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野口橋(御坊市)は更新せず将来、廃止撤去 〈2024年12月21日〉

2024年12月21日 08時30分00秒 | 記事


老朽化で将来廃止・撤去する野口橋


 御坊市は、懸案の老朽インフラのひとつ日高川に架かる野口橋(延長351・8メートル)の対応について架け替えなど更新は行わず、将来廃止・撤去する方針を固めた。昭和34年完成から65年が経過し、過去2回の定期点検で早期に対策が必要とされるが、10億円以上かかる耐震補強や架け替えは困難と判断した。廃止・撤去の時期は今後の検討になるが、令和8年度で実施する定期点検までに状態が悪化すれば即時通行止めの措置を講じる必要性も生じるという。
 野口橋は、御坊大橋(延長480メートル)に次いで市道で2番目に長い橋。もともとは県道として昭和34年に県が建設し、昭和44年に歩道を増設。その後、野口新橋完成に伴い、平成15年に県道から市道に移管。平成10年に約1億円かけて塗装塗り替えなど修繕を行っているが、それ以外の大規模改修は行われておらず、老朽化が進んでいる。
 日高川に架かる御坊大橋や県道の野口新橋、国道の天田橋は耐震補強工事を終えているが、野口橋は耐震調査も未実施。国が義務付けた5年に1回の橋梁定期点検で過去2回とも4段階で3番目に悪い早期措置段階の結果が出ており、老朽化による落橋事故が懸念されるほか、藤井側での車両進入待機による交通障害、橋脚による水の流れの阻害といった問題もあり、将来の廃止・撤去を視野に検討を続けてきた。
 今後の対策として架け替え、耐震補強を含む大規模改修、塗装塗り替えなど修繕、廃止・撤去があるが、架け替えは20億円程度(撤去費6億円程度含む)、耐震補強を含む大規模改修は12億円以上の予算が必要になり、厳しい財政状況の中で行うのは難しい。塗装塗り替えなど修繕でも2億円以上かかり、その後の維持管理費もかさむ。撤去費にも6億円程度かかるものの維持管理は不要になる。
 交通量調査では一日約740台の自動車・自動二輪車、約90人の自転車・歩行者が利用。令和5年12月から6年1月にかけて地元の野口、藤田町藤井・吉田、市内外問わず日ごろ橋を利用している人に行った利用実態調査では「あるほうがよい」は50・8%、「なくてもよい」は27・3%、「どちらでもよい」は21・9%だった。
 この結果も参考に今後の対応を検討する中、架け替えや耐震補強は「やはり困難」と判断。周辺には野口新橋や川辺大橋が整備されていることもあり、更新は行わずに将来廃止・撤去する方針を固め、関係区や橋占用管所有者に理解を求めていく。令和8年度で実施する定期点検で状態が変わっていなければ当面維持するが、最も悪い緊急措置段階と判定されれば即時通行止めの措置を講じることになる。8年度までに状態が悪化するようなことがあれば定期点検を待たず通行止めとする可能性もある。


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日高川町に在宅医療メインの「おくむら在宅クリニック」開院 〈2024年12月20日〉

