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印南町「一日でも早く」と県下最速で10万円の給付金8日から支給開始 〈2020年5月9日〉

2020年05月09日 08時30分00秒 | 記事


8日の支給開始に合わせて相談窓口も設置


 印南町は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い国が国民全員に1人当たり一律10万円給付する特別定額給付金の支給を8日から始めた。支給されたのはオンライン申請で1日から6日までの受付分16件で、県下で最も早い支給となった。町は「一日も早く手元に届けたい」としており、郵送申請も最速で14日からの支給をめざし、各世帯へ11日の申請書発送に向けて作業に取り組んでいる。

 特別定額給付金は基準日の4月27日に住民基本台帳に記載されているすべての人が対象で、印南町では3289世帯、8173人。
町は4月30日の補正予算成立を受けて給付金分8億1730万円を盛り込んだ補正予算をまとめ、議会を通さずに決定する専決処分を行い、1日からマイナンバーカードを使ったオンライン申請の受付を開始。6日までに受け付けた16件分を8日に支給した。
 申請はオンラインと、郵送する申請書による書面での受付となっており、郵送用申請書は11日に発送し、12日から受付を開始する。12日に申請すれば14日に支給される。申請は、世帯主あてに郵送された申請書に必要事項を記入し、添付書類とともに返信用封筒に入れて返送。添付書類は本人確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなどいずれかの写し)と振込口座確認書類(金融機関名、口座番号、口座名義人が分かる通帳やキャッシュカードの写し)。
 オンラインの申請は世帯主のマイナンバーカードが必要で、マイナポータル上の給付金申請画面から世帯主、世帯員の情報、振込口座情報を入力し、振込口座確認書類をアップロードして電子申請を行う。
 支給開始に合わせ8日に町役場1階に相談窓口を開設。平日のほか、16日と17日の2日間、町役場と町公民館に休日相談窓口も開設し対応する。開設時間は、いずれも午前8時30分~午後5時。問い合わせは総務課特別定額給付金担当(電話42・1736)へ。
 同町は8日、新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・日裏勝己町長)内に脇谷宗男副町長をチームリーダーとする感染症支援対策チームを設置。
 これまで感染症拡大防止対策に取り組んできたが、併行して防止対策により影響を受ける町民に対する生活支援、事業者などに対する事業支援など総合的な対策の推進と迅速で効果的な対策を講じるのが目的で、8日に第1回会議を開催した。支援対策チームは「総合支援対策」「事業支援対策」「生活支援対策」「教育支援対策」の4セクションで組織し、きめ細かい支援態勢の構築を図る。


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県外ナンバー利用者に県内在住を表す確認証交付 〈2020年5月8日〉

2020年05月08日 08時30分00秒 | 記事


「県内在住者」であることを示す確認証


 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、府県をまたいでの移動自粛が強く求められるなか、県は7日から県外ナンバーの車を利用している県内在住者に対し、県内に住んでいることを表す確認証の交付を始めた。各地域の振興局で申請受付、配布している。県外在住者と誤認されないよう確認証には大きな文字で「和歌山県内在住者です」と明示。全国的に他地域ナンバーの車両に暴言や投石など嫌がらせや差別的被害が出ており、トラブルの回避や自己防衛にひと役買いそうだ。

 確認証は縦21センチ、横30センチ。「県内在住者」の文字とともに振興局ごとの交付番号、車番など記している。きいちゃんのデザインもあしらい、ラミネート加工している。インパネ部分などに置き、フロントガラスごしに「県内在住者」であることを知らせる。振興局で受け付けている申請には運転免許証や住民票、公共料金の領収書(水道・電機・携帯電話、コピー不可)、公的機関が発行する手帳・それに準ずるものなど住所が分かるものを示せばよい。メールで申し込むこともできる。確認証は、申請した振興局で直接受け取ることができるほか、郵送でも受け取れる。日高振興局は本館2階、地域振興部総務県民課県税・納税証明窓口で。
 他地域からの移転でナンバー変更していない人や、仕事の都合で他地域ナンバーを付けているドライバーらも多い。新型コロナウイルスの感染拡大で県をまたいでの往来の自粛が強く求められるようになり、その地域に住みながら他地域ナンバーの車両を利用しているために、ジロジロ見られたり、差別的扱いを受けたり肩身が狭い思いをする人が全国的に多くなった。暴言をはかれたり、車に傷を入れられたり、石を投げられたり、あおり運転をされるなど嫌がらせ行為が相次いでいる。県は、県外ナンバーの車の利用者から「県外在住者だと誤認され、不安だ」という声を受け確認証の交付を決めた。
 日高振興局には受付開始となった7日午前9時からわずか30分ほどの間に10人から問い合わせがあり、10時までに3人が確認証を申請、交付された。印南町在住の60代女性は「石でも投げられないかと心配していました。これで安心です」、仕事で日高町に在住している30代男性は「スーパーやコンビニの駐車場などでジロジロと見られたりしました。これから視線を感じることなく堂々と乗れる」と話した。
 問い合わせは地域振興部総務県民課(0738・24・2904)へ。


