紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

県高校ソフトテニス新人インドア大会で野田弦輝君が初優勝 〈2024年12月18日〉

2024年12月18日 08時30分00秒 | 記事


県大会制し全国大会出場の野田弦輝君


左から山下來空君、下田隼輝君、山口匠己君


 第60回県高校ソフトテニス新人インドア大会は14日、橋本市の県立橋本体育館で開かれ、男子の部で和歌山北高2年の野田弦輝君=由良中=が初優勝を飾った。同大会はインターハイの前哨戦でソフトテニスの甲子園とも言われるゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ予選も兼ね、野田君は秋田駿登君とのペアで来年6月に開催される本大会に県代表で出場する。
 男女とも11月の新人戦上位32組が出場しトーナメント戦で競った。野田・秋田組は順当に勝ち上がり、準決勝で連覇を狙う同校の下田隼輝君=印南中=、山下來空君=由良中=組を4―0のストレートで破り、同じく同校対決となった決勝は4―1で退け、大会を制した。野田君は「優勝できてとてもうれしい。ハイスクールジャパンカップでは一つでも多く勝てるよう頑張ります」と話している。
 この他、下田・山下組、田辺2年の山口匠己君=印南中=が3位入賞と健闘した。
 野田・秋田組が出場権を獲得したハイスクールジャパンカップは来年6月に札幌市営円山庭球場で開催。ダブルスは各都道府県代表と推薦ペアが出場して競う。シングルスもあり、来年1月25日に日高川町かわべテニス公園で県予選が開かれる。


 その他の主なニュー」

県議会建設常任委で中村県議が西川河口嵩上げなど質問

県の生活衛生・食品衛生の管内4施設表彰

セーフティー空手大会でテコンドー楽蹴塾の森直樹さん優勝

日高川ベースボールグランプリでバイソンズが初優勝


御坊市で「きのくにロボットフェス」開催 〈2024年12月17日〉

2024年12月17日 08時30分00秒 | 記事


迷路を歩き地図をつくる「ugo Pro」


パフォーマンスを披露した和高専チーム


 第17回きのくにロボットフェスティバル2024は15日、御坊市立体育館で開かれ、ugo(株)と川崎重工業(株)の最先端ロボットが参加したスーパーロボットショーや高専ロボコン全国大会上位チームの実演が人気を集め、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。全国の精鋭が集まった全日本小中学生ロボット選手権は14日、15日に分けて行われ、ハイレベルな熱戦を繰り広げた。
 国内の研究機関や大学・企業の最先端ロボットを招く「スーパーロボットショー」に参加したugo(株)からは警備や監視、点検など様々な作業を遠隔化・自動化で行う業務DXロボット「ugo Pro(ユーゴープロ)」と「ugo mini(ユーゴーミニ)」が参加。ステージの実演では、来場した子どもたちの質問に答えたり、迷路を歩き回って地図を作り、障害物があれば迂回路を考える機能などを披露。ブース展示でも人気を集めた。
 川崎重工業(株)からは昨年に続き、双腕自律走行ロボット「ニョッキー(Nyokkey)」が参加。人と同じように移動し、腕を使った作業が行え、顔はタッチパネルモニター、遠隔でコミュニケーションもできる。昨年よりグレードアップした最新型が参加し、ブース展示でパフォーマンスを行い、家族連れらが会話などを楽しんだ。
 全日本小中学生ロボット選手権は県内や近畿、栃木、群馬、岐阜、福井、島根、徳島、福岡、佐賀、熊本に加え、長野、静岡、鹿児島が初参加。各府県の予選会を勝ち抜いた精鋭が出場し、14日は御坊小体育館で予選リーグ戦を行い、ベスト8を決めた。15日は市立体育館で決勝トーナメントを行い、ハイレベルな熱戦を展開。試合に負けて悔し泣きする子どももいるなど真剣勝負に観客からも声援や拍手が送られた。3位までを表彰し、アイデア大賞(文科大臣賞)やデザイン大賞(経産大臣賞)など特別賞も選んだ。管内勢の入賞者はいなかった。
 高専ロボコンは今年の全国高専ロボコン大会で全国2連覇の大阪公立大学高専、近畿大会優勝で全国大会特別賞の奈良高専、近畿大会技術賞の和歌山高専の3チームが出場。それぞれ工夫を凝らしたロボットを操作し、全国トップレベルのパフォーマンスを行い、会場をわかせた。
 このほか、きのくに高校生ロボットコンテスト、同プログラミングロボット選手権、御坊市少年少女発明クラブ展、小中学生発明コンテスト展「私たちのくふう展」、わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展も行われた。


