くうたは2003年の夏に千葉県のとあるお宅で生まれ、
生後2ヶ月のときにボランティアのOさんに連れられ、
はるばる電車に乗って八王子のとある駅前に里親を探しに来ていました。
くうたを世話してくれたボランティアのOさんへは、
毎年年賀状と暑中見舞いでくうたの近況をお知らせしています。
先日Oさんからハガキが届きました。一部抜粋
くうたクンはとても幸せですね。9匹生まれた兄弟のなかでトップだと思います。
…中略… 私が知ってる限りではどの子も神経質なようです。
9匹ですって!
犬は多産で安産の象徴でもあるけど9匹は多くないですか?
くうたのおかあさん頑張ったみたいです。
9匹もいればおっぱいの数が足りなくて要領が悪いくうたは、
いつもお乳を他の子たちに取られてたんじゃないかな?
Oさんは上手に言葉を選んで書いてくれてたけど、ほかの文章から考えるに
どの子もくうたみたいにビビリみたい。
この9匹が一堂に会したらどうなるんだろうな。
くうたと一緒に里親会に参加してた女の子のほうを貰っていたら
くうたよりは度胸があったので、いまの生活が少しは違ってたのかな?
等など、いただいたお手紙からいろいろ想像は膨らみます。
なにはともあれ、
9匹兄弟のなかで貰い手の見つからなかった数匹のうちの2匹だけが、千葉から八王子までやってきて、
めったにない半日だけ日曜出勤してたぽん父との待ち合わせ場所が、その里親会をやってた駅前で、
しかもぽん母は早めに待ち合わせ場所に到着したうえに、待ち合わせ時間を過ぎてもぽん父がなかなか現れないから暇をもてあましてて、
それまで里親会のようすを遠目で見てただけだったけど、たくさんの人に囲まれてた2匹の仔犬の周囲に人がいなくなったので、勇気を出してそばに寄ってったところ、
仔犬なのに眉間にシワ寄せたオヤジ顔(参照)で、おどおどして無愛想だったのがぽん母のツボだったのも、
どれもこれも小さな偶然の重なりですが、その末にめぐり合えた奇跡だと思っています。
ぽんぽこ家の9番目の家族だから「くうた」なんですが、
その子がじつは9人兄弟だったってことも奇跡かもしれません。
前略お母さん、兄弟たちへ
ボクは
ここで幸せに暮らしています。
安心してください。