自宅から徒歩15分程度にある国宝そう(←山冠に宗)福寺で、年に1度盂蘭盆と呼ばれる3日間があります。普段は8月に行われる「お盆」の中国版で、この寺では最終日に、金山銀山と呼ばれる財宝に見立てた飾りを豪快に焼き尽くすので有名(主にローカルレベルですが)です。
今年の最終日は9/16の平日でしたが、天気もよくチビ達も乗り気だったので、生まれて初めてライブ?を味わいに行きました。
夜9時前に到着すると山門前には消防車が2台。江戸時代から続く木造寺院なので、年中行事とはいえ火を扱うイベントで全焼しては大変と、境内にホースを巡らしてあらかじめ待機しているのでした。お疲れ様です。
10時からと聞いていた焼き物?の前に、普段は見られない中国式お供えを見学。神前にはズラリと小皿が並んでいて、1列ごとに違う中身が盛りつけられています(全て本物の食材です)。ちなみに赤い小旗には、献上者の名前も記されていました。
ところで境内では数人のお坊さんが読経・・・しているのですが、ボクラのような門外漢に開放し、しかも途中で中国式獅子舞の披露もあったりして、お祭り気分。中国式の風通しの良さに感謝しつつ、金山銀山の前に居場所を確保し待っていると、読経が終わるのを待って、紙製の飾りに点火。
あっという間に山が燃え広がるだけでなく、中に入っていた爆竹(音がかなりうるさい花火)が鳴り響いて、最高潮になりました。チビはあまりの爆音と、炎の熱に圧倒されて耳も目も塞いでいました。
最初の山が燃え尽きる前に、スタッフが次々と次なる飾りを供給して行きます。少し離れてみるとこんな感じで、左右の建物は国宝や重文だらけ。消防が気を使うはずです(法隆寺で火祭りなんか絶対しないと思うので、ここにも文化の違いが・・)。
祭りのエンディング・・・も近く、夜も更けておねむタイムになったので、下火になった頃わが家も家路につきました。町全体が中国風になる2月のランタンフェスティバルもいいのですが、昔から続いている異国の行事もたまらなく面白いのが長崎のいいところです。