 その他の主なニュー」

第1回紙の杜杯少年野球大会で「日高ジュニアスターズ」が初代王者に

15日、世耕弘成代議士が日高地方を訪問し県道視察や意見交換

日高川町消防団長に1日付で峪合富加士氏が就任

美浜町「御崎神社」で師走の風物詩、火たき祭


大栄環境 第2期管理型最終処分場進捗8割、来年中に稼働 〈2024年12月15日〉

2024年12月15日 08時30分00秒 | 記事


造成工事が進み、全容が見えてきた第2期最終処分場


 大栄環境(株)=金子文雄代表取締役社長、大阪府和泉市=の御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)=御坊市塩屋町南塩屋=で建設工事中の第2期管理型最終処分場は、13日現在で進捗率が80%に達し、処分場の全容が姿を見せている。埋め立て容量は135万5882立方メートル(埋立面積7万387平方メートル)で、県下最大の既設最終処分場と同規模。令和7年中に完成し、稼働を始める。埋め立て期間は約10年間を予定している。
 既設の御坊リサイクルセンターは、森岡区が地元雇用対策や区有地の有効活用を目的に誘致し、御坊総合運動公園東側の農免道路を挟んだ区有地等に約50億円かけて管理型最終処分場(民間は県下唯一)と中間処理施設を建設。平成25年3月に県が設置許可を出し、26年秋から建設工事を行い、28年末に完成、29年3月から稼動している。
 既設最終処分場の埋め立て容量は137万5441立方メートル。当初は15年程度で満杯になる計画だったが、京奈和道路関連工事に伴う産廃土、災害廃棄物の搬入等が続いたこともあり、稼働から5年で約80%(現在は約95%)が埋まり、既設最終処分場や中間処理施設に隣接する区有地等に第2期最終処分場の建設を進めてきた。
 第2期最終処分場の埋め立て容量は135万5882立方メートル。令和4年12月に県の設置許可が下り、昨年2月末に着工。山林の樹木伐採等を行い、6月から本格的な造成工事を始め、1年半が経過した現在の進捗率は80%に達し、処分場の全容が姿を見せている。
 既設処分場と同様に底や法面に遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぎ、遮水シートは最新の漏水検知システムを設置するほか、防災調整池(2カ所)や水処理施設も設置して環境保全対策等に万全を期す。建設工事は順調に進み、令和7年中に完成し、同年中から稼働を始める。
 埋め立てが終わったあとの既設最終処分場の土地利用は、地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなどを検討している。
 中間処理施設は廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、がれき類など10品目を搬入し、減量化などリサイクルしやすい状態に処理して再資源化している。現在は日量50~60トンを選別し、リサイクル率は約30%。従業員40人のうち地元雇用は28人(市内20人、郡内8人)。


