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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日高川町長選 現職・久留米啓史氏が3選出馬へ 〈2025年1月21日〉

2025年01月21日 08時30分00秒 | 記事


3期目へ出馬を表明する久留米氏


 5月13日告示、18日投開票の日高川町長選挙(5月28日任期満了)に20日、現職の久留米啓史氏(68)=江川=が3選出馬を表明。「町はまだ20年と若い。住民の皆さんの元気な笑顔にあふれ、40年、50年と将来に向かっていけるような夢のある町にしていきたい」と出馬への決意を述べた。
 記者会見で久留米氏は3選目に向け「先の事件で私の任命責任があると伺い、可能な範囲の方に意見を聞く中で、任命責任があるとの意見を聞くことはなかったが、引き際に関する意見はあった」と態度表明の遅れを説明し「それ以上に『今まで頑張って来たのだからもう1期』『このまま逃げてもだめ』との声が多かった。身に余る光栄で、先送りできないと3期目への挑戦を決めた」。事件の落胆から立ち上がり始めている心境を語り「『ここで引くのでなく、元に戻してから引け』との声もあり、しっかり元に戻してバトンタッチができれば」と続けた。
 2期目は「コロナのパンデミックという暗い中でスタートし、それが明けるとすぐに事件があり、暗い4年間だった。ただ学校統合などプラスの部分もあった」と振り返り、3期目について「1、2期と目標に掲げた人口維持、住民に優しい町づくり、産業振興、防災、健全な財政の5つを今後も忠実に行っていく。その上で、40、50年と将来に向かっていけるような夢のある町にしていきたい」と決意を述べた。また、人口流出などの課題に触れ、「知恵を絞って、住民とキャッチボールしながらまちづくりを進めていく」。官製談合事件については「すでに二度と起こらない体制づくりに着手している。今後、役場内の組織を変えるなど、段階を踏んで進めていく」とした。


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4月から御坊市組織改編 こども支援課新設、教委は1課制


御坊市 電話交換外注、出退管理DX化 〈2025年1月19日〉

2025年01月20日 08時30分00秒 | 記事


残業数が最も多い総務課(写真)の業務改善へ


 御坊市は、職場環境・業務改善など働き方改革の一環で新たに総務課が担当している代表電話交換業務と職員年末調整業務を民間事業者に委託し、職員出退管理はシステム導入によるDX化を進めている。課別の職員一人あたりの月別残業時間平均が圧倒的に多い総務課の業務改善・効率化を図り、職員の負担を減らすのが目的で、年末調整業務委託では早くも効果が出ている。
 働き方改革として昨年7月から勤務時間外業務を他課の職員が自主的に応援するワークシェアリング制度、8月から即戦力として期待できるスキルや知識、経験を身につけた早期退職者の復職に門戸を開くキャリア・リターン制度導入したのに続き、総務課の代表電話交換業務と職員年末調整業務を民間事業者に委託し、職員出退管理のシステム化を進めている。
 総務課職員一人あたりの月別残業時間平均は令和5年度42・6時間、4年度32・3時間で他課より圧倒的に多いことから業務改善を図る。年末調整業務は職員全員分の控除額を電卓で計算するなど手作業で行い、ピーク時は毎晩午後10時過ぎまで残業していたが、昨年11月から民間事業者に書類審査事務を委託した結果、職員2人の11月、12月の残業時間数が5年同期比で112時間減少した。
 代表電話交換は平成19年度末まで電話交換手1人を採用していたが、その後は総務課職員が担当。代表電話は8回線あり、7人で対応しているが、多い時で1時間に30本以上、少ない時でも10本程度の電話があり、そのたび業務は中断。会議等で職員が少ない時は電話の対応に追われることもあるという。
 日常業務に集中できるようにするため、経験豊富なオペレーターを確保している民間事業者のコールセンターに委託。コールセンターでは人が応対し、一般的な内容は想定問答集をつくって対応し、専門的な内容は各課につなぐ。2月17日から試験運用し、3月1日から本格実施する。委託は代表電話のみで、各課の個別電話は従来通り。
 出退管理は紙の出勤簿に職員それぞれが押印し、毎月、出勤簿を見ながら休暇取得や超過勤務等をチェックしているが、約300人分の出勤簿を確認するには労力と時間がかかるため、新庁舎移行に伴い全職員が持っているICカードを使い、民間事業者の出退管理システムを活用してペーパーレス化を図る。今月末に職員説明会を開き、2月から試験運用、3月から本格実施する。
 電話交換業務委託は年間で約800万円、出退管理システムは初期投資100万円と年間ランニングコスト約200万円、年末調整業務委託は11月から3カ月間で約160万円。