2024年12月20日 08時30分00秒 | 記事


「先生がいてよかったと言われる医師目指す」と奥村院長


 日高川町千津川、ヒルズタウンかわべに「おくむら在宅クリニック(奥村晃院長)」が開院した。患者一人ひとりの意思を尊重し、医師、看護師、ケアマネージャー、事業者らが連携して、「ひとつ屋根の下で、なにげない日常や自分らしい人生を安心に過ごしてほしい」との思いを込め、御坊・日高地域を中心に広川・有田地域で24時間365日対応で在宅医療を提供していく。両地域で在宅医療をメインとしているのは、同院が初となる。
 奥村院長(31)は広川町出身。和歌山県立医大を卒業後、県内の病院で主に重症患者の治療を行う救急科で勤務。救急医療の現場では、最後を自宅で過ごしたいという患者もいたが、在宅医療がなく、望まない延命治療をする患者もいた。そんな中、「『自宅で過ごしたい』という患者の意思を尊重したい」と在宅クリニックの開院を決意した。
 ロゴマークは、屋根とその下にいる患者、家族、医師らが「患者の希望」という同じ方向を向いている様子をイメージ。医師、看護師、ケアマネージャー、事業者ら多職種の関係者が連携して患者を支えていくとの思いが込められている。
 在宅医療は、月に1~2回行う定期的な診察や検査などの訪問診療と、患者の希望に応じて訪問する往診がある。対象は「ひとりで通院が困難な人」とし、足腰が悪い、寝たきり、自宅での療養や看取りを希望している人など。診療内容は、日々の体調管理、検査、投薬・点滴、急性期の治療、カテーテルの管理、栄養療法、外科処置、酸素・呼吸器、緩和ケア、看取りなど多種。訪問範囲は、同院から半径16キロ圏内で、御坊市、由良町、日高町、美浜町、広川町、湯浅町の全域。日高川町、印南町、みなべ町、有田市、有田川町の一部。さらに週2日、内科、糖尿病内科、一般外科をはじめとする外来も行っている。
 奥村院長は「『奥村先生がいてくれてよかった』と言われるのが一番うれしい。これからもそう言ってもらえるよう頑張っていきたい」と話している。
 訪問診療は、午前は月・水・金曜の9時~正午までと、午後は月~金曜の正午~5時まで。外来は火・木曜午前9時~正午で、予約制。土日祝日は休診。在宅医療は24時間、365日対応している。電話は0738・52・1700。


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御坊市薗避難タワーで陸上自衛隊中部方面隊が災害対処訓練 〈2024年12月19日〉

2024年12月19日 08時30分00秒 | 記事




救難ヘリコプターUH―60J(空自HPから)


 1月13日から17日にかけて陸上自衛隊中部方面隊が実施する最大規模の災害対処訓練「南海レスキュー2024」で、空中停止したヘリコプターから隊員を降下させて救助するホイスト訓練が、14日に御坊市の薗地区津波避難タワーで実施される。第3師団が管轄する近畿2府4県で基地以外の公共・民間建物が使用されるのは初めてで、御坊市は市民が見学できるよう駐車場、見学場所を設ける。
 南海レスキューは南海トラフ巨大地震を見据え、災害対処能力の向上を図るとともに、訓練の成果を関係自治体と共有して爾後(じご)の災害対策に役立てることを目的に実施する中部方面隊(東海、北陸、近畿、中国、四国2府19県)最大規模の災害対処訓練。平成30年までは毎年実施していたが、コロナ禍で約6年ぶりの開催となる。
 1月13日から17日にかけて陸自、海自、空自、防衛局をはじめ、自治体等26、企業等38社、米軍や豪軍など最大17カ国の他国軍などが参加し、同方面隊管轄エリアで情報共有、人命救助活動、生活・インフラ支援、物資・人員輸送の各種訓練を実施。管内では14日に御坊市の薗津波避難タワーでホイスト訓練、美浜町の三尾地区ヘリポート(旧三尾小)で救護・患者等空輸訓練を行う。
 薗津波避難タワーでのホイスト訓練は、午前9時30分から午前10時までの間で行われる。救援ヘリコプターUH―60Jが、タワー上部の上空20メートルに空中停止し、隊員がタワーに降下して救助者を救出する。大規模災害発生時に地域住民が実際に使用する既存のタワーを使い、より本番に近い形での訓練を行う。
 御坊市は、地域住民に訓練を見学してもらえるように薗北集会所駐車場に見学者用の駐車場を設け、堤防道路下の市道の一部区間を通行止めにして見学場所を確保する。市防災対策課は「できるだけ乗り合わせでお越しいただき、見学場所付近では近隣住民の迷惑にならないようにして下さい」と呼びかけている。
 三尾地区ヘリポートでは、ヘリコプターUH―1が巡回医療チームを孤立地域に運び、巡回医療を行う訓練。午後1時35分着陸、2時5分離陸の予定。


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県高校ソフトテニス新人インドア大会で野田弦輝君が初優勝 〈2024年12月18日〉

