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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

少年野球国際大会に北村、塩﨑、中村3選手が選抜代表 〈2024年12月26日〉

2024年12月26日 08時30分00秒 | 記事


(左から)中村選手、 塩﨑選手、北村選手


 NPO法人和歌山野球振興協会・夢クラブ(木村竹志理事長)が、3月26日から台湾で開かれる少年野球国際大会に派遣する県選抜16人に、7~15日に行われた第1回紙の杜杯で初代王者となった日高選抜ジュニアスターズのメンバーから北村虎太郎、塩﨑龍玖、中村大和の3選手が選ばれ、日の丸のユニフォームを背負って世界の球児たちと対戦する。
 箕島高校で甲子園春夏連覇を達成し、石井―嶋田のバッテリーで活躍した木村さん(旧姓石井)が代表を務める夢クラブが、台湾の国際大会に派遣する選抜チームは、紙の杜杯での試合や選考会をもとに16人のメンバーが厳選された。
 北村選手(和田小・美浜少年)は身長163センチ・体重48キロ、右投左打。右の本格派投手で、110キロ近いストレートが武器。日高選抜でも1番を任され、紙の杜の大会予選2戦目では、4回無安打無失点、自身で決勝打となる2塁打を放つなど投手として2勝を挙げた。台湾遠征に向けては「直球に自信があるので、海外のチームで自分の直球がどこまで通用するのか、三振をたくさん奪いたい。打者でも塁に出ることだけを考えて貢献したい」。
 塩﨑選手(御坊小・御坊少年)は、身長160センチ・体重60キロ、右投右打。自チームでは投手なども務め、日高選抜では全試合不動の三塁手として活躍し、決勝では、1点を追う展開で、右中間に柵越え逆転2ランを放って最優秀選手賞を受賞するなど長打力が魅力の強肩強打の内野手。初の国際大会に「選抜メンバーに選ばれてうれしいです。どんなチームかも分からない海外の相手ですが、自分の力がどこまで通用するか試したい。本塁打を打って勝利に貢献したい」。
 中村選手(内原小・内原少年)は身長157センチ・体重50キロ、右投右打。日高選抜でも捕手を任され、外野手もこなせる強肩、強打が魅力。選抜チームでは3番・捕手として、準決勝の和歌山市選抜A戦でも2点適時2塁打を放つなど勝負強い。巧打でつなぐ打撃もできるが、長打力もある。海外勢との初対戦に「初めての海外で不安はありますが、チームの仲間と全力プレーで頑張ってきます。野球を通じて台湾の友達もいっぱい作りたい」。


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発祥の地・印南町真妻でわさび田復興 〈2024年12月25日〉

2024年12月25日 08時30分00秒 | 記事


復興させたわさび田


 印南町真妻地区の有志が、真妻わさびを栽培する「わさび田」を10年がかりで復興させた。真妻わさび発祥の地でもあり、うまくPRすれば町おこしにもつながるのでは――との思いから川又地区にあったわさび田の復興に取り組み、昨年ようやく完成し、今年に入って苗を植栽した。早ければ再来年から収穫できる予定で、メンバーは収穫を楽しみにしている。
 真妻わさびは、同町では川又地区を中心に最盛期には沢を利用した、わさび田が至るところで見られるなど発祥の地にふさわしい生産地だったが、昭和28年の「七・一八水害」で大きなダメージを受け、その後も国有林の伐採などで生産量、栽培面積ともに年々減少、本格的な生産者は1人となっていた。
 全国有数の生産量を誇った真妻わさびの復活をめざそうと地元有志でつくる「真妻わさび振興協議会」のメンバー9人が10年前から川又地区にあったわさび田の復興をめざした取り組みを始めた。会長の森本松太郎さんのほか、太田昌孝さん、大谷栄さん、前田憲男さん、沢本和広さん、寺澤一嘉さん、金谷高志さん、山本育男さん、井口隆さんが手弁当で、わさび田までの道のり整備から着手し、モノラックを設けるなど8年がかりで完了させたあと、わさび田の整備に取り組み、昨年ようやく完成。今年2月に6アールのわさび田に1500本の苗を植栽した。
 協議会はこれまでもわさび畑などで栽培したわさびを注文販売のほか、県内外のイベントで「真妻わさび」発祥の地のPRを兼ねて販売するなどしているが、わさび田での収穫が始まれば生産量も増え、安定して販売ができるようになり、生産量が増えれば、地域おこしにもつながるのではとの思いから取り組んだ。
 昨年10月に印南町で開かれた岸本周平知事のタウンミーティングに協議会を代表し出席した太田昌孝さんが「発祥の地であることを若い世代にも知ってもらいたい。海外からも注目されているわさびに携わっていることに誇りを感じている。出荷できる体制づくりをめざし頑張りたい」とわさび田の写真パネルを掲げ熱く語ると、岸本知事は「有田川町の山椒と同じように真妻わさびも是非応援したい」と活動への支援を約束。知事の力強い言葉に協議会メンバーは「とてもうれしく、活動の励みになる」と喜んでいる。 


