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横浜市長選での山尾志桜里議員について(小林よしのり)7.30 /  「山尾ショック」はなぜ起きるのか(中野 晃一)7.27

2017-07-30 18:38:25 | 政治 選挙 

【衝撃】民進・山尾しおり議員が横浜市長選で林文子候補(自公推薦)の応援演説!野党支持者は大混乱

なぜ山尾さんが自民党と一緒に林文子を応援しているのか。
理解に苦しみます。ショックを受けている支持者がたくさんいます。ぜひご説明を(2017.7.27)

 

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意見をつなぐ、日本が変わる。BLOGOShttp://blogos.com/article/237592/転載より転載

記事 小林よしのり
  • 2017年07月30日 15:35

横浜市長選での山尾志桜里議員について


 横浜市長選で民進党の山尾志桜里議員が与党候補の林文子候補を応援している。
これに「ゴー宣道場」の門弟も、ライジング読者も激怒している。
ネットの中でも相当話題になっていて、今回の山尾議員の行動には失望しているようだ。

山尾議員が待機児童対策に熱心なことは誰でも知ってるから、違和感がありすぎる。
それはよく分かる。怒ればいいと思う。 

そして、横浜市長選は対立候補を勝たせればいい。
山尾議員の応援する候補に票をいれないことだ。
それでいいのだ。

ただし、皇位継承問題では今後も山尾議員を応援する。
そして共謀罪での戦いぶりは素晴らしかったという評価は覆らない。

わしは共謀罪について、今でも自公維新に怒っていて、これは「もう終わったから仕方がない」とは考えていない。
今でも、「表現者として」怒りを持続し続けていて、こんなものを通した連中に対して恨みを持っている。

今、描いているSpecial本も動機は共謀罪である。
共謀罪の本ではないが、動機はそれだ。
まあ、見てるがいい。 

山尾志桜里議員には、わしはまだ大いに期待している。
組織の中で「個」を貫くのがどんなに大変か、それは『脱正義論』に描いた通りだ。
山尾議員も「1人政党」ではない。組織人である。
「個」を貫いて、組織全体を引っ張るほどの実力はまだないということだ。

 

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【「山尾ショック」はなぜ起きるのか】

中野 晃一氏FBコメント

7月28日 9:37 · 
 

議員や候補者の視点から、有権者は組織票と浮動票に分かれます。組織票を固めて、その上に浮動票を呼び込んでいけるか、という発想になります。特に小選挙区では、とにかく2位候補より1票でも多く取れるかが焦点になりますから、こうした票読みはシビアです。

組織票は、典型的には、原子力ムラ、中小企業、商店街などの後援会、労組、創価学会など利益団体で、理念がないわけではないけど利益優先の組織です。首長が再選をすると、地方政府と良好な関係を築き、うまみを吸いたいと思う、あらゆる利益団体の支持を受けだし、相乗り候補として多選を重ねるようになっていくのはこのためです。

候補者からしても、まずは確保したいのが組織票です。浮動票はその名の通りアテにならないので。浮動票だけで当選できる人はほとんどいません。いたとしても蓮舫さんのようなネオリベ・TVセレブだけで、政治家本人が浮動しちゃう人。

さて、山尾志桜里さんですが、2009年当選、2012年落選、2014年当選と、まだまだ「若手」選挙に強いわけではありません。電力総連の支持を得ていないと言っても、愛知県という土地柄で、連合という組織票のすべてを敵に回して勝てるわけではありません。

横浜市長選挙において、連合神奈川は林文子を支持、2年後に再選を控える牧山弘恵民進党参議院議員も連合神奈川から応援要請があったら断れない。そして連合や牧山議員から山尾さんに応援要請があって、ということでしょう。

ここでリベラル層が山尾さんや民進党に幻滅する、という展開になっているわけですが、これを議員や政党の視点から見ると、ようはいまだリベラル層が浮動票の一部に過ぎないことに問題の根っこがあるわけです。

山尾さんだけでなく、リベラルと目される(正確なのかはともかく)議員で、リベラル票だけで小選挙区で当選できる人は皆無でしょう。辻元清美さんもムリ。なので、組織票も必要。

そして最大の問題は、リベラル層が組織票となっていない、ということ。だから後回しにされる。共産系の団体は組織票になっているし、基本的には比例区が中心なので、共産党は筋を通せる。民進党、そしてどんな政党であろうとリベラルな立ち位置でしかも政権党となることを狙うのであれば、最低条件としてリベラル層が浮動票たることを脱却して、一定数が組織化しないとどうにもならず、第二、第三の「山尾ショック」が繰り返されることになります。

ということで、「山尾ショック」に震えるリベラルな皆さん、FacebookやTwitterを閉じて、地域レベルの市民連合的な運動に身を投じてください!

 

 

 

 


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