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御坊市で19日「健康マージャンペアフェスタ」予選会 〈2025年1月17日〉

2025年01月17日 08時30分00秒 | 記事



 御坊市を「健康マージャンの聖地」として売り出す第2回健康マージャンペアフェスタ全国大会の御坊市予選会と新設した全国予選会は、19日午後1時から市役所1階で開催し、2月16日に市立体育館で開く全国大会出場者を決める。市役所で予選会を開くのは全国で初めて。全国予選会と本大会の2回、御坊市を訪れてもらうことで、より一層「聖地」の知名度アップ、魅力発信につながると期待している。
 令和5年9月に初開催した第1回大会の予選会は地元の御坊市、和歌山市、田辺市で行ったが、今回は予選会と本大会の2回、御坊市を訪れてもらおうと、新たに全国予選会を設け、御坊市予選会とあわせて19日に市役所1階で行う。両予選会とも個人戦で、50分打ち切りの東南回しで半荘3回戦で得点を競う。
 御坊市予選会は県内在住者を対象に40人(うち日高地方31人)が参加し、代表選手として成績上位16人を選ぶ。全国予選会は全国を対象に公募し、神奈川、茨城、静岡、奈良、兵庫など県外32人を含む72人が参加し、上位8人の代表選手を選ぶ。全国予選会は参加費が一人3000円必要な上に交通費、宿泊費等も個人負担となるため、予選を追加した8人には特典として「全国大会競技中に必ずプロと対局できる権利」を付ける。
 和歌山県の代表選手枠は御坊市予選会16人、和歌山市予選会4人、田辺市予選会6人の計26人。

選手280人、ゲストプロ8人
2月16日 第2回全国大会
 第2回健康マージャンペアフェスタ全国大会は、2月16日午前10時30分から市立体育館で開き、全国から選抜された子どもから高齢者まで選手280人、ゲストプロ8人の計288人が出場する。
 ゲストプロは一般参加者とともにプレーする。第1回大会と同様に半荘4回戦の総合得点でペアの順位を競う。ゲストプロのサイン会、ステージアトラクション、各種PRコーナーもある。
 ゲストプロは、元プロ野球選手の加藤哲郎さん(日本プロ麻雀連盟)瀬戸熊直樹さん(同)滝沢和典さん(同)魚谷侑未さん(同)村上淳さん(最高位戦日本プロ麻雀協会)日向藍子さん(同)丸山奏子さん(同)川嶋美晴さん(同)。
 令和7年度以降も継続開催し、御坊の魅力を全国に発信する。自治体独自の全国大会継続開催は全国で初めての取り組み。


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御坊市が「キュウソネコカミ」をシティプロモーション大使に委嘱