 その他の主なニュー」

ロケット「カイロス」強風のため打ち上げ15日に変更

紀州鉄道が29日まで「イルミネーション列車」を運行

小竹八幡神社(御坊市)の大絵馬が来年の干支に掛け替え

日高広域観光協が「海からの熊野古道」ルート再現


御坊市の小竹八幡神社が遷宮350年に向け大改修計画 〈2024年12月14日〉

2024年12月14日 08時30分00秒 | 記事


令和10年に遷宮350年を迎える小竹八幡神社


 御坊市薗、小竹八幡神社(小竹伸和宮司)が令和10年に遷宮350年を迎える。同神社では、節目となる令和10年までに、老朽化が進んでいる幣殿や拝殿などの大規模な改修・改築を行うため、氏子をはじめ同神社を崇敬する多くの人に奉賛を呼びかけている。期間は令和6年12月から同10年12月とし、概算予算額は8000万円。
 同神社は、延宝6年(1678年)、元藩徳川頼宣の別邸、薗御殿の下げ渡しにより、この地に遷宮され、令和10年で350年を迎える。ただ遷宮以来、大規模な改修や改築が行われておらず、近年幣殿や拝殿が老朽化により破損箇所が増え、境内末社も積年の風雨等にさらされ、柱等のゆがみや倒壊の恐れがある。神域護持のため、平成24年に「恵比須神社社殿及び覆い屋の改築」など、必要に応じて小規模な改修は進めてきたが、これまで大規模な改修が行われた記録がないという。今回、4年後の令和10年に遷宮350年の節目を迎えるにあたり、同神社の小竹宮司や総代らが話し合い、幣殿、拝殿の改修・改築を含む大規模な事業を計画した。
 小竹宮司は「景気動向もいまだ混迷している昨今ではございますが、何卒事業の趣旨をご賢察いただき、格別なるご奉賛を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます」と呼びかけている。
 事業計画は、(1)幣殿及び拝殿の改築を含む同神社社殿改修事業(2)瑞垣・鳥居・灯籠等、石造建造物の修繕事業(3)その他境内整備に関連する事業とし、事業期間は今年12月から令和10年12月。概算予算は8000万円とした。
 奉賛の申し込みは、参拝時に直接神社に納めるか、振り込みの場合は、「ゆうちょ銀行0九九(ゼロキュウキュウ)店」、口座名「小竹八幡神社(シノハチマンジンジャ)」、当座番号「0326920」。
 奉賛金は、企業、事業所及び団体の場合は任意額。個人は一口5000円となっている。複数年月(分割)による奉賛もできる。
 問い合わせは、同神社(電話22・0089)。


 その他の主なニュー」

御坊・御坊中央両ライオンズクラブ国際平和ポスター表彰式

御坊市の中島利恵さんに和歌山地方裁判所長表彰

わかやまスポーツ伝承館で和歌山縁のプロ野球選手展

美浜町公民館講座で川崎雅史氏が「吉原遺跡の発掘調査」テーマに講演


美浜町でも外来カミキリ「クビアカツヤカミキリ」被害 〈2024年12月13日〉

2024年12月13日 08時30分00秒 | 記事


クビアカツヤカミキリ


 バラ科のうめやサクラ、モモを中心に果樹や樹木に大きな被害を与える特定外来生物指定「クビアカツヤカミキリ」の被害が、美浜町でも初確認された。管内では御坊、日高川、由良に続いて4市町目、県下では15市町目となり、生息域が広がっている。梅が主産地の当地方で生息が拡大すれば地場産業に大きな被害が出るため、県などでは早期発見と駆除に全力を上げるとともに地域住民にも情報提供を呼びかけている。
 美浜町では10日に行った年2回の定点調査で県、町職員が街路樹のサクラ1本でクビアカツヤカミキリのものと疑われるフラス(ふん)を見つけ、県うめ研究所で検査した結果、クビアカツヤカミキリと確認された。
 被害樹は適正に処分するとともに、19日にこの地点から半径1キロ圏内にあるサクラ、うめ、モモ、スモモの全樹を対象に県、町職員ら関係者が被害状況を調査する。
 日高振興局は「自宅周辺のさくら、うめ、もも、すももで被害が出ていないか確認を強化し、発見時は通報下さい。成虫も発見時は捕殺の上、通報下さい」と呼びかけている。
 クビアカツヤカミキリは平成24年に愛知県で初めて発見されて以降、生息域を広げている。県下でも紀北で見つかって以来、昨年5月に御坊市で確認されたのが紀中地域以南で初めてだった。成虫は体長3~4センチ、体全体が黒く光沢がある。胸部が赤く、突起がある。農地や森林、公園、河川敷等にあるサクラ、ウメ、モモ、スモモを中心に幼虫が樹木の中に入り込み、木の内部を食い荒らし、食害が進むと木は衰弱し、やがて枯れてしまう。