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ひと足早くクリスマスムード、各地で催しやコンサート開催 〈2024年12月24日〉

2024年12月24日 08時30分00秒 | 記事

 クリスマス前の最後の週末となった21、22日は、日高地方の各所でクリスマスの催しが行われ、クリスマスムード一色に。御坊駅前のイベントにはサンタクロースも登場して家族連れらで賑わい、大合唱の夕べや日高高校ブラスバンド部のコンサートではクリスマスソングが流れ、多くの人を楽しませた。
 
家族連れらでにぎわう
御坊駅クリスマスイベント
 JR御坊駅周辺で22日、クリスマスイベントが開かれ、多くの家族連れらでにぎわった。 
 御坊駅前商店街振興組合(丸山信仁理事長)の主催、各種団体の協力で楽しいクリスマスを過ごしてもらおうと企画した。
 会場にはクリスマスツリーが設置され、サンタクロースも駆けつけクリスマスムードいっぱい。駅では子どもたちはアナウンスや踏切非常ボタンの操作など駅員の仕事を体験。駅前では自衛隊の制服を着て、自衛隊和歌山地方協力本部のゆるキャラ「みかんの助」やサンタクロース、トナカイ、御坊市PR大使の坂尻夏海さんらと一緒に記念撮影するなどして楽しいひとときを過ごした。ミニゲームやお菓子のつかみ取り、豚汁の無料配布などもあった。
            
美しいハーモニー響く
クリスマス大合唱の夕べ
  第39回クリスマス大合唱の夕べ(御坊市民文化会館友の会主催)は21日夜、市民文化会館大ホールで開催。10団体がそれぞれのハーモニーを響かせ、最後には恒例となった合同合唱を披露し、一足早いクリスマス気分を堪能した。
 出演したのは、ごぼうレディースコール、あるまにこ、御坊少年少女合唱団、合唱団セル・メゾン、アンサンブル響香、コア・ブレーメン、由良女声合唱団、日高高校・附属中学校合唱部、合唱団ソーレMio、ADIRAの10団体。
「太陽がくれた季節」「いのちの記憶」「星はなにを」のほか、「いのちの歌」「愛の讃歌」などを美しい歌声でハーモニーを響かせた。
 合同合唱では、各団体のメンバー有志と一般の参加者が「かみのみこは」「あらののはてに」「もろびとこぞりて」を大合唱。恒例の「きよしこの夜」を会場の全員で歌い、締めくくった。
            
クリスマスコンサート
日高高校ブラスバンド部
 日高高校ブラスバンド部は22日、御坊市民文化会館でクリスマスコンサートを開いた。
 2部構成で「愛がすべて」でオープニングを飾り、アース・ウインド・アンドファイアーの代表曲「セプテンバー」やアニメーション映画トイ・ストーリー主題歌「ユーヴ・ガット・ア・フレンド・イン・ミー」をはじめ、「オー・シャンゼリゼ」や「ルージュの伝言」など8曲を披露。2部では部員がトナカイの耳などつけてクリスマスムードを演出し、「ラストクリスマス」などクリスマスソングのほか、ジブリアニメ・ハウルの動く城の「人生のメリーゴーランド」や「名探偵コナンメインテーマ」など5曲を奏で会場を楽しませた。