2025年01月16日 08時30分00秒 | 記事

 御坊市は、市制施行70周年記念スペシャルサポーターを務め、昨年6月の地元凱旋ライブを大成功させたロックバンド「キュウソネコカミ」を11日付で新たに「シティプロモーション大使」に委嘱した。任期は2年間。同日、ボーカル・ギター担当で同市出身のヤマサキセイヤさん(37)らメンバー4人に委嘱状を交付した三浦源吾市長は「『できることは何でもやらせていただきます』と言っていただき、大変うれしい。大いに期待しています」と喜んでいる。
 キュウソネコカミは平成21年結成、26年ビクターからメジャーデビュー。20歳代、30歳代を中心に絶大な支持があり、その大きな発信力を生かし、御坊の魅力発信に協力してもらおうと、昨年3月に70周年記念スペシャルサポーターに委嘱し、三浦市長がセイヤさん、オカザワカズマさん(兵庫県出身)ヨコタシンノスケさん(大阪府出身)ソゴウタイスケさん(愛媛県出身)に委嘱状を交付。
 70周年記念事業の地元凱旋ライブは全国各地から満席のファンが詰めかけ大盛況。コラボ事業では70周年記念Tシャツなどをつくり「ふるさと納税」返礼品に出品し、11月発行の応援ブック「つながる御坊」にはセイヤさんの手記「御坊ライフ」を掲載。令和7年度から始める関係人口創出公演の第一弾アーティストにはキュウソネコカミの紹介で超大型ロックバンド「サンボマスター」の出演が決まるなど御坊の魅力発信、知名度向上、関係人口創出に大きく貢献している。
 スペシャルサポーターの任期が3月末に切れるため、引き続き、御坊の魅力発信に協力してもらおうと「シティプロモーション大使」を設け、委嘱の快諾を得た。11日に大阪府内で行われたライブ会場に三浦市長が出向き、セイヤさん、オカザワさん、ヨコタさん、ソゴウさんの4人に委嘱状を渡した。今後もメンバーが自らのSNSを使い、日常の活動の中で御坊の魅力発信等に協力する。
 三浦市長は「地元凱旋ライブは大きなインパクトを与えてくれた。引き続き、シティプロモーション大使として関係人口創出、まちづくりにいろんな面から協力いただきたいとお願いし、快く引き受けていただいた。『できることは何でもやらせていただきます』と言っていただき、大変うれしい。大いに期待しています」と話した。


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御坊市と由良、日高川、印南3町で12日に「二十歳の成人式」 〈2025年1月15日〉

2025年01月15日 08時30分00秒 | 記事


笑顔で記念撮影する晴れ着姿の参加者(御坊市)

くす玉開きで門出を祝う(印南町)

バルーンリリースで旧友たちと祝う(日高川町)

バルーンリリースで門出を祝う(由良町)