 その他の主なニュー」

第3弾フォトコンテスト「ゆうひみー1GP」開催

日本拳法西日本少年大会で大杉晴玖くん(湯川小)北岡沙幸さん(御坊小)3位

日高町みちしおの湯入浴スタンプイベントの当選者決まる

和高専入試 トップ切る学校長推薦に4学科112人、競争率1・75倍


湯川洋さんが「日高町感幸大使」をプロデュース 〈2024年12月12日〉

2024年12月12日 08時30分00秒 | 記事


幸福感を増した
裏メニューバーガー「オーバー・ザ・ムーン」を提供


日高町感幸大使のお札


 湯川洋さん(56)=東京都豊島区在住=が、父親のふるさと日高町で、地域活性化の取り組みを進めようと始めたレンタサイクル「HAPPY COME COME」で「日高町感幸大使」をプロデュース。誰もが少しでも幸せを持ち寄って、みんなが幸せを感じられる「幸せの循環」をテーマに企画。大使のお札を置く店舗で、独特のサービスを受けられる仕組みのため、口コミで賛同する店舗が広がりつつある。
 父親の章さん(94)が志賀(柏)出身で、町になにか貢献しようと、地域活性化観光で訪れる人を増やすことを目指して起業。アウトドア事業を手掛ける会社「Micro Orchestora」を高家に設立し、地域の景観の良さなどを自分で自転車で走って体感してほしいとレンタサイクルを展開している。
 そんな中、日高町の良さを周知したり、幸せを感じてもらえる仕組みとして「大使」を発案。手のひらサイズのクリスタルのお札を作成し、設置店でお札を持つ人が裏メニューを食べられたり、ちょっとした楽しみを体感できる。対話重視で、お札を置く店など大使からの紹介がないとなれず、今は16人が大使となって徐々に仲間が増えている。
 お札を見せれば、レンタサイクルの500円引きサービスをしているほか、他の賛同店舗では、産湯海水浴場を開設する際に使う海の家の閑散期活用で営業しているバーガー店「+73TASHINAMI」でも初の試みがスタート。裏メニューとして、肉を感じたい人に、牛ひき肉パティ150グラムと多めの「サターンバーガー」に幸福感を増すよう、てりやき用タレをつけ、目玉焼きを乗せた「オーバー・ザ・ムーンバーガー」を提供。同店は午前11時から日没まではコーヒーや日替わり手作りケーキなどを提供するカフェ店で、うち15時までバーガー店を運営。火曜日が定休日で水曜日は臨時休業もある。
 湯川さんは店舗を訪問して賛同店の増加に取り組んでおり、萩原の喫茶「いちりん」は裏メニュー「大使オムライス」提供、金崎竹材店は黒竹ボールペン名入れ無料の特典が受けられる。湯川さんは「大使になりたい人は『なりたい』と直接、お店に言ってもらえれば。この取り組みを通じて、会話が広がればうれしい。日高町のいろいろなお店や商売されている方に参加していただきたい。何かちょっとのサービスで良いので、お店として賛同、協力いただける方は連絡を」と呼びかけている。
 問い合わせは、湯川さん(電話090・1909・0201)へ。


 その他の主なニュー」

みーやちゃんぬりえ最優秀賞の安谷優里さん宅にみーやちゃん訪問

印南町の王子川河川愛護会が清掃活動継続で知事表彰、町長に報告

和高専の成瀬翔紀さんが建設コンサル協近畿支部研究発表会で奨励賞

由良里自治会長の羽山幸一さんが団体功労者総務大臣表彰を受賞


紀伊路の価値高めるため、官民で連携協定 〈2024年12月11日〉

2024年12月11日 08時30分00秒 | 記事






紀伊路の見どころ鹿ヶ瀬峠(上)や道成寺(中)、塩屋王子(下)