みんなでリースづくり
美浜町の入山盛り上げ隊
 美浜町和田の入山で、子どもと大人の交流の行事などで地域を盛り上げている「入山盛り上げ隊」は21日、クリスマスイベントを開き、地元の子どもたち30人がリース作りなどを楽しんだ。
 お年寄りらが地元で採取した松ぼっくりや南天、松などを使い、ワラでリースの輪を作って大人と子供が一緒に飾り付けを楽しんだ。リースは松なども使っているため、クリスマスだけでなく正月飾りにも利用でき、出来上がったリースを手に子どもたちは大喜び。
 お年寄りらが扮するサンタも登場し、子どもたちにお菓子のプレゼントを送ったり、みんなでホットケーキを食べ、「赤鼻のトナカイ」を歌ってクリスマスムードを盛り上げた。


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 22日、盛大に御坊ボーイズ/ジュニアタイガース創部20周年記念祝賀会

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21日昼、日高川町土生で鶏舎2棟など全焼、ひよこ6千羽死ぬ


紀央館の吉本さん、日高の尾崎さん 全国高校総文美術工芸へ出品 〈12月22日〉

2024年12月23日 08時30分00秒 | 記事


𠮷本さんの作品「跳躍」

尾崎さんの作品「Antique shop」


 来夏に開く全国の高校生による国内最大規模の芸術文化活動の祭典「第49回全国高校総合文化祭」の美術・工芸部門への出品作品選考会がこのほど、田辺市の紀南文化会館であり、日高地方から、立体で𠮷本苺果さん(紀央館1年)の作品「跳躍」、尾崎月灯さん(日高3年)の作品「Antique shop」の出品が決まった。両作品は展示されるとともに本人も出席して交流などを図る。
 𠮷本さんの作品は、自身がもともと動物好きなことから、猫をモチーフにし、リンゴを狙って飛びつく様子を写真を見ながら、約2カ月間かけて創作。ホルモン粘土を使って猫の体を形成、リンゴも黒に塗るなど白黒を基調にして、体長約50センチの猫が躍動感あるように飛びかかり、骨格や筋肉が動いているようにうまく見せ、白黒の模様や細い糸を使ってヒゲをつけるなど細部まで表現した。
 大成中時代も絵画の創作に励んできた𠮷本さんだが、立体作品は初めてで「顔をつくるのが特に難しかった。選ばれるとは思っていなく、高校で初めての賞でうれしい」と話した。
 尾崎さんの作品は、京都のアンティークショップの店内を描いたF50号の油絵。「物がいっぱいあるところを描きたい」と、オープンキャンパスで京都を訪れた際、たまたま見つけたアンティークショップに入ったところ、店内の様子が気に入ったという。一眼レフで店内を撮影し、1年以上を費やし描いた。店内に所狭しと並んでいる陶器の固く光った質感を表現し、照明の光は、ペインティングオイルを変えてより光っているように演出。店内の奥に入っていけるような絵で、奥行きや全体の色使いなどで高い評価を受けた。
 尾崎さんは「選ばれると思っていなかったので、初めて選ばれてうれしいです」と話している。
 同文化祭は来年7月26~31日、香川県で開催。総合開会式やパレードのほか、演劇、合唱、美術・工芸、書道、写真、将棋、弁論など19の規定部門と4つの協賛部門で発表等が行われる。


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くちくまの卓球大会で美浜クラブ勢が大健闘、三原亜有菜さん(早蘇中)準優勝

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野口橋(御坊市)は更新せず将来、廃止撤去 〈2024年12月21日〉