 御坊市と由良、日高川、印南3町で12日に二十歳の成人式が行われ、華やかな振り袖などに身を包んだ新成人が出席し、代表が大人になった決意などを述べた。新成人らは久しぶりに顔を合わせた同級生と小・中学生時代の話しに花を咲かせたり、現況を語り合うなど楽しいひとときを過ごした。
 御坊市 市民文化会館大ホールで開き、対象者242人(男119人、女123人)のうち、183人が出席。三浦源吾市長が「皆さんには高い志のもと、輝かしい未来へと歩みを進めながら、柔軟かつ斬新な発想とエネルギッシュな行動力でそれぞれのステージで活躍いただけるものと期待している」と式辞。
 来賓祝辞のあと、新成人代表の下田栄成さんが「たくさんの人に支えてもらったので、次は自分たちの番。誰かのためになり、感謝を忘れないような人間になり、社会の一員としてしっかり頑張っていきたい」。家吉晟礼さんは「育ててくれた両親、多くの時間をともにした友人、支えて下さった地域の方々、恩師に感謝を忘れず、恩返しできるような立派な大人になる」。ホール弘ケビンさんは「学校でまちづくりの勉強をしている。将来的にはこの御坊をもっと活気づけられるような形で恩返ししたい」などと誓いの言葉を述べた。
 式典終了後、出身中学校別に記念写真を撮った。
 印南町 町体育センターで開き、対象者81人(男37・女44)のうち66人が出席。成人代表の前田晴輝さん、谷口真矢さんが町民憲章を朗読したあと、日裏勝己町長が「皆さんには夢を叶えること、挑戦すること、あらゆる可能性を持っています。その夢を叶えるためにも大きく羽ばたいていただきたい」と式辞。
 来賓祝辞のあと、新成人を代表して稲田一天さんが「一つ一つの行動に責任を持ち、人とのコミュニケーションを大切にし、社会に貢献できる大人となれるよう歩んでいく」。湯川陽菜さんが「自分の発言と行動に責任を持ち、社会の一員として胸を張って前進していく」と誓いの言葉を述べ、全員でくす玉開きで祝った。
 記念撮影のあと、対象者でつくる実行委員会(井口陽登代表)による福引きや中学校に分けて思い出写真のスライドショーを恩師らとともに楽しんだあと、最後に町体育センター前駐車場で一斉に風船を放つバルーンリリースを行った。
 日高川町 日高川交流センターで開催し、対象者109人(男61人・女48人)のうち88人が出席。
 野田桜花さん(蛇尾)のピアノ伴奏で国歌斉唱のあと、久留米啓史町長は式辞で「いつまでも日高川町を愛していただき、それぞれの立場で夢や目標に向かって、かけがえのない人生を大切に歩んでください。日高川町、国、地域社会を発展させていく役目を担う皆さんの力に期待し、日高川町に関わっていただけることに期待しています」と語り、「洋々たる前途に幸多からんことを祈念します」とエールを送った。
 伊奈禎胤議長、坂本登県議の祝辞のあと、出席者を代表して朝間千翔さん(和佐)が「自分の周りにいる人を大切にして、日常に隠れている小さな価値や目標を拾い集めそれを達成する。そして大きな壁を乗り越え、さらに先へ進んでいくことを心に誓います」と力強く決意表明した。
 このあと、バルーンリリースで二十歳の節目を祝い、歓談では旧友との思い出話に花を咲かせた。
 由良町 町中央公民館で行い、対象者48人のうち、37人(男22人、女15人)が出席した。山名実町長は式辞で「これからさまざまな困難に立ち向かうと思うが、課題解決のために自ら考え、何事にも果敢にチャレンジし、多くの人と出会いさまざまな経験をすることで自分を成長させることができる。自分を信じ、これからの時代を力強く前へ前と前進していってください」とエールを送り、興国寺の禅宗仏教の言葉「日々是好日」を紹介。松本隆義さんは誓いの言葉として「多くの方の愛情と期待を未来への糧とし、美しい自然あふれる由良町に生まれ育ったことの誇りと自覚を持って行動していく」と決意表明し、記念品を受けた伊藤滉真さんは「道はさまざまですが、何らかの形で私たちを生み育ててくれた由良町の発展に役立ちたい」とお礼の言葉を述べた。このあと「恩師からのメッセージムービー」が上映され、町出身シンガソングライター藪下将人さんがコンサートで晴れの日を祝福。バルーンリリースを行い、新成人らが一斉に風船を放ち門出を祝った。


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「熊野古道 紀伊路」官民連携協定締結 〈2025年1月12日〉

2025年01月12日 08時30分00秒 | 記事


協定を締結した管内7市町長ら関係者
(前列中央が今村代表取締役)


