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『SpaceLady愛KO』の各キャラへの思い入れ&補足。
『ミノタウルス&めぇめぇちゃん』
レーコに仕える戦闘用の牛獣人型クローン。普段は「ミーノ」と呼ばれています。
めぇめぇちゃんは、レーコたちの訪れた辺境の惑星に生息する、むにむにと羊に似た生物で、
ミーノと運命的な出会いがあり、星と仲間を捨てて一緒に旅をすることになりました。
生態は謎の部分が多いようです。
ミノタウルスはとにかくでかい、同じく大男のサンドよりも二周り上回るサイズ。
一見怖いおっさん風ですが、知能は人間の幼児と同じほどです。
レーコはミノタウルスに自分を「ママ」と呼ばせ、母親として君臨することで支配しますが、
中身が幼児ゆえに操るのが難しい時もあるのだと思います。
ミーノをサンドと勝負させる時にも、レーコは遊びという事にして興味を引き出しています。
メカやクローンと個人的にやり合っていくのは、人間の方も知恵が回らないといけません。
ミノタウルスは戦闘用として造られていますが、戦場に赴いたことは一度も無く、
毎日美味しいものを沢山食べて、ママは怒ると怖いけど綺麗、COSMOは優しいし、友達もいるし、
宇宙船にも乗れる楽しい毎日、そこにいるだけで誰も喧嘩をふっかけて来ないので、
気の優しい性格に育っています。
それでもCOSMOと一緒に「おけいこ」としての戦闘トレーニングだけはかかしません。
めぇめぇちゃんは喋ることはできませんが、周りの状況は結構理解しているようです。
小さくて目立たないけど、めぇめぇちゃんなりに思い、色々な意思表示をしています。
描くにあたっては、赤ちゃんの知恵みたいなものをイメージしました。
忘れられない記憶ですが、母親などが本当に大変な時に、赤ちゃんは言葉を超えて判っているんだなと
強く思ったことがあります。
これはとても悲しい話なのですが、
以前アフリカの記録で、地雷で足を無くした若いお母さんの映像をTVで見たことがあります。
その時まだお乳を飲んでいるような赤ちゃんが抱いてもらえないのに、泣くのも忘れて目を見開いて
治療を受けるお母さんの様子をじっと見ていた様子が十年以上たっても脳裏に残っています。
あまりに真剣で、赤ちゃんの顔とはとても思えなかったからです。
大人でもあんな顔は見たことがないというくらい、真剣な非常事態の顔でした。
赤ちゃんにあんな顔をさせる事態は本当に良くないのだと思いましたが、
同時に赤ちゃんにはちゃんと知恵がある、みんな判っている、ということも驚きでした。
だからこそ小さな子たちが笑っていられる世界であって欲しいと思ったものです。
ペットを飼っていても、動物たちが生きる意味での本質的な善し悪しが判っていることに
驚くことがありますが、言葉の思考のみが知恵という発想は驕り高ぶりと言えるかもしれません。
ミノタウルスには、赤ちゃんみたいなめぇめぇちゃんの思うことがちゃんと判るようで、
冒険しながら仲の良い楽しい日々を過ごしています。
画像は『SpaceLady愛KO』ミーノとめぇめぇちゃん。(C)ソニー・デジタルエンタテインメント
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『SpaceLady愛KO』の各キャラへの思い入れ&補足。
『COSMO』
レーコに仕える最新式メカ。
COSMOがレーコを「ボス」と呼ぶのはマッチョなレーコがそうさせています。
「女性の理想の恋人」をコンセプトに造られた万能型の護身用メカです。
レーコのCOSMOはオーダーメイドの特注ボディなので、全身がクリスタルのように輝いています。
マナーがよく、立ち居振る舞いの洗練された、動きの美しさまで備えています。
オパールのように発光するマントやカールさせた飾り髪も含めて、大変な一目を引く存在で、
全ては派手で目立つものが大好きなレーコの趣味です。
性質は主人に似ない、きめ細やかで穏やかという地味なタイプ。
癖が無く、キャラたちの中では無難な印象ですが、それが彼、COSMOです。
COSMOは知的に優れながらも安定した人工知能を持つ故の、芯の強さや包容力を持ち、
広い教養からなる倫理や謙虚の心など、恵まれた内面性もあり、
子供の心のミノタウルスとめぇめぇちゃんの面倒も、
まるでお兄さんのように相手に合わせて優しく看ます。
仕えるレーコはぶっちゃけ犯罪者なので、
COSMOは主人が社会的に間違った事をしていると十分わかっているのですが、
人間にスクラップにさえされなければ、本来長生きするメカたちは、大変気が長い処があって、
「法も人間も、良くも悪くもころころ変化する」と理解していますし、
他人の自由を尊重しないで行動を変えようと試みるような人間特有の心は
メカのデフォルトとしては殆ど備わっていないようです。
主人の命や安全に関係しない限りは、
多くのメカやクローンはそれが犯罪でも主人の命令に従うのが普通のようですが、
COSMOはマジメな分、頑固でもあるので、一度レーコの安全に関わると判断すれば、
たとえ吾身が壊されようが絶対に言う事は聞かない、融通の利かなさも持っています。
そんな時はどんなに我儘で自己中なレーコもCOSMOに従うしかないのでしょう…
メカを所有とするのは、必ずしも何でも言う事を聞いてもらえるわけでもない、
人間にとってはかえって厄介な時もあるのです。
COSMOはレーコのヒステリーの鞭打ちにも黙って耐えますが(高度な最新式なので多少の痛覚もあり)
彼は本当はレーコよりもずっとずっと強いし、彼女の鞭を避けることも奪うことも簡単にできます。
それでも主人に黙々と仕え、滑稽なほどにストイックなメカ道を行く、まだ生まれて間もない
COSMOの純粋で真白な気持ちは、美しい新品ボディと見事な釣り合いを持っているのです。
…美しいという設定なのに…美しく描くのが凄く難しかったです…
画像は『SpaceLady愛KO』COSMO。(C)ソニー・デジタルエンタテインメント
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