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御坊市長選 三浦源吾氏(新人)23項目の公約まとめる 新たに独自のコロナ支援策追加 〈2020年5月3日〉

2020年05月03日 08時30分00秒 | 記事

 17日告示、24日投開票の御坊市長選(任期満了6月10日)に出馬を表明している新人で前日高振興局長の三浦源吾氏(60)=保守系無所属、島=の公約がまとまった。「災害による犠牲者ゼロを目指し市民の生命と財産を守るまち」「健康でいきいきと安全に、ここに住みたいまち」など5本柱に計23項目を打ち出している。新型コロナウイルスの独自支援策も新たに追加し、基金創設やふるさと納税等を活用して「真に必要な支援策を実施したい」と意欲を見せた。

「健康で明るく楽しく前向きに笑顔があふれるまちづくり」をキャッチフレーズに(1)災害による犠牲者ゼロをめざし市民の生命と財産を守るまち(2)子どもと大人が集い、明るく楽しく学べるまち(3)健康でいきいきと安全に、ここに住みたいまち(4)誰もが希望を持って前向きに暮らせるまち(5)快適で笑顔あふれる暮らしができるまち-を5本柱に「持続可能な財政運営を行い、市議会、市職員、市民の皆さんの声を聞きながら共に協働のまちづくりを推進する。そのために絶えずアンテナを張り巡らし、国や県の施策を活用することはもちろん、周辺町とも連携し、ひとつずつ実現していきたい」としている。
 特に訴えたい政策として「命を守る」「健康づくり」「観光振興」を挙げ「命を守る」では「何よりも人命が第一。いつも緊張感を持って安全安心を実感できるまちづくりに市民の皆さんと一緒に取り組みたい」とし、防災訓練の習熟化、健康づくりと連携した防災訓練、日高川整備計画の早期完成、橋りょう等の耐震化、住宅耐震化の支援強化、津波・風水害・土砂災害など災害の種別・地域に見合った訓練マニュアルづくりと防災リーダーの育成増員などを挙げた。
 新型コロナ対策では「県や市町村の対応策を参考に、場当たり的な対応策ではなく、市民の皆さんが真に必要としている支援策について議会や市民の皆さんの意見を聞きながら実施していきたい」と意欲を見せた。財源としてふるさと納税の活用を検討するほか、国民全員に一律10万円支給される特別給付金について「辞退しようとする方がおられるなら、そのお気持ちをふるさとのために有効活用していただけないか」と基金創設の考えも示した。
「健康づくり」では「一人でも多くの皆さんが、後期高齢者となる75歳ぐらいまでは元気で健康で明るく楽しく暮らせるまちづくりを推進したい」とし、町内会単位でボランティア活動と連携した地域で高齢者を支援する取り組み、各種サービス・相談機能の充実、障害者福祉の充実、健診受診率のアップ、防災散歩など健康づくり推進、認知症支援体制の充実、保健医療の充実、安全で安心な交通ネットワークづくり、犯罪のない安心して暮らせるまちづくりなどを挙げた。
「観光振興」は市内や周辺町の観光資源等を活用した管内周遊観光ルートの整備や民泊との連携、関西3大都市のゴールデンルートと白浜空港からの誘客、市民がキャンプの達人となって「キャンプのまち御坊」を楽しくPRする取り組みなどを挙げた。このほかの項目は次の通り。
【子どもと大人が集い、明るく楽しく学べるまち】幼児教育・学校教育の充実▽子どもを育てる地域社会づくりの支援・サポートの充実▽生涯学習のさらなる充実▽生涯スポーツに親しみ、市民総参加の環境づくりの推進▽地域に根ざす芸術・文化を大切にし、保存継承に努める環境づくり。
【誰もが希望を持って前向きに暮らせるまち】地域の商工業振興につながる環境づくりの推進▽儲かる農業への転換を積極的に支援・サポート▽漁業経営の安定化を図る各種施策を推進▽企業誘致活動の強化▽日高港のさらなる利用促進。
【快適で笑顔あふれる暮らしができるまち】市内幹線道路の計画的な整備推進▽通勤・通学・通院・買い物に便利な歩道整備▽空き家、空き地を活用した防災対策や賑わいを取り戻すオアシスづくり▽商店街の活性化対策▽計画的な水道、下水道の暮らしの基盤整備。