 管内7市町と日高広域観光振興協議会は10日、紀伊路から中辺路に続く熊野参詣道を15日間で完歩する「熊野街道事業」に取り組んでいる(株)ユニスト・ホールディングスと「熊野古道紀伊路を通じた地域振興に関する連携協定」を締結した。同事業グランドデザインの一角を占める「紀伊路SCAPEプロジェクト」における日高地方での地元産品を活用した食事や土産品の開発、空き家を活用した宿泊施設の確保などに取り組み、地域活性化の起爆剤として国内外からの誘客促進をめざす。
 紀伊路は熊野詣の参詣道の一つで、畿内と熊野を結ぶメインルートを担ってきた。日高地方には紀伊路最大の難所「鹿ヶ瀬峠」をはじめ、国史跡に指定されている道成寺や塩屋王子、愛徳山王子跡参詣道、切目王子があり、太平洋の絶景を望める斑鳩王子、千里の浜など見どころはたくさんあるが、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されていないため、知名度が低く、中辺路や大辺路に比べて訪れる観光客は少ないのが現状。
 県教委が紀中、紀北への世界遺産指定範囲拡大に取り組んでいる中、紀伊路の価値を高め、将来に渡り誇れる財産とするとともに多くの観光客らが訪れる魅力的な観光資源にしようと、管内7市町と日高広域観光振興協議会が、紀伊路の歴史的・文化的な価値を活かした新たな観光商品の提案や開発に取り組んでいる(株)ユニスト・ホールディングスと連携、協力する。
 紀伊路SCAPEプロジェクトは大阪市内をスタートし、9泊目の田辺市内まで8泊分の宿を用意し、歴史や文化にふれる紀伊路を旅してもらうもので、日高地方は6、7、8泊目のエリアあたる。
 今後、官民連携で地元産品を活用した食事メニューや土産品の開発(宿泊場所での宿飯、出発時の弁当、疲れを癒やす甘味物、特産品を使用した土産品など)、空き家を活用した宿泊施設の確保(日高、切目、岩代を中心に古民家をリノベーションした古民家宿の提供)をはじめ紀伊路の整備、地域でのイベントPRに取り組む。今年度までに基礎調査を終え、2025年度から28年度にかけて商品開発、27年度から商品販売を始める計画。
 調印式は10日に日高振興局で行い、管内7市町長と金崎昭仁・日高広域観光振興協議会長、今村亙忠・(株)ユニスト・ホールディングス代表取締役が協定書に署名捺印。今村代表取締役は「地方が誇れる未来をつくるため、2030年、熊野街道に30億円商圏をつくっていきたい。地方に経済を運ぶきっかけとなる事業をどんどん生み出していきたい。紀伊路SCAPEプロジェクトのファーストモデルを日高地方から進めることは大きな意義がある」と意気込みを話した。
 三浦源吾御坊市長は「日高地方に人を呼び込む絶好のチャンス。地域活性化の起爆剤となるよう大いに期待している。実現を目指し、我々も最大限協力したい」と話したほか、各町長らも「地域のさらなる発展、活性化につながるよう期待している」「今後の取り組み、展開にワクワクしている。成功させるため、一緒に頑張りたい」とエールを送り、今村代表取締役は「歓迎していただき、うれしい。コロナ禍で取り組みを中断したが、耐えて頑張ってきて良かった。和歌山のために頑張る第一歩としたい」と応えた。


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日高広域観光振興協議会「海からの熊野古道」ルート再現 〈2025年1月11日〉