2024年12月18日 08時30分00秒 | 記事


県大会制し全国大会出場の野田弦輝君


左から山下來空君、下田隼輝君、山口匠己君


 第60回県高校ソフトテニス新人インドア大会は14日、橋本市の県立橋本体育館で開かれ、男子の部で和歌山北高2年の野田弦輝君=由良中=が初優勝を飾った。同大会はインターハイの前哨戦でソフトテニスの甲子園とも言われるゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップ予選も兼ね、野田君は秋田駿登君とのペアで来年6月に開催される本大会に県代表で出場する。
 男女とも11月の新人戦上位32組が出場しトーナメント戦で競った。野田・秋田組は順当に勝ち上がり、準決勝で連覇を狙う同校の下田隼輝君=印南中=、山下來空君=由良中=組を4―0のストレートで破り、同じく同校対決となった決勝は4―1で退け、大会を制した。野田君は「優勝できてとてもうれしい。ハイスクールジャパンカップでは一つでも多く勝てるよう頑張ります」と話している。
 この他、下田・山下組、田辺2年の山口匠己君=印南中=が3位入賞と健闘した。
 野田・秋田組が出場権を獲得したハイスクールジャパンカップは来年6月に札幌市営円山庭球場で開催。ダブルスは各都道府県代表と推薦ペアが出場して競う。シングルスもあり、来年1月25日に日高川町かわべテニス公園で県予選が開かれる。


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御坊市で「きのくにロボットフェス」開催 〈2024年12月17日〉

2024年12月17日 08時30分00秒 | 記事


迷路を歩き地図をつくる「ugo Pro」


パフォーマンスを披露した和高専チーム


 第17回きのくにロボットフェスティバル2024は15日、御坊市立体育館で開かれ、ugo(株)と川崎重工業(株)の最先端ロボットが参加したスーパーロボットショーや高専ロボコン全国大会上位チームの実演が人気を集め、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。全国の精鋭が集まった全日本小中学生ロボット選手権は14日、15日に分けて行われ、ハイレベルな熱戦を繰り広げた。
 国内の研究機関や大学・企業の最先端ロボットを招く「スーパーロボットショー」に参加したugo(株)からは警備や監視、点検など様々な作業を遠隔化・自動化で行う業務DXロボット「ugo Pro(ユーゴープロ)」と「ugo mini(ユーゴーミニ)」が参加。ステージの実演では、来場した子どもたちの質問に答えたり、迷路を歩き回って地図を作り、障害物があれば迂回路を考える機能などを披露。ブース展示でも人気を集めた。
 川崎重工業(株)からは昨年に続き、双腕自律走行ロボット「ニョッキー(Nyokkey)」が参加。人と同じように移動し、腕を使った作業が行え、顔はタッチパネルモニター、遠隔でコミュニケーションもできる。昨年よりグレードアップした最新型が参加し、ブース展示でパフォーマンスを行い、家族連れらが会話などを楽しんだ。
 全日本小中学生ロボット選手権は県内や近畿、栃木、群馬、岐阜、福井、島根、徳島、福岡、佐賀、熊本に加え、長野、静岡、鹿児島が初参加。各府県の予選会を勝ち抜いた精鋭が出場し、14日は御坊小体育館で予選リーグ戦を行い、ベスト8を決めた。15日は市立体育館で決勝トーナメントを行い、ハイレベルな熱戦を展開。試合に負けて悔し泣きする子どももいるなど真剣勝負に観客からも声援や拍手が送られた。3位までを表彰し、アイデア大賞(文科大臣賞)やデザイン大賞(経産大臣賞)など特別賞も選んだ。管内勢の入賞者はいなかった。
 高専ロボコンは今年の全国高専ロボコン大会で全国2連覇の大阪公立大学高専、近畿大会優勝で全国大会特別賞の奈良高専、近畿大会技術賞の和歌山高専の3チームが出場。それぞれ工夫を凝らしたロボットを操作し、全国トップレベルのパフォーマンスを行い、会場をわかせた。
 このほか、きのくに高校生ロボットコンテスト、同プログラミングロボット選手権、御坊市少年少女発明クラブ展、小中学生発明コンテスト展「私たちのくふう展」、わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展も行われた。