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日高川町 売り上げ半減の事業者に支援金 法人40万円、個人に最大20万円支給 〈2020年5月2日〉

2020年05月02日 08時30分00秒 | 記事


道成寺の参拝客もなく、大きな影響を受ける山門前の店舗も


 新型コロナウイルス対策で、一律10万円支給などとともに、中小企業や個人事業者を対象に支給する「持続化給付金」などを盛り込んだ補正予算が30日に国会で成立。日高川町は、事業者を支援する国の同給付金の支給対象に沿って町独自で町内の法人に最大で40万円、個人事業者に同20万円を給付することを1日付の専決処分で決めた。「町持続化支援金」の申請手続きは、国の持続化給付金交付の決定書類を提出することなどで審査を簡素化してスピーディーに交付される。事業者向け支援金給付を決めたのは管内で初めて。

 経産省が発表した国の「持続化給付金」は、30日の国会で補正予算案が成立し、申請受付が始まる。コロナの影響で売上げが減少した法人や個人事業主を救済するもので、返済は不要。支給対象となるのは、前年同月比で1カ月の売り上げが50%以上減少した中小企業や個人事業者はじめ会社以外の法人。前年の総売上げ(事業収入)から、売り上げが50%以上減少した1カ月間(今年1月から12月のうちの任意)の売り上げの12カ月分を引いた額が上限で、法人に最大で200万円、個人事業者に100万円を給付する。
 日高川町では、国の持続化給付金の支給対象に沿って、法人には同20%にあたる最大40万円、個人事業者に同20万円を上乗せする形で「持続化支援金」として給付する。町では27日の議会全員協議会で同救済施策について説明。1000万円を予算化し、法人30社を想定して600万円、個人事業者40件で400万円について5月1日付で専決処分し、申請の受付を開始する。久留米啓史町長は「この苦難を乗り切ってもらうための一助になってほしい」と話した。
 交付申請書と国給付金の決定書類を提出することで申請できる。町役場企画政策課(電話22・2041)で申請を受け付ける。


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令和2年春の叙勲に日高地方(みなべ町除く)から6人 その道一筋の功績たたえる 〈2020年5月1日〉

2020年05月01日 08時30分00秒 | 記事

 令和2年春の叙勲に県内から45人が受章した。みなべ町を除く日高地方から旭日双光章にスポーツ振興功労で美浜町和田1623の3、元県体育協会理事の小宮清氏(78)、食品衛生功労で印南町島田2171の2、県食品衛生協会副会長の辻井和𠮷氏(70)、地方自治功労で日高町阿尾584、元町議の一松輝夫氏(70)。瑞宝双光章に教育功労で印南町山口689の4、元公立中学校長の岡本徹士氏(71)。瑞宝単光章に社会福祉功労で美浜町和田2873、元養護老人ホームときわ寮主任介護支援員の宇戸菊美さん(65)、消防功労で印南町印南1629の2、元町消防団長の浜中芳光氏(66)の6人が選ばれた。いずれもその道一筋の功績が認められた。コロナウイルス感染予防で拝謁、伝達式は中止される。


