大半の参加者が、自作の桃カステラを作るべく腕を磨きに来ている中、唯一の男性3名を含む我が家は、空腹を満たすため通っているという、落差のあるイベント。ボクが知る限りでは桃の節句前のこの時期しか、募集がないので即参加を決めました。
今回作った「桃カステラ」というのは、甘い砂糖菓子が長崎名物のカステラの上に乗っているローカルフードで、ちなみに端午の節句には「鯉カステラ」というのがあります。何で桃か?ですが(ここからは当日の受け売りです)、中国の影響を強く受けている長崎では、かの国の西王母という女神が長生きを願う地上の王様へ送ったのが「桃」で、そのためこの果物は長寿の象徴になったとのこと。そこで桃にあやかり、長寿を願うお菓子が出来上がったとのことです。ちなみに東の王(東王父といいます)は鶴亀や松竹梅を送るのだとか。中国の神話、しっかり身近に生きています。
さてカステラの生地から作る始めるのですが、我が家の板長ズがミキサーで卵を溶き、その後小麦粉(薄力粉)を混ぜて仕上げます。かなりここで時間を要しました。桃カステラには焼き型枠があり、これに生地を流し込んで約30分オーブンに掛けます。いろいろ方向を変えてここまま食べたくなるほどいい色になったカステラ。
次に桃の飾り付け部分。まず葉っぱづくりで、包丁の背で葉脈を刻み茎を作ります。その間に砂糖を溶かして桃の土台?を焼き上がったカステラ生地に塗ります。
下塗りのあと食紅をこの噴霧器?で桃の先端へ勢いよく吹き付けるのですが、ボクがやるとこの通り。なかなか上手く行きませんが、2年目の板長ズはまあまあ成功。
最後に葉っぱと茎を取り付ければ無事完成します。
これだけ沢山の桃カステラをどうするかですが、チビ達の学童に差し入れし、実家に配り、あとはひたすら自分のお腹に放り込みます。他人様にあげるのはプロ特性のほうですから、我が家にはいろんな桃カステラがまだいくつも出番を待っている状態です。
おかげでこのお菓子が大好きなチビ2号にとっは、しばらく至福のときが続きそうです。