2024年12月21日 08時30分00秒 | 記事


老朽化で将来廃止・撤去する野口橋


 御坊市は、懸案の老朽インフラのひとつ日高川に架かる野口橋(延長351・8メートル)の対応について架け替えなど更新は行わず、将来廃止・撤去する方針を固めた。昭和34年完成から65年が経過し、過去2回の定期点検で早期に対策が必要とされるが、10億円以上かかる耐震補強や架け替えは困難と判断した。廃止・撤去の時期は今後の検討になるが、令和8年度で実施する定期点検までに状態が悪化すれば即時通行止めの措置を講じる必要性も生じるという。
 野口橋は、御坊大橋(延長480メートル)に次いで市道で2番目に長い橋。もともとは県道として昭和34年に県が建設し、昭和44年に歩道を増設。その後、野口新橋完成に伴い、平成15年に県道から市道に移管。平成10年に約1億円かけて塗装塗り替えなど修繕を行っているが、それ以外の大規模改修は行われておらず、老朽化が進んでいる。
 日高川に架かる御坊大橋や県道の野口新橋、国道の天田橋は耐震補強工事を終えているが、野口橋は耐震調査も未実施。国が義務付けた5年に1回の橋梁定期点検で過去2回とも4段階で3番目に悪い早期措置段階の結果が出ており、老朽化による落橋事故が懸念されるほか、藤井側での車両進入待機による交通障害、橋脚による水の流れの阻害といった問題もあり、将来の廃止・撤去を視野に検討を続けてきた。
 今後の対策として架け替え、耐震補強を含む大規模改修、塗装塗り替えなど修繕、廃止・撤去があるが、架け替えは20億円程度(撤去費6億円程度含む)、耐震補強を含む大規模改修は12億円以上の予算が必要になり、厳しい財政状況の中で行うのは難しい。塗装塗り替えなど修繕でも2億円以上かかり、その後の維持管理費もかさむ。撤去費にも6億円程度かかるものの維持管理は不要になる。
 交通量調査では一日約740台の自動車・自動二輪車、約90人の自転車・歩行者が利用。令和5年12月から6年1月にかけて地元の野口、藤田町藤井・吉田、市内外問わず日ごろ橋を利用している人に行った利用実態調査では「あるほうがよい」は50・8%、「なくてもよい」は27・3%、「どちらでもよい」は21・9%だった。
 この結果も参考に今後の対応を検討する中、架け替えや耐震補強は「やはり困難」と判断。周辺には野口新橋や川辺大橋が整備されていることもあり、更新は行わずに将来廃止・撤去する方針を固め、関係区や橋占用管所有者に理解を求めていく。令和8年度で実施する定期点検で状態が変わっていなければ当面維持するが、最も悪い緊急措置段階と判定されれば即時通行止めの措置を講じることになる。8年度までに状態が悪化するようなことがあれば定期点検を待たず通行止めとする可能性もある。


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全国中学校ゴルフ選手権出場の山田眞生さん(御坊中)が三浦市長を表敬訪問

