太郎くんはいま11才。
福岡県宗像市近郊のお寺に捨てられてた、雑種の仔犬でした。
縁あって優しい“おじいさん”に貰われ、幸せな日々を過ごしていましたが、
1歳のときに原因不明の難病におかされ、
シッポと両耳、4本の脚が壊死し、切断することになりました。
でも太郎君は不幸な可哀想な犬ではありません。
いまの飼い主の獣医師・小森先生の家族として、
動物病院のスタッフのみなさんはじめ、たくさんの愛情に包まれて、
大好きなメス犬のみりんと、毎日マイペースに過ごしています。
ぐうぜん太郎くんの本を知り、手に取りました。
障害のある犬の話ですが、けっしてお涙ちょうだいの内容ではありません。
おじいさんと太郎の絆の深さと、別れのシーンは泣けましたが…
耳がなくったって、尻尾がなくったって、脚がなくったって
太郎くんは元気です。わがままです。マーキングだってします。
邪魔なところに寝ていて、忙しい動物病院のスタッフに踏まれたりもしています。
くうたや普通の犬となにも違っちゃいないんです。
本の帯の言葉
“ごく普通に生きているだけで、太郎は人を元気づけている”
ではないですが、太郎くんの笑顔はほんとうの強さを教えてくれます。
なんだかうまく説明できません。だから私がごちゃごちゃ言うより
まずは太郎くんの笑顔をみてください。
太郎くんの笑顔はブログ「障害犬タローの毎日」でどうぞ