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大栄環境 第2期管理型最終処分場進捗8割、来年中に稼働 〈2024年12月15日〉

2024年12月15日 08時30分00秒 | 記事


造成工事が進み、全容が見えてきた第2期最終処分場


 大栄環境(株)=金子文雄代表取締役社長、大阪府和泉市=の御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)=御坊市塩屋町南塩屋=で建設工事中の第2期管理型最終処分場は、13日現在で進捗率が80%に達し、処分場の全容が姿を見せている。埋め立て容量は135万5882立方メートル(埋立面積7万387平方メートル)で、県下最大の既設最終処分場と同規模。令和7年中に完成し、稼働を始める。埋め立て期間は約10年間を予定している。
 既設の御坊リサイクルセンターは、森岡区が地元雇用対策や区有地の有効活用を目的に誘致し、御坊総合運動公園東側の農免道路を挟んだ区有地等に約50億円かけて管理型最終処分場(民間は県下唯一)と中間処理施設を建設。平成25年3月に県が設置許可を出し、26年秋から建設工事を行い、28年末に完成、29年3月から稼動している。
 既設最終処分場の埋め立て容量は137万5441立方メートル。当初は15年程度で満杯になる計画だったが、京奈和道路関連工事に伴う産廃土、災害廃棄物の搬入等が続いたこともあり、稼働から5年で約80%(現在は約95%)が埋まり、既設最終処分場や中間処理施設に隣接する区有地等に第2期最終処分場の建設を進めてきた。
 第2期最終処分場の埋め立て容量は135万5882立方メートル。令和4年12月に県の設置許可が下り、昨年2月末に着工。山林の樹木伐採等を行い、6月から本格的な造成工事を始め、1年半が経過した現在の進捗率は80%に達し、処分場の全容が姿を見せている。
 既設処分場と同様に底や法面に遮水シートを張って浸出水の地下浸透を防ぎ、遮水シートは最新の漏水検知システムを設置するほか、防災調整池(2カ所)や水処理施設も設置して環境保全対策等に万全を期す。建設工事は順調に進み、令和7年中に完成し、同年中から稼働を始める。
 埋め立てが終わったあとの既設最終処分場の土地利用は、地元の意見を聞きながら公園やスポーツエリアなどを検討している。
 中間処理施設は廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、がれき類など10品目を搬入し、減量化などリサイクルしやすい状態に処理して再資源化している。現在は日量50~60トンを選別し、リサイクル率は約30%。従業員40人のうち地元雇用は28人(市内20人、郡内8人)。


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御坊市の小竹八幡神社が遷宮350年に向け大改修計画 〈2024年12月14日〉

2024年12月14日 08時30分00秒 | 記事


令和10年に遷宮350年を迎える小竹八幡神社


 御坊市薗、小竹八幡神社(小竹伸和宮司)が令和10年に遷宮350年を迎える。同神社では、節目となる令和10年までに、老朽化が進んでいる幣殿や拝殿などの大規模な改修・改築を行うため、氏子をはじめ同神社を崇敬する多くの人に奉賛を呼びかけている。期間は令和6年12月から同10年12月とし、概算予算額は8000万円。
 同神社は、延宝6年(1678年)、元藩徳川頼宣の別邸、薗御殿の下げ渡しにより、この地に遷宮され、令和10年で350年を迎える。ただ遷宮以来、大規模な改修や改築が行われておらず、近年幣殿や拝殿が老朽化により破損箇所が増え、境内末社も積年の風雨等にさらされ、柱等のゆがみや倒壊の恐れがある。神域護持のため、平成24年に「恵比須神社社殿及び覆い屋の改築」など、必要に応じて小規模な改修は進めてきたが、これまで大規模な改修が行われた記録がないという。今回、4年後の令和10年に遷宮350年の節目を迎えるにあたり、同神社の小竹宮司や総代らが話し合い、幣殿、拝殿の改修・改築を含む大規模な事業を計画した。
 小竹宮司は「景気動向もいまだ混迷している昨今ではございますが、何卒事業の趣旨をご賢察いただき、格別なるご奉賛を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます」と呼びかけている。
 事業計画は、(1)幣殿及び拝殿の改築を含む同神社社殿改修事業(2)瑞垣・鳥居・灯籠等、石造建造物の修繕事業(3)その他境内整備に関連する事業とし、事業期間は今年12月から令和10年12月。概算予算は8000万円とした。
 奉賛の申し込みは、参拝時に直接神社に納めるか、振り込みの場合は、「ゆうちょ銀行0九九(ゼロキュウキュウ)店」、口座名「小竹八幡神社(シノハチマンジンジャ)」、当座番号「0326920」。
 奉賛金は、企業、事業所及び団体の場合は任意額。個人は一口5000円となっている。複数年月(分割)による奉賛もできる。
 問い合わせは、同神社(電話22・0089)。