南洋運送(株)がかえる橋やゆるキャラを施したラッピングトラックを運行

全国都道府県対抗女子駅伝和歌山代表に印南町出身の玄素沙永子さん

御坊市管工事業協同組合が湯川中敷地内に防災井戸を整備し市へ寄贈


日高川町に在宅医療メインの「おくむら在宅クリニック」開院 〈2024年12月20日〉

2024年12月20日 08時30分00秒 | 記事


「先生がいてよかったと言われる医師目指す」と奥村院長


 日高川町千津川、ヒルズタウンかわべに「おくむら在宅クリニック(奥村晃院長)」が開院した。患者一人ひとりの意思を尊重し、医師、看護師、ケアマネージャー、事業者らが連携して、「ひとつ屋根の下で、なにげない日常や自分らしい人生を安心に過ごしてほしい」との思いを込め、御坊・日高地域を中心に広川・有田地域で24時間365日対応で在宅医療を提供していく。両地域で在宅医療をメインとしているのは、同院が初となる。
 奥村院長(31)は広川町出身。和歌山県立医大を卒業後、県内の病院で主に重症患者の治療を行う救急科で勤務。救急医療の現場では、最後を自宅で過ごしたいという患者もいたが、在宅医療がなく、望まない延命治療をする患者もいた。そんな中、「『自宅で過ごしたい』という患者の意思を尊重したい」と在宅クリニックの開院を決意した。
 ロゴマークは、屋根とその下にいる患者、家族、医師らが「患者の希望」という同じ方向を向いている様子をイメージ。医師、看護師、ケアマネージャー、事業者ら多職種の関係者が連携して患者を支えていくとの思いが込められている。
 在宅医療は、月に1~2回行う定期的な診察や検査などの訪問診療と、患者の希望に応じて訪問する往診がある。対象は「ひとりで通院が困難な人」とし、足腰が悪い、寝たきり、自宅での療養や看取りを希望している人など。診療内容は、日々の体調管理、検査、投薬・点滴、急性期の治療、カテーテルの管理、栄養療法、外科処置、酸素・呼吸器、緩和ケア、看取りなど多種。訪問範囲は、同院から半径16キロ圏内で、御坊市、由良町、日高町、美浜町、広川町、湯浅町の全域。日高川町、印南町、みなべ町、有田市、有田川町の一部。さらに週2日、内科、糖尿病内科、一般外科をはじめとする外来も行っている。
 奥村院長は「『奥村先生がいてくれてよかった』と言われるのが一番うれしい。これからもそう言ってもらえるよう頑張っていきたい」と話している。
 訪問診療は、午前は月・水・金曜の9時~正午までと、午後は月~金曜の正午~5時まで。外来は火・木曜午前9時~正午で、予約制。土日祝日は休診。在宅医療は24時間、365日対応している。電話は0738・52・1700。


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御坊市の喫茶「セコイア」でメタセコイアの紅葉が映える

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御坊市職員表彰に市立図書館が選ばれる


御坊市薗避難タワーで陸上自衛隊中部方面隊が災害対処訓練 〈2024年12月19日〉

2024年12月19日 08時30分00秒 | 記事




救難ヘリコプターUH―60J(空自HPから)


 1月13日から17日にかけて陸上自衛隊中部方面隊が実施する最大規模の災害対処訓練「南海レスキュー2024」で、空中停止したヘリコプターから隊員を降下させて救助するホイスト訓練が、14日に御坊市の薗地区津波避難タワーで実施される。第3師団が管轄する近畿2府4県で基地以外の公共・民間建物が使用されるのは初めてで、御坊市は市民が見学できるよう駐車場、見学場所を設ける。
 南海レスキューは南海トラフ巨大地震を見据え、災害対処能力の向上を図るとともに、訓練の成果を関係自治体と共有して爾後(じご)の災害対策に役立てることを目的に実施する中部方面隊(東海、北陸、近畿、中国、四国2府19県)最大規模の災害対処訓練。平成30年までは毎年実施していたが、コロナ禍で約6年ぶりの開催となる。
 1月13日から17日にかけて陸自、海自、空自、防衛局をはじめ、自治体等26、企業等38社、米軍や豪軍など最大17カ国の他国軍などが参加し、同方面隊管轄エリアで情報共有、人命救助活動、生活・インフラ支援、物資・人員輸送の各種訓練を実施。管内では14日に御坊市の薗津波避難タワーでホイスト訓練、美浜町の三尾地区ヘリポート(旧三尾小)で救護・患者等空輸訓練を行う。
 薗津波避難タワーでのホイスト訓練は、午前9時30分から午前10時までの間で行われる。救援ヘリコプターUH―60Jが、タワー上部の上空20メートルに空中停止し、隊員がタワーに降下して救助者を救出する。大規模災害発生時に地域住民が実際に使用する既存のタワーを使い、より本番に近い形での訓練を行う。
 御坊市は、地域住民に訓練を見学してもらえるように薗北集会所駐車場に見学者用の駐車場を設け、堤防道路下の市道の一部区間を通行止めにして見学場所を確保する。市防災対策課は「できるだけ乗り合わせでお越しいただき、見学場所付近では近隣住民の迷惑にならないようにして下さい」と呼びかけている。
 三尾地区ヘリポートでは、ヘリコプターUH―1が巡回医療チームを孤立地域に運び、巡回医療を行う訓練。午後1時35分着陸、2時5分離陸の予定。