 管内7市町と日高広域観光振興協議会は、紀伊路から中辺路に続く熊野参詣道を15日間で完歩する「紀伊路SCAPE事業」を計画している(株)ユニスト・ホールディングスと連携し、日高地方にある紀伊路の価値を高めるための連携協定を締結する。地元産品を活用した食事や土産品の開発、空き家を活用した宿泊施設の確保などに取り組み、インバウンドなど国内外からの誘客促進、地域活性化につなげたい考え。

 紀伊路は熊野詣の参詣道の一つで、畿内と熊野を結ぶメインルートを担ってきた。日高地方には紀伊路最大の難所「鹿ヶ瀬峠」をはじめ、国史跡に指定されている道成寺や塩屋王子、愛徳山王子跡参詣道、切目王子があり、太平洋の絶景を望める斑鳩王子、千里の浜など見どころはたくさんあるが、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されていないため、知名度が低く、中辺路や大辺路に比べて訪れる観光客は少ないのが現状。
 県教委が紀中、紀北への世界遺産指定範囲拡大に取り組んでおり、今後、紀伊路の価値を高め、将来に渡り誇れる財産とするとともに、多くの観光客らが訪れる魅力的な観光資源にしようと、管内7市町と日高広域観光振興協議会が、紀伊路の歴史的・文化的な価値を活かした新たな観光商品の提案や開発に取り組んでいる(株)ユニスト・ホールディングスの「紀伊路SCAPE事業」と連携することになった。
 調印式は、1月10日午後3時から日高振興局別館大会議室で行い、管内7市町長がそろい、金崎昭仁・日高広域観光振興協議会長、今村亙忠・(株)ユニスト・ホールディングス代表取締役と協定書に署名捺印する。
 今後、官民連携で(1)地元産品を活用した食事メニューや土産品の開発(宿泊場所での宿飯、出発時の弁当、疲れを癒やす甘味物、特産品を使用した土産品など)(2)空き家を活用した宿泊施設の確保(日高、切目、岩代を中心に古民家をリノベーションした古民家宿の提供)(3)紀伊路の整備(道普請活動、需要に応じたベンチやトイレなど休憩所の整備、街並みの景観保全を段階的に進める)(4)地域でのイベントのPR(日高地方で実施されるイベントに協賛し、紀伊路の認知度向上に努める)――に取り組みながら誘客促進、地域活性化につなげたい考え。


