続く。妻は6人と過去最少を更新し、父母の参列は7年前を最後に途絶えている。戦後生まれの人は過去最多の1339人(25.6%)となり、世代交代が進む。

 追悼される戦没者は、1937年に始まった日中戦争と、その後の第二次世界大戦で犠牲になった軍人と軍属など合わせて約230万人と、民間人約80万人。【桐野耕一】

 

 

 

 

 

 

 

 

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<注>弓矢健児牧師コメント

全国戦没者追悼式での天皇と安倍首相の言葉づかいの違いに注目。
毎年のことですが、天皇は戦没者に対して、神道的宗教観に繋がる「御霊」とか、「御霊に祈る」という言葉を一切使わず、「命を失った人々を思い」や「心から哀悼の意を表し」という言葉で一貫しています。
それに対して安倍首相は意図的かもしれませんが、必ず戦没者を「御霊」と呼び、「御霊安かれと、心より、お祈り申し上げます」、「戦没者の御霊に平安を・・心よりお祈りし」と神道的宗教観に基づく言葉を使い放題です。

どちらが憲法の政教分離の原則を守ろうとしているかは明らかです。

 

終戦の日:天皇陛下おことば・全文 戦没者追悼式


毎日新聞2017/08/15 12:15 

 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。 

 終戦以来既に72年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。 

 ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対して、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

 

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https://mainichi.jp/articles/20170815/k00/00e/040/239000cより引用

戦没者追悼式 安倍首相 式辞全文

毎日新聞2017/08/15 12:23 

 天皇、皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、全国戦没者追悼式を、ここに挙行致します。

 

 先の大戦において、300万余の方々が、祖国を思い、家族の行く末を案じながら、苛烈を極めた戦場に倒れ、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異郷の地で命を落とされました。今、その御霊(みたま)の御前にあって、御霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。

 今、私たちが享受している平和と繁栄は、かけがえのない命をささげられた皆さまの尊い犠牲の上に築かれたものであります。私たちは、そのことを、ひとときも忘れることはありません。改めて、衷心より、敬意と感謝の念をささげます。

 戦争の惨禍を、二度と、繰り返してはならない。

 戦後、わが国は、一貫して、戦争を憎み、平和を重んずる国として、ただひたすらに、歩んでまいりました。そして、世界の平和と繁栄に力を尽くしてきました。私たちは、歴史と謙虚に向き合いながら、どのような時代であっても、この不動の方針を貫いてまいります。

 いまだ、争いが絶えることのない世界にあって、わが国は、争いの温床ともなる貧困の問題をはじめ、さまざまな課題に、真摯(しんし)に取り組むことにより、世界の平和と繁栄に貢献してまいります。そして、今を生きる世代、明日を生きる世代のため、希望に満ちた明るい未来を切り開いていく。そのことに、全力を尽くしてまいります。

 終わりに、いま一度、戦没者の御霊に平安を、ご遺族の皆さまには、ご多幸を、心よりお祈りし、式辞といたします。(共同)

 
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