森友学園問題 値引きは根拠不十分 会計検査院が国会に報告へ
NHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171121/k10011230551000.html
11月21日 15時29分森友学園問題
大阪の学校法人「森友学園」に国有地が8億円余り値引きされて売却された問題で、会計検査院は、値引き額の積算には十分な根拠が確認できないうえ、検証に必要な資料が十分残されていない、などとする検査結果をまとめ、22日にも国会に報告する方針です。
去年6月、大阪 豊中市の国有地が、地中のごみの撤去費用などとしておよそ8億2000万円値引きされ、「森友学園」におよそ1億3400万円で売却された問題では、会計検査院が国会の要請を受けて値引きが適正だったかなどについて調べています。
財務省からごみの撤去費用などの見積もりを依頼された国土交通省は、平成21年度に行った地質調査の結果をもとに、ごみが埋まった範囲とされた地中のおよそ47%にごみが混入し、くいを打つ場所は9.9メートル、校舎などを建設する場所は3.8メートルの深さまでごみがあるものと推計し、「値引きは合理的に算出された金額だ」と説明していました。
これについて会計検査院は、地質調査は一部を抽出して実施されたものだったのに「9.9メートルの深さまでごみがある」などとするのは合理性がないうえ、ほかにも複数の推計方法があったにもかかわらず、試みた形跡がないなどとして、値引き額の積算に十分な根拠が確認できないとする検査結果をまとめたことがわかりました。
一方で、適切と考えられる値引き額については、ごみの処分単価に関する資料など積算に必要な資料が十分残されていないことなどから検証が難しいとして報告書には盛り込まず、財務省や国土交通省に対し、文書管理の在り方について改善を求める方針です。
検査院は22日にもこの検査結果を国会に報告し、公表する方針です。
参議院予算委で22日午後報告受ける 与野党で合意
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by田中 隆夫氏FB