![久本雅美の似顔絵 久本雅美の似顔絵](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/2f/f354ac6b004cf710b25a1c072c17fb41.jpg)
モデル:久本雅美
1)「パーツの配置」による似せ方を壊せないか?
2)写実的な見方のまま、デフォルメできないか?
この二点が課題としてモンモンとしていました。
習作を写実的に描いたときに
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/db/5744fdefdd7b88a6a9edda3f87ced8ea.jpg)
「顔から、腕への飛躍」して描く面白さを発見しました。
写実的でも、この「飛ぶ」描き方をすれば、面白くなる気がしたのです。
※「そっくり」というワードを使いたいと思うのですが、私の「そっくり」は、蝋人形のような生き写し「そっくりそのまま」という意味で使います。
似顔絵のパイオニア、小河原先生の使う「そっくり」ではありません。
「そっくりの保険」と私は勝手に呼んでいるのですが、写実的に描いてあれば、パーツの配置がメチャクチャでも、その「そっくりの保険」によって、似てるように見えることがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c8/3f9c6af8e77bb09d7d22cec327c334ea.jpg)
以前描いた、研ナオコさんです。「目と目の距離の配置」が全く違うのですが、研ナオコさんに見えるのではないでしょうか。
今回の久本雅美さんの似顔絵は、成功しているとは言えませんが、「そっくりの保険」によって見えなくもない状態になっていると思います。
【制作過程】
自分の見方は「写実モード」です。
左目だけを描くつもりで、描き込む。
左眉に「飛ぶ」。
おでこ、前髪に「飛ぶ」。
右目に、「飛ぶ」。
左ほほに、「飛ぶ」。
左耳に、「飛ぶ」。
口に、「飛ぶ」。
鼻に、「飛ぶ」。
右耳のイヤリングに、「飛ぶ」。
首に、「飛ぶ」。
全体を、バランスを考えて、フォルムのグラデーションのように、つないでいく。
写実的な見方しかできなくても、(好き嫌いは別として)デフォルメはできます。
また、(よくも悪くも)配置から解放されます。
「写実による配置の破壊」です。
これができると、
真逆の「配置による写実の破壊」も理解できるようになると思います。
似顔絵ブログランキングに参加しています。↓
![にほんブログ村 イラストブログ 似顔絵へ](http://illustration.blogmura.com/nigaoe/img/nigaoe80_15_purple_3.gif)