2025年01月11日 08時30分00秒 | 記事


ルートの「比井越」で地域住民らが清掃活動


 日高広域観光振興協議会は、新たな観光資源として日高町比井から紀伊路に合流する「海からの熊野古道」を売り出そうと、専門家の助言を受けながらコースを設定し、語り部の養成を行い、25日に、このコースを初めて歩く第3回熊野古道紀伊路ウォーキングツアーを実施する。10日には関係者や地域住民の協力でコースの清掃活動を行い、本番に備えた。
 紀伊路最大の難所と言われる日高町の「鹿ヶ瀬峠」を避け、船で比井湊に到着後、比井から志賀谷の久志集落を越える「比井越(ひいご)」を通り、紀伊路に合流するルートも海路から熊野を目指す当時の主要街道だったため、これを再現した。ウォーキングツアーでは途中、若一王子や志賀王子、松原王子、小竹八幡神社も巡る。
 ルートは、日高町教委の協力を得て専門家の助言をもとに設定し、語り部は同町文化財保護審議委員を中心に8人に協力してもらい、研修を重ねた。10日午前中には振興局、町役場、地域住民、大洋化学(株)から31人が参加し「比井越」で清掃活動を行った。事前に役場職員が伐採した木を道脇に寄せたり、捨てられているゴミを拾い集め、快適に歩けるように整えた。
 ツアーには県内外から80人が応募済み。当日は4班に分かれ、それぞれ語り部が2人付く。前半組は午前9時、後半組は10時にJR御坊駅集合。若一王子までバスで移動し、コースを歩く。小竹八幡神社まで歩いたあとは西御坊駅から紀州鉄道に乗車する。
 振興局地域づくり課は「埋もれた地域資源である海路から熊野をめざすルートを『海からの熊野古道』として再現し、魅力的な観光資源として磨き上げ、PRしていきたい」と意気込んでいる。


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御坊市 24年かけ道成寺天田橋線拡幅 〈2025年1月10日〉

2025年01月10日 08時30分00秒 | 記事


歩道整備、車道舗装が終わった最終工事区間


 御坊市が、平成12年度から着手していた都市計画道路・道成寺天田橋線拡幅事業が間もなく完了。拡幅区間は日高川右岸堤防の通称18メートル道路三差路から野口新橋方面、ひまわり団地前までの延長1キロ。境界線確定など問題解決に時間を要したほか、市単独事業に伴う財政負担平準化から年間予算を4000万円に限定したこともあり、完了まで24年の歳月を要した。総事業費は約10億2100万円。
 拡幅事業は、昭和55年度から平成11年度まで約10億円かけ、国道42号線天田橋北詰から拡幅された18メートル道路の完了に引き続いて平成12年度から着手。地域住民が日常的に利用する主要幹線道路のひとつで、市街地から高速道路へのアクセスをよりスムーズにするため、幅員約5・5メートルだった現道を全幅12メートル(車道7・5メートル。市街地側に片側歩道3・5メートル)に拡幅した。
 18メートル道路三差路から御坊大橋交差点までの500メートル区間は平成25年度に完了し、その後、ひまわり団地前までの拡幅を順次進め、最終年度の今年度は残っていた150メートル区間の車道舗装や歩道整備など仕上げ工事を行い、現在行われている歩道の転落防止柵取り付けが終われば完了。御坊大橋交差点から野口新橋交差点まで見通しの良い直線道路でつながった。
 事業着手から完了まで24年かかったのは、堤防と民地との境界線の確定などさまざまな問題解決に時間を要したほか、市単独事業による財政負担の平準化が大きい。平準化については財源の90%が起債を使っていることもあり、年度ごとに予算の増減が生じないように今年度も含めて過去10年以上、年間予算を一律4000万円に設定してきたため、工事を一気に進められなかった。
 令和7年度から9年度までは、すでに拡幅事業の終わっているひまわり団地前から野口新橋交差点まで650メートル区間の維持修繕として法面両サイドの樹木伐採と防草シート設置、昇降路取り付け部分の改善を予定しており、概算事業費は1億2000万円。


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御坊市ふるさと納税4年連続11億円突破 〈2025年1月9日〉