体操競技発展に尽力
旭日双光章 小宮清氏

 昭和39年3月に日本体育大学を卒業後、39年の長きにわたり県立高校教諭として学校教育と体育・スポーツの指導に打ち込み、体操部の指導者として、生徒の健全育成と優秀な競技者の養成に尽力した。
 自らが競技者としてインターハイ種目別(ゆか)第3位、全日本体操競技選手権大会団体総合(日体大)第2位などの成績を収め、昭和38年には東京オリンピック強化選手にも選ばれた経験を生かして、高校生らを指導。数多くのチームや選手を全国大会へ導き、インターハイには21回出場するなど、県の高校における体操競技の競技力向上に大きく貢献した。その功績から、昭和61年に全国高校体育連盟体操部優秀監督賞、平成11年には同部功労賞を受賞した。
 県体操協会では、常任理事、副理事長、理事長を歴任し、平成26年から現在まで副会長を務め、50年以上の長きにわたり体操競技の普及、発展に尽力。昭和54年には、他の指導者らと協力して、県内にジュニア選手育成の拠点となる「オレンジクラブ」を立ち上げて、小学生から高校生まで一貫した指導体制をつくり、田中和仁、理恵、佑典の3きょうだいらオリンピック選手を輩出するクラブへと育て上げた。現在、近畿体操協会副会長。
 小宮氏の話 光栄で身の引き締まる気持ち。皆の助けや支えがあったからこそ、感謝します。死ぬまで和歌山の体操発展に貢献したい。


自主衛生管理向上に注力
旭日双光章 辻井和𠮷氏

 料理旅館「辻井」を営み、料理長を務める傍ら、日高食品衛生協会の事業に積極的に参加。平成22年から会長を務め10年、県食品衛生協会副会長など歴任する。日高地方内外で食品事業者の自主衛生管理の普及向上に力を注ぐ。
 平成6年に食品衛生指導員となり10年に日高食品衛生協会理事に就任。会長就任後、組織の強化と食品衛生指導員の充実に力を尽くす。特に指導員活動は事業の中核と位置づけ、ATP拭き取り検査を導入し食品衛生の意識向上に貢献。食中毒予防の第一歩は「正しい手洗い」とし、会員に手洗いマスターの登録を推進、小学校で手洗い教室を開くなど、各地で衛生の普及向上に努める。また、製品の安全性を確保するハサップを、個人事業主でも円滑に活用できるよう細やかな取り組みを推進。県食品衛生協会では、食品事故の防止対策や食品表示の適正化などに取り組み県産食品の信頼確保に尽力。26年からは副会長として会の中核を担い、経営基盤の強化に着手、経営の安定化を図った。現在、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、飲食業や旅館業などが苦境に立たされている。「会員の皆さんが今まで通りに事業をできないのが本当に辛い。1日も早い終息を」と心を痛める。
 辻井氏の話 皆さまのおかげ。このような時期だけに心底喜べない。今後も事業者の皆さんの自主衛生管理向上に努めていきたい。


地方自治の発展に貢献
旭日双光章 一松輝夫氏

 昭和58年2月に初当選し、3年8カ月務めた後、町長選に出馬。昭和62年2月、町議に再当選し、以降は連続8期を務め、産業建設常任委員会、総務常任委員会、議会運営委員会、海の里整備事業検討特別委員会、合併問題検討特別委員会の各委員長など多数の要職を歴任した。
 政治信念に基づき原発誘致反対の姿勢を貫き通し、日高町から原発の火種を消し去ることに粉骨砕身。行財政改革や防災・減災対策に卓越した手腕を発揮するとともに、保健福祉総合センターや温泉館「海の里」みちしおの湯の建設、下水道整備の早期完遂などで地域活性化や住民福祉の向上に多大に貢献。公平・公正な信念を旨に迫る姿や、その向上心は多くの地域住民から慕われた。
 第23、27、28、29代の議長や議会運営委員長の役割を果たし、持ち前のリーダーシップと群を抜く指導力で議会を牽引。優れた運営手腕は高く評価され、歴代議長の中でも屈指の名議長と称された。その活躍は1町にとどまることなく、県町村議会議長会副会長、県町村議会議長会政策審議会委員長、日高郡町村議会議長会長などを務め、都道府県議会議員及び市区町村議会議員総務大臣感謝状、全国町村議会議長会創立70周年記念表彰も受けた。
 一松氏の話 天皇陛下に拝謁できないのが残念ですが、大変名誉で光栄なこと。応援してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱい。