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小型ロケット「カイロス」打ち上げ後、飛行中断措置

工事入札情報漏えい 県議と県振興局建設元部長に略式起訴 

みーやちゃんストラップ1時間で完売、急きょ追加販売

火和正敏さん(印南町)がおたき瀧法寺に「巳」を描いた絵馬を奉納


県高校ソフトテニス新人インドア大会で野田弦輝君が初優勝 〈2024年12月18日〉

2024年12月18日 08時30分00秒 | 記事


県大会制し全国大会出場の野田弦輝君


左から山下來空君、下田隼輝君、山口匠己君


 第60回県高校ソフトテニス新人インドア大会は14日、橋本市の県立橋本体育館で開かれ、男子の部で和歌山北高2年の野田弦輝君=由良中=が初優勝を飾った。同大会はインターハイの前哨戦でソフトテニスの甲子園とも言われるゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ予選も兼ね、野田君は秋田駿登君とのペアで来年6月に開催される本大会に県代表で出場する。
 男女とも11月の新人戦上位32組が出場しトーナメント戦で競った。野田・秋田組は順当に勝ち上がり、準決勝で連覇を狙う同校の下田隼輝君=印南中=、山下來空君=由良中=組を4―0のストレートで破り、同じく同校対決となった決勝は4―1で退け、大会を制した。野田君は「優勝できてとてもうれしい。ハイスクールジャパンカップでは一つでも多く勝てるよう頑張ります」と話している。
 この他、下田・山下組、田辺2年の山口匠己君=印南中=が3位入賞と健闘した。
 野田・秋田組が出場権を獲得したハイスクールジャパンカップは来年6月に札幌市営円山庭球場で開催。ダブルスは各都道府県代表と推薦ペアが出場して競う。シングルスもあり、来年1月25日に日高川町かわべテニス公園で県予選が開かれる。


 その他の主なニュー」

県議会建設常任委で中村県議が西川河口嵩上げなど質問

県の生活衛生・食品衛生の管内4施設表彰

セーフティー空手大会でテコンドー楽蹴塾の森直樹さん優勝

日高川ベースボールグランプリでバイソンズが初優勝


御坊市で「きのくにロボットフェス」開催 〈2024年12月17日〉

2024年12月17日 08時30分00秒 | 記事


迷路を歩き地図をつくる「ugo Pro」


パフォーマンスを披露した和高専チーム


 第17回きのくにロボットフェスティバル2024は15日、御坊市立体育館で開かれ、ugo(株)と川崎重工業(株)の最先端ロボットが参加したスーパーロボットショーや高専ロボコン全国大会上位チームの実演が人気を集め、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。全国の精鋭が集まった全日本小中学生ロボット選手権は14日、15日に分けて行われ、ハイレベルな熱戦を繰り広げた。
 国内の研究機関や大学・企業の最先端ロボットを招く「スーパーロボットショー」に参加したugo(株)からは警備や監視、点検など様々な作業を遠隔化・自動化で行う業務DXロボット「ugo Pro(ユーゴープロ)」と「ugo mini(ユーゴーミニ)」が参加。ステージの実演では、来場した子どもたちの質問に答えたり、迷路を歩き回って地図を作り、障害物があれば迂回路を考える機能などを披露。ブース展示でも人気を集めた。
 川崎重工業(株)からは昨年に続き、双腕自律走行ロボット「ニョッキー(Nyokkey)」が参加。人と同じように移動し、腕を使った作業が行え、顔はタッチパネルモニター、遠隔でコミュニケーションもできる。昨年よりグレードアップした最新型が参加し、ブース展示でパフォーマンスを行い、家族連れらが会話などを楽しんだ。
 全日本小中学生ロボット選手権は県内や近畿、栃木、群馬、岐阜、福井、島根、徳島、福岡、佐賀、熊本に加え、長野、静岡、鹿児島が初参加。各府県の予選会を勝ち抜いた精鋭が出場し、14日は御坊小体育館で予選リーグ戦を行い、ベスト8を決めた。15日は市立体育館で決勝トーナメントを行い、ハイレベルな熱戦を展開。試合に負けて悔し泣きする子どももいるなど真剣勝負に観客からも声援や拍手が送られた。3位までを表彰し、アイデア大賞(文科大臣賞)やデザイン大賞(経産大臣賞)など特別賞も選んだ。管内勢の入賞者はいなかった。
 高専ロボコンは今年の全国高専ロボコン大会で全国2連覇の大阪公立大学高専、近畿大会優勝で全国大会特別賞の奈良高専、近畿大会技術賞の和歌山高専の3チームが出場。それぞれ工夫を凝らしたロボットを操作し、全国トップレベルのパフォーマンスを行い、会場をわかせた。
 このほか、きのくに高校生ロボットコンテスト、同プログラミングロボット選手権、御坊市少年少女発明クラブ展、小中学生発明コンテスト展「私たちのくふう展」、わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展も行われた。


