今回も、予備知識ゼロで見に行った作品。長崎では上映館がひとつしかなく、結構混雑してました。
今時邦画の大部分がコミックを原作にし、そして出来は?なので、いつもと同じかなと最初はテンション低かったのですが、冒頭から自殺未遂や、小学生時代へのフィードバック、ヒロインの抱える障害などが矢継ぎ早に展開し、ついて行くのがたいへん^_^
タイトルから分かる通り、聴覚障害の子が登場し、ストーリーはその子を中心に展開します。転入した普通教室で、なかなかコミニュケーションが取れず、クラスのテンポをたびたび遅らせるため、虐められるまでに時間はかからなかったことから始まり、虐めの中心にいた主人公には、濃厚過ぎる田舎の社会での人間関係が重くのしかかったまま成長し、高校生のヒロインと再会すると言う展開です。
全編に流れる音楽も、川の流れや雨の音など、細かい音に気付かせる演出効果があり、アニメ映画には珍しい出来でした。
監督が言いたかったのは、『あなたは自ずから外への関心を無くし、それで生きづらくしてないか?喋れる聞こえるというレベルとは別の、声をキチンと受け止めてるか?』と言うことかなと、2時間を超える作品を観て、考えてしまいました。