 その他の主なニュー」

正月の縁起物「千両」印南町真妻地区で出荷最盛期

日ノ岬沖で珍しい習性の巻貝「クマサカガイ」発見

美浜町12月議会提案の補正予算等を発表 松洋中外壁等改修

全日本小学生テニス県予選 印南の草分・朝間組ら全国へ


山野小閉校イベントで垣内哲也氏の講演会と野球教室 〈2024年12月10日〉

2024年12月10日 08時30分00秒 | 記事


児童と記念撮影する垣内氏


野球を教える垣内氏


 日高川町の学校再編で、来年3月に閉校となる山野小学校(橋本和輝校長)で8日、同校出身でプロ野球西武ライオンズなどで和製大砲として外野手で活躍した垣内哲也氏(54)を迎えた講演会と野球教室を開催し、児童や地元民ら約100人が参加。垣内氏は閉校となる母校の後輩らに「閉校になっても、皆さんは山野地区に住んでいるとおもうので、山野小学校で過ごしたことを忘れずに、すくすく育ってください。これからも頑張ってください」とエールを送った。
 講演会は、橋本校長との対談形式で行われた。垣内氏は小学校時代を振り返って「兄の影響で野球を始めた。勉強が嫌いで、野球しかなかった。でも、プロは意識していなかった」。当時の野球は「楽しいより厳しいのほうが大きい。今思えば母のサポートがありがたかった」とし、子育て中の保護者に対し「子どものやりたいことを見つけてあげるのは、親の仕事だと思う」と話した。
 日高中津分校時代については「野球の練習ばかりしていた」、1学年下で日高本校で選抜出場経験者でもある橋本校長が、自身と対戦した時のエピソードや、高校3年時、ドラフト指名されたことに話を向け「プロになるためには」との問いに「人と同じことをしていてもなれない。自分で考えて努力しなければいけない」と続けた。プロになった時は「周りはスーパースターばかり。そんな選手でも普段の練習以外に隠れて素振りをしている姿をみて、すごいと思った」と一流選手の裏側も語った。スランプの時は「自分一人で抱え込まず、チームや仲間に支えてもらった」と話し、友人を持つことの大切さも説いた。指導者になった時には「選手の得意なところを伸ばして、1軍になれるよう心掛けた」とした。
「山野小で学んだこと」には「挨拶」と答え、「挨拶は大人になってもとても大事。みんなにも引き継いでほしい」と強調。地元山野について「住民の皆さんが、大阪ドームまで応援に来てくれたことがある。本当にありがたかった」と感謝と伝え、千葉ロッテから1位指名を受けた西川史礁選手については「大学でいい成績を残していて、期待しています。西川選手をみんなで応援してあげてください」と呼びかけた。
 ドローンで空撮のあと、児童21人を対象に野球教室でキャッチボールとティーバッティングを指導。「利き足に体重を乗せる。叩きつけたり、振り上げたりしない」と児童に助言し「失敗してもいい」「ナイスバッティング」などと声をかけながら野球を楽しんだ。丸山福之進君(4年)は「本物のプロ野球選手はかっこいい。教えてもらったことを生かして、自分もプロ野球選手になりたいです」と目を輝かせていた。


 その他の主なニュー」

御坊市観光協会「日高川の恵みフルコース」モニターツアーで普及に手応え

日高川町で野球フェス 高校球児指導で児童らが野球の楽しさ体感

「美浜町農業まつり」農産物展示・即売やイベントなどでにぎわう

10日、管内市町でも公務員に冬のボーナスが支給


御坊市実施計画 新規4件、島会館~御坊大橋に歩道 〈2024年12月8日〉

2024年12月09日 08時30分00秒 | 記事


実施計画策定委員会で採択事業決定


 御坊市総合計画実施計画策定委員会(会長・三浦源吾市長)が、令和7年度から9年度までの3年間で着手・実施する115事業を採択した。新規は幼稚園・保育所等給食費無償化、市道猪野々大浜通線歩道設置、洪水・土砂災害ハザードマップ作成、立地適正化計画策定の4事業あり、給食費無償化、ハザードマップの2事業は7年度から実施するが、残りの2事業は内容の検討・調整が必要で実施時期は未定。

 令和3年度からスタートとした第5次総合計画に基づく前期事業計画は、7年度が最終年度となるため、これまでと比べ新規採択事業は4事業と少ない。7年度中に後期事業計画(8~12年度)を策定する。
 新規の幼稚園・保育所等給食費無償化事業は、幼稚園と保育所等に在籍し、市内に住民登録している3~5歳児全員の給食費を来年4月から無償化する。今年2月に実施した子育て世帯アンケート調査で「市に期待する施策」として幼稚園、保育所にかかる費用負担の軽減を求める回答が多かったことなどから子育て環境をより充実させるため、給食費を無償化する。
 対象者は幼稚園で約100人、保育園で約250人の計約350人。給食費は幼稚園が1食あたり220円、保育所が月額5200円。保護者にとっては年間で幼稚園4万260円、保育所6万2400円の負担軽減になる。市の財政負担額は約1400万円。今年10月から始めた小中学校給食費無償化は、県の補助事業が続く間は継続する方針だが、幼稚園、保育所の無償化は子育て支援施策として小中学校とは関係なく7年度以降継続させる。
 現在、幼稚園、保育所とも第3子以降、低所得世帯は副食費のみ無償化(対象者165人)しているが、来年4月からは3~5歳児全員が全額無償化される。県下9市では海南市に続いて2番目。
 市道猪野々大浜通線歩道設置事業は、島会館前の18メートル道路交差点から御坊大橋前交差点までの170メートル区間について片側歩道(北側、幅員3メートル)を新設する。朝夕だけでなく、日中の通行量も多いため、自転車通学など交通安全対策で歩道設置要望があった。概算事業費は約1億円。令和8年度から5カ年計画を予定しているが、内容等は検討、調整が必要なため、実施時期等は未定。
 洪水・土砂災害ハザードマップ更新事業は、県が実施し、今年3月に公表した中小河川(2級河川)の想定最大規模降雨(1000年以上に1回の割合)による洪水想定区域図に基づく洪水・土砂災害ハザードマップを作成する。市内対象河川は20河川。概算事業費は約800万円。令和7年度で実施予定。
 立地適正化計画策定事業は、国がコンパクト・プラス・ネットワークの形成に向けた取り組みを推進しようと、自治体に計画策定を求めている。都市計画マスタープランの高度化版だという。実施時期は未定。
 前年度までに採択された野口オートキャンプ場拡充事業、市民野球場屋内練習場整備、河南中学校長寿命化、中学校体育館・市立体育館空調整備、勤労青少年ホーム改修などは財源確保や内容検討が必要なため着手時期等は未定。