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美浜町でも外来カミキリ「クビアカツヤカミキリ」被害 〈2024年12月13日〉

2024年12月13日 08時30分00秒 | 記事


クビアカツヤカミキリ


 バラ科のうめやサクラ、モモを中心に果樹や樹木に大きな被害を与える特定外来生物指定「クビアカツヤカミキリ」の被害が、美浜町でも初確認された。管内では御坊、日高川、由良に続いて4市町目、県下では15市町目となり、生息域が広がっている。梅が主産地の当地方で生息が拡大すれば地場産業に大きな被害が出るため、県などでは早期発見と駆除に全力を上げるとともに地域住民にも情報提供を呼びかけている。
 美浜町では10日に行った年2回の定点調査で県、町職員が街路樹のサクラ1本でクビアカツヤカミキリのものと疑われるフラス(ふん)を見つけ、県うめ研究所で検査した結果、クビアカツヤカミキリと確認された。
 被害樹は適正に処分するとともに、19日にこの地点から半径1キロ圏内にあるサクラ、うめ、モモ、スモモの全樹を対象に県、町職員ら関係者が被害状況を調査する。
 日高振興局は「自宅周辺のさくら、うめ、もも、すももで被害が出ていないか確認を強化し、発見時は通報下さい。成虫も発見時は捕殺の上、通報下さい」と呼びかけている。
 クビアカツヤカミキリは平成24年に愛知県で初めて発見されて以降、生息域を広げている。県下でも紀北で見つかって以来、昨年5月に御坊市で確認されたのが紀中地域以南で初めてだった。成虫は体長3~4センチ、体全体が黒く光沢がある。胸部が赤く、突起がある。農地や森林、公園、河川敷等にあるサクラ、ウメ、モモ、スモモを中心に幼虫が樹木の中に入り込み、木の内部を食い荒らし、食害が進むと木は衰弱し、やがて枯れてしまう。


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湯川洋さんが「日高町感幸大使」をプロデュース 〈2024年12月12日〉

