お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

似顔絵と構図

2024-11-21 10:45:49 | 似顔絵教室談
似顔絵は楽しく描ければそれでよいのだが、構図も意識して描くと、より見てくれる人は増えると思う。
構図と言っても難しいことではなく、画面に人を配置するとしたら、どこへ配置すれば伝わりやすいのかを考える程度のものでよい。
具体的には、余白と人とのバランスである。
ごちゃごちゃしていても、可能な限り余白は取るべきである。
構図がしっかりしてくると、見やすくなる。
見やすいということは、本題である似ているかどうかを見てくれるということになる。
似ている似顔絵が描けるようになったのなら、ぜひ構図にも力を入れてほしい。

斜めの顔が描けたなら

2024-11-14 09:42:03 | 似顔絵教室談
似顔絵で斜めの顔が描けると、二人以上の人物を配置したときに、その関係性が描けるメリットがある。
向き合っていれば親密、そっぽを向いていれば犬猿の仲など、それほど単純ではないが、両者の関係性が描けるようになる。
関係性が描けるようになると、空気感や雰囲気も描けるようになると思う。
正面の似顔絵以外にも挑戦してほしい。

口の描き方

2024-11-14 09:36:50 | 似顔絵教室談
口を描こうとすると、かまぼこ型の記号的な口になりやすい。
上唇がかぶさっているように描けるとよい。
歯は全て描くと下品になるので、上の歯の縦線は下部だけ描く、などの配慮が必要になる。
逆に風刺画にするなら、歯を全部細かく描いてしまうのも手だ。

目の描き方

2024-11-07 10:10:42 | 似顔絵教室談
目を描く前に、目が離れているのか、寄っているのか、大人のように高いのか、子供のように低いのか、その位置を見なければならない。
位置がつかめたのならば、次は角度と大きさだ。
ぱっと見で、目がつりあがっているのか、垂れ下がっているのかを瞬時に判断する。
じーっと見だと、まぶたのカーブを見ていると、つりあがっているのか、垂れ下がっているのか分からなくなってしまう。
難しいときは、ぼーっと見で、ぼんやりと離して、目の角度を眺めてもよいだろう。
角度がつかめたら、適切な大きさで、ぱっと見の印象のまま、じーっと見で描いてみるのもよいと思う。

面分割(色面分割)の仕方

2024-11-07 10:03:45 | 似顔絵教室談
面分割(色面分割)の仕方は、中間色を塗ってから、明るい面と暗い面を塗ればよい。
光源に対して、面の意識を持つことが大切だ。
面分割あるいは色面分割は、デッサンと平面構成の中間として考えられる大事な勉強法であり、それだけで表現作品になり得る。
輪郭線を持たない面分割は、基本的に立体的と言える。
逆に、輪郭線を引いたなら、それは平面である。

基本はじーっと見から

2024-11-05 09:51:34 | 似顔絵教室談
似顔絵の理想は、ぱっと見である。
短時間でぱっと見て、ささっと描けるようになりたい。
けれど、ぱっと見からよく観察するのは難しい。
大ざっぱにとらえたものを細かく見るのも難しい。
やはり最初は、じーっと見でよく観察して描くしかないのだと思う。
小中学校で描く自画像や他画像のように、よく見て描く経験はしてもらいたい。
見ないで描くなどというアクロバティックな方法もあるにはあるが、よく見ることを否定するものではない。
じーっと見の欠点は、時間をかけて見るために、目が慣れてしまうことだ。
目が慣れてしまうと、平均顔との差異を見つけるのは難しくなる。
適度に休みながら、ぱっと見の理想を持ちつつ、じーっと見から始めてほしい。

モデルを全く違う輪郭で似せる方法

2024-11-05 09:44:12 | 似顔絵教室談
似顔絵で、輪郭線やシルエットが似ていないと、似せるのは難しい。
輪郭線が全く違うように描く場合は、目鼻口おでこ・ほほ・顎などの部分を細密描写するとよい。
逆に言えば、輪郭線さえ似ていれば、細密描写する必要はあまりない。
シンプルに描きたいのであれば、輪郭線は似せるべきだが、細密描写したいのであれば、全く違った輪郭で描くのも面白いと思う。
全く違った輪郭とは、輪郭が、文字や図形や記号になっているなどが考えられる。

毛筆の描き方

2024-11-03 07:55:04 | 似顔絵教室談
毛筆には、直筆、側筆、逆筆などがあるが、細い線と太い線の引き方と、下から上へ線を引いてもよい程度の知識でもよいと思う。
描く前に、じーっと見でモデルをよく観察することが大切だ。
描く前の段階が大事なのだ。
描くときには、勢いでぱっと描く。
ぱっと見に近いが、じーっと見で毛筆の筆勢を活かして描いてもよいと思う。

似顔絵と品性

2024-10-31 09:38:48 | 似顔絵教室談
似顔絵は、高尚であってはならないと言ったが、かといって低俗でよいというわけではない。
「品性」という言葉が浮かぶ。
風刺画(カリカチュア)には、スカトロジーという下品どころではない表現もあるにはあるが、似顔絵には品性がなければならないと思う。
それは、直接的な表現を避けたり、人ではなく出来事を風刺したりすることから始まる。
「罪を憎んで、人を憎まず」という姿勢が大事だと思われる。