2025年01月09日 08時30分00秒 | 記事


御坊市の特産品が並ぶポータルサイト


 御坊市が、昨年12月末現在の令和6年度ふるさと納税寄付額をまとめた。寄付額は4年連続で11億円を突破し、4年度、5年度に続いて12億円を超える見通しだが、国のルール改正や自治体間の競争激化などから寄付件数は前年度より減少しており、平成29年度から続いている過去最多記録の更新は微妙。今後も全国の御坊ファンを増やす関係人口創出の取り組みに一層力を入れ、寄付件数増につなげたい考え。
 12月末現在の寄付額は11億1821万500円。5年度同期11億5229万8000円から3%減少しているが、4年連続で11億円を突破し、4年度、5年度に続いて12億円を超える見通し。一方、寄付件数は7万7482件で、5年度同期9万1405件から15・3%と大きく減少し、初めて10万件の大台を超えた5年度を下回るのは確実で、過去最多12億8834万円を超えられるかは微妙。
 平成28年12月からインターネットを活用した大手ポータルサイトに委託。28年度4844万円だったのが、29年度1億395万7008円、30年度2億4424万4070円、令和元年度5億9459万423円、2年度9億6126万5633円、3年度は11億2455万4000円、4年度12億841万2000円、5年度12億8834万円と年々増加し、7年連続で最多記録を更新中。
 寄付件数の減少は、令和5年10月から国がルール改正したことで実質な値上がりにつながったことや自治体間競争が激化していることなどが考えられ、リピーターの増加、新規寄付者の獲得が課題。市企画課は「引き続き地域の特産品を通じ、御坊の魅力を伝え、御坊を応援してくれる『御坊ファン』獲得に努めたい」とし、関係人口創出に向けた各種施策に一層力を入れる考え。
 返礼品は地元事業者、地元産品を基本としているため、新規事業者の開拓、出品事業者へのフォローや連携も強化。6年度は3事業者が新規参画し、91事業者に増えた。返礼品は5年度1074品目から1132品目に増え、さらに充実した。平成30年度と比べ事業者は3・5倍、返礼品は6・3倍に増えている。
 返礼品はイチゴやスイカ、メロン、ミカン、梅、野菜が人気で、果物・野菜類が全体の98・2%。寄付者は東京都24・2%が最も多く、次いで神奈川県10・2%で関東地方が全体の49・4%を占めている。


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近畿中学ソフトテニスインドア大会で日高の松下・阪本組が準優勝 〈2025年1月8日〉

2025年01月08日 08時30分00秒 | 記事


女子個人準優勝の松下さん(右)阪本さん


 第41回近畿中学生ソフトテニス選抜インドア大会はこのほど、滋賀県長浜市の県立長浜バイオ大学ドームで開かれ、女子個人で日高の松下音羽さん(2年)阪本美晴さん(同)組が準優勝したほか、男子団体で印南STC、湯川が3位、個人で印南STCの石橋建人君(1年)田端一葵君(同)組が5位に入賞した。
 個人戦は男女とも各府県を勝ち抜いた96組がトーナメントで競った。2回戦から出場の松下・阪本組は初戦の2回戦を4―1で勝ち上がり、3回戦、4回戦はともに4―0のストレート勝ち、準々決勝は4―3で競り勝ち、準決勝は昇陽(大阪)のペアを4―1で退けた。決勝は0―4で敗れたものの準優勝と健闘した。石橋・田端組は初戦の2回戦、続く3回戦はともに4―0で下し、4回戦は4―3の接戦を制し、準々決勝で大会を制した奈良のペアに0―4で敗れた。
 団体戦は男女とも各府県予選を勝ち抜いた24チームが出場し、トーナメント戦で競った。印南は初戦の2回戦で奈良LEGENDSを2―1で下し、準々決勝は甲南(滋賀)を2―1で退けた。準決勝で大会を制した大津(兵庫)に1―2で惜しくも敗れた。湯川は初戦の2回戦で綾部(京都)を2―1で退け、準々決勝は朝桜(滋賀)を2―1で下した。準決勝は王寺ユース(奈良)に1―2で競り負けた。
 この他、女子団体で西山希歩さん(印南2年)がメンバー入りの田辺STCが3位に入った。
 男子団体3位の印南STC、湯川のメンバーは次の皆さん。
【印南STC】山口敬仁、草分和磨、石橋建人、田端一葵、中島海成、久安宏弥。
【湯川】大江陽翔、朝間大凱、川辺光彩、石橋尚久、松田悠聖、松本脩暉、井本虎偉、宮下桐一。


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