 その他の主なニュー」

第1回紙の杜杯少年野球大会で「日高ジュニアスターズ」が初代王者に

15日、世耕弘成代議士が日高地方を訪問し県道視察や意見交換

日高川町消防団長に1日付で峪合富加士氏が就任

美浜町「御崎神社」で師走の風物詩、火たき祭


大栄環境 第2期管理型最終処分場進捗8割、来年中に稼働 〈2024年12月15日〉

2024年12月15日 08時30分00秒 | 記事


造成工事が進み、全容が見えてきた第2期最終処分場


 大栄環境(株)=金子文雄代表取締役社長、大阪府和泉市=の御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)=御坊市塩屋町南塩屋=で建設工事中の第2期管理型最終処分場は、13日現在で進捗率が80%に達し、処分場の全容が姿を見せている。埋め立て容量は135万5882立方メートル(埋立面積7万387平方メートル)で、県下最大の既設最終処分場と同規模。令和7年中に完成し、稼働を始める。埋め立て期間は約10年間を予定している。
 既設の御坊リサイクルセンターは、森岡区が地元雇用対策や区有地の有効活用を目的に誘致し、御坊総合運動公園東側の農免道路を挟んだ区有地等に約50億円かけて管理型最終処分場(民間は県下唯一)と中間処理施設を建設。平成25年3月に県が設置許可を出し、26年秋から建設工事を行い、28年末に完成、29年3月から稼動している。
 既設最終処分場の埋め立て容量は137万5441立方メートル。当初は15年程度で満杯になる計画だったが、京奈和道路関連工事に伴う産廃土、災害廃棄物の搬入等が続いたこともあり、稼働から5年で約80%(現在は約95%)が埋まり、既設最終処分場や中間処理施設に隣接する区有地等に第2期最終処分場の建設を進めてきた。
 第2期最終処分場の埋め立て容量は135万5882立方メートル。令和4年12月に県の設置許可が下り、昨年2月末に着工。山林の樹木伐採等を行い、6月から本格的な造成工事を始め、1年半が経過した現在の進捗率は80%に達し、処分場の全容が姿を見せている。
 既設処分場と同様に底や法面に遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぎ、遮水シートは最新の漏水検知システムを設置するほか、防災調整池(2カ所)や水処理施設も設置して環境保全対策等に万全を期す。建設工事は順調に進み、令和7年中に完成し、同年中から稼働を始める。
 埋め立てが終わったあとの既設最終処分場の土地利用は、地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなどを検討している。
 中間処理施設は廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、がれき類など10品目を搬入し、減量化などリサイクルしやすい状態に処理して再資源化している。現在は日量50~60トンを選別し、リサイクル率は約30%。従業員40人のうち地元雇用は28人(市内20人、郡内8人)。


 その他の主なニュー」

ロケット「カイロス」強風のため打ち上げ15日に変更

紀州鉄道が29日まで「イルミネーション列車」を運行

小竹八幡神社(御坊市)の大絵馬が来年の干支に掛け替え

日高広域観光協が「海からの熊野古道」ルート再現