教育の発展・充実に尽力
瑞宝双光章 岡本徹士氏

 昭和46年4月、真妻中学校教諭として赴任し、平成21年3月に退職するまで、小・中学校で38年間、印南町教育長として5年間の長きにわたり、県教育の発展充実に尽力。
 学習指導・生徒指導の両面から、日々教育実践を高め、特に理科教育の振興・充実や班学習による仲間づくりの実践に力を注いだ。陸上競技や駅伝の部活動指導にも情熱を傾け熱心に指導。切目川中教諭時代には縦割り班での秋の遠足を実施し、班単位で校区内に設けた6カ所のチェックポイントを通過、途中に「クリーン作戦」「歌を一首」「スケッチ一筆」「歴史を知る」の4つの課題に取り組ませ、日ごろ意識することの少ない豊かな自然や文化にふれさせ、郷土の良さを認識させた。
 温厚な人柄と旺盛な研究心、円熟した手腕で、教頭、校長の16年間の管理職として、豊富な見識と卓越した指導力で、学校や地域のもつ課題の解決に尽くし、多くの有能な人材を育て世に送り出し、地域からの学校教育に対する信頼を高めた。
 印南町教育長を5年間務め、町内中学校への空調設備設置など学習環境の充実に努めた。2年間は日高地方教育長会長も務め、印南町だけでなく、日高地方全体の教育発展に貢献した。
 岡本氏の話 栄えある章を頂戴し恐縮しています。受章は、関わった多くの皆さま方のおかげであり、心から深く感謝しています。


常に笑顔で業務に専念
瑞宝単光章 宇戸菊美さん

 平成元年に養護老人ホームときわ寮臨時介助員として奉職し、31年にわたり利用者の多種・多様化するニーズに対応し、利用者個々を尊重しながら、快適で安心安全な生活を送ってもらえるよう、介護・生活支援に尽くしてきた。
 常に笑顔を絶やさず優しく誠実に接し、サービス提供の低下・支障のないように努め、施設のクラブ活動等でも楽しく有意義に過ごせるよう工夫・配慮した。
 平成16年、特別養護老人ホームときわ寮川辺園に異動。経験と知識を生かして後輩の指導・育成に取り組み、平成23年に主任介護員に昇格。和を重んじ、職員のスキルアップや施設運営、地域福祉に尽くした。
 努力を惜しまず自ら先頭に立って業務を行い、不安を抱えて入所する利用者には常に優しい声掛けをし、家庭的な生活の場を提供できるよう心がけた。人柄は明るく活発で思いやりがあり、利用者やその家族、職員、地域住民も信頼を寄せている。
 自己を高めるため平成6年に介護福祉士の資格を取得。向上心が強く、勤勉な働きぶりが認められ、平成23年に全国老人福祉施設協議会会長感謝状、平成24年に同協議会会長表彰、平成25年に県知事表彰「白梅賞」を受賞した。
 宇戸さんの話 職員や家族の理解と協力のおかげでやりがいのある仕事を続けてこられた。まさか自分がという思い。光栄です。


消防団活動45年の功績
瑞宝単光章 浜中芳光氏

 昭和49年1月に印南町消防団員となり、副分団長、分団長を経て平成22年に副団長、平成25年4月から平成31年4月まで消防団長を務め、町民の安心安全を守るために尽力。
 45年間の団員生活では、消防の責務を深く認識し、消防団員の育成と強化に努めた。災害発生時には、率先して防火防災の指揮にあたり、被害を最小限に食い止める実行力と責任感は団内外から認められた。
 平成31年、夜に発生した南谷地内の建物火災では、民家密集地で早急な消火活動を求められた。そんな中、通報を受けると現場に急行し団員を指揮。付近の防火水槽や消火栓、河川からホースを延長すると、的確な消火活動を行えるよう団長としてのリーダーシップを発揮した。迅速な行動と適切な状況判断による指揮が隣接する民家への延焼を食い止め、家族も無事に救出。被害を最小限に食い止めた現場での活動が地元住民からも高く評価された。
 災害時だけでなく、「火を出さない」という基本的な火災予防啓発にも力を入れ、団長として防火講習会などに積極的に出席。消火器実地講習会や防火啓発ビデオの講習会などを開き、火災予防の高揚を図ったほか、消防の機動力や水利の充実、団員の確保、育成などを積極的に進めた。
 浜中氏の話 大変光栄です。団員はじめ多くの皆様のご指導、ご協力のおかげと家族の理解と支えがあってのものです。


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