人気小説の映画化で、しかもロケ地は長崎を始めとする西九州、原作は同じ高校の出身者ときたら行かない理由がないので、公開2日目に駅ビルシネコンへ「悪人」を観に行ってきました。時間前からこの作品の客でロビーは大混雑・・・・ロケ地人気は凄いものです
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1年以上前に原作を読んだ段階から、事件現場が既知のポイントばかりだったので、映画ではその再確認をしてしまいましたが、カメラ(フレーム?)ワークが凄くて、途中からまるっきり別の場所に見えることがしばしばでした。
低い視点、人物がスクリーンいっぱいに迫る構図が新鮮で、本来退屈な田舎の風景や化粧っ気のない登場人物で、僕らを驚かせてくれます。
また長崎や佐賀の魚(大衆魚)や、ミカンが出てくる場面が多く、特に主人公の回想場面へインストールする「呼子のイカ」の黒目にズームインする場面が印象的でした。「スーパーの魚売り場に行くと、魚と目があって怖くて
買えない」という知り合いのひとの話を笑えないほどどきどきするシーンでした。その他にも主人公の閉塞感を反映する場所が沢山出てきて、だんだん「あー田舎最悪
」という感じもしてきますが、最後の大瀬崎灯台で多少救われます。
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今回原作を読んで観に行ったので、映像の美しさや音楽の巧みさを充分堪能できる作品に仕上がっていると思いました。偶然、灯台(←カナダの)にまつわるラブストーリーで一致する「ハナミヅキ」同様ヒット
することでしょう。
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