2024年12月12日 08時30分00秒 | 記事


幸福感を増した
裏メニューバーガー「オーバー・ザ・ムーン」を提供


日高町感幸大使のお札


 湯川洋さん(56)=東京都豊島区在住=が、父親のふるさと日高町で、地域活性化の取り組みを進めようと始めたレンタサイクル「HAPPY COME COME」で「日高町感幸大使」をプロデュース。誰もが少しでも幸せを持ち寄って、みんなが幸せを感じられる「幸せの循環」をテーマに企画。大使のお札を置く店舗で、独特のサービスを受けられる仕組みのため、口コミで賛同する店舗が広がりつつある。
 父親の章さん(94)が志賀(柏)出身で、町になにか貢献しようと、地域活性化観光で訪れる人を増やすことを目指して起業。アウトドア事業を手掛ける会社「Micro Orchestora」を高家に設立し、地域の景観の良さなどを自分で自転車で走って体感してほしいとレンタサイクルを展開している。
 そんな中、日高町の良さを周知したり、幸せを感じてもらえる仕組みとして「大使」を発案。手のひらサイズのクリスタルのお札を作成し、設置店でお札を持つ人が裏メニューを食べられたり、ちょっとした楽しみを体感できる。対話重視で、お札を置く店など大使からの紹介がないとなれず、今は16人が大使となって徐々に仲間が増えている。
 お札を見せれば、レンタサイクルの500円引きサービスをしているほか、他の賛同店舗では、産湯海水浴場を開設する際に使う海の家の閑散期活用で営業しているバーガー店「+73TASHINAMI」でも初の試みがスタート。裏メニューとして、肉を感じたい人に、牛ひき肉パティ150グラムと多めの「サターンバーガー」に幸福感を増すよう、てりやき用タレをつけ、目玉焼きを乗せた「オーバー・ザ・ムーンバーガー」を提供。同店は午前11時から日没まではコーヒーや日替わり手作りケーキなどを提供するカフェ店で、うち15時までバーガー店を運営。火曜日が定休日で水曜日は臨時休業もある。
 湯川さんは店舗を訪問して賛同店の増加に取り組んでおり、萩原の喫茶「いちりん」は裏メニュー「大使オムライス」提供、金崎竹材店は黒竹ボールペン名入れ無料の特典が受けられる。湯川さんは「大使になりたい人は『なりたい』と直接、お店に言ってもらえれば。この取り組みを通じて、会話が広がればうれしい。日高町のいろいろなお店や商売されている方に参加していただきたい。何かちょっとのサービスで良いので、お店として賛同、協力いただける方は連絡を」と呼びかけている。
 問い合わせは、湯川さん(電話090・1909・0201)へ。


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由良里自治会長の羽山幸一さんが団体功労者総務大臣表彰を受賞


紀伊路の価値高めるため、官民で連携協定 〈2024年12月11日〉

2024年12月11日 08時30分00秒 | 記事






紀伊路の見どころ鹿ヶ瀬峠(上)や道成寺(中)、塩屋王子(下)


 管内7市町と日高広域観光振興協議会は、紀伊路から中辺路に続く熊野参詣道を15日間で完歩する「紀伊路SCAPE事業」を計画している(株)ユニスト・ホールディングスと連携し、日高地方にある紀伊路の価値を高めるための連携協定を締結する。地元産品を活用した食事や土産品の開発、空き家を活用した宿泊施設の確保などに取り組み、インバウンドなど国内外からの誘客促進、地域活性化につなげたい考え。

 紀伊路は熊野詣の参詣道の一つで、畿内と熊野を結ぶメインルートを担ってきた。日高地方には紀伊路最大の難所「鹿ヶ瀬峠」をはじめ、国史跡に指定されている道成寺や塩屋王子、愛徳山王子跡参詣道、切目王子があり、太平洋の絶景を望める斑鳩王子、千里の浜など見どころはたくさんあるが、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されていないため、知名度が低く、中辺路や大辺路に比べて訪れる観光客は少ないのが現状。
 県教委が紀中、紀北への世界遺産指定範囲拡大に取り組んでおり、今後、紀伊路の価値を高め、将来に渡り誇れる財産とするとともに、多くの観光客らが訪れる魅力的な観光資源にしようと、管内7市町と日高広域観光振興協議会が、紀伊路の歴史的・文化的な価値を活かした新たな観光商品の提案や開発に取り組んでいる(株)ユニスト・ホールディングスの「紀伊路SCAPE事業」と連携することになった。
 調印式は、1月10日午後3時から日高振興局別館大会議室で行い、管内7市町長がそろい、金崎昭仁・日高広域観光振興協議会長、今村亙忠・(株)ユニスト・ホールディングス代表取締役と協定書に署名捺印する。
 今後、官民連携で(1)地元産品を活用した食事メニューや土産品の開発(宿泊場所での宿飯、出発時の弁当、疲れを癒やす甘味物、特産品を使用した土産品など)(2)空き家を活用した宿泊施設の確保(日高、切目、岩代を中心に古民家をリノベーションした古民家宿の提供)(3)紀伊路の整備(道普請活動、需要に応じたベンチやトイレなど休憩所の整備、街並みの景観保全を段階的に進める)(4)地域でのイベントのPR(日高地方で実施されるイベントに協賛し、紀伊路の認知度向上に努める)――に取り組みながら誘客促進、地域活性化につなげたい考え。


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