 その他の主なニュー」

二階俊博・前代議士にベトナム国会議長から「労働勲章」授与

日高高卒業生の東京工業大名誉教授・齊藤正樹さんが講演会

日高郡町村会がJA紀州新選果場「紀州選果場」を視察

 来春閉園の大成幼稚園の園児が金魚とメダカを道成寺の池に移動


日高川町内の4中学校と大成中で管内初のプログラミング授業 〈2024年12月7日〉

2024年12月07日 08時30分00秒 | 記事


ウェブ制作に取り組む生徒(丹生中)


 子どもたちが、将来の受験や就職などに役立つスキルや知識をウェブサイトの制作などを通じて養おうと、日高川町は昨年度から、町内の4中学校と組合立の大成中学校にテキスト言語を使用したプログラミングの授業を取り入れている。日高地方でテキスト言語のソフトを導入しているのは同町だけで、県内でも珍しいという。同町教育委員会は「プログラミングを通じて今までになかった経験をすることで、自分らしく生活するために必要なスキルを身に付けられる」と期待を寄せている。
 導入しているのは、ライフイズテック社のプログラミングの言語ソフトで、3年前に町が中学校で実証実験を行い、アンケートを取ったところ、生徒や教員から「将来必要になりそう」「難しいけどやってみたい」と好評な結果を得た。さらに今年度から大学センター入試に、プログラミングやデータサイエンスに必要な統計処理、情報リテラシーの知識などを試す「情報」が加わったことから、同町でも導入に舵を切った。
 同ソフトは、ウェブサイトの制作に必要なテキスト言語が、県の取り組みで学んでいるビジュアル言語とは異なる。ビジュアル言語は、絵柄や図を並べていきながら指示を組み合わせていく視覚的な操作によるプログラミング言語に対し、テキスト言語は文字、記号、数字だけで書かれており、より高度で複雑な操作ができるプログラミング言語。同町では、小学生ではビジュアル言語を学び、中学校では同言語に加えてテキスト言語も学ぶ。
 生徒が自分で考え、ウェブサイトを制作するスタイルは主体的。さらに生徒同士で学び合うなど対話的な面もあり、より深い学びにつながっているところも魅力で、指導者による知識やスキルの格差が影響しない学習教材となっている。
 丹生中学校では「プログラミングのやり方を理解する」と目標を定め、生徒自身が決めたテーマに沿ってウェブ制作に取り組んでおり、生徒らは、分からないところなどがあればクラスメイトに聞き、自分のペースで作業を進めていた。


 その他の主なニュー」

日本赤十字社功労表彰 金色有功章に御坊市の川原節子さん、銀色は立野トヨコさん

清流の国ぎふショートショート文芸賞で林晋作さん(御坊市)が優秀賞

印南町商工会3店舗スタンプラリー第1回抽選会 当選者決まる

日高町区長会定例会で恒例のチャリティーバザーの廃止を報告