2021年10月末から始めた「読書メーター」での読書の記録。
先月、1月のまとめです。
今はKindleで電子書籍での読書ではなく、
図書館で借りた紙の本を常に一冊持ち歩き
隙間時間をメインに読んでいます。
やはり紙の本の方が読書って感じです。
欲張って沢山借り過ぎ、期間内に読めないで返却する本もありますが、、、
今回も「博士の愛した数式」が読めなかった。
本の厚み(ページ数)や内容にもよりますが、週に2冊~3冊くらい、、
一ヵ月で10冊くらいは読みたいなあと思っています。
だから今年は120冊以上読めたら嬉しい、、と一応数値目標(笑)です。
でもね、これがプレッシャーなんかになったらつまらなくなるので、
無理しないで、、トライアスロンで忙しくなったりしたら週に一冊くらいしか読めなかったとかもありです。
1月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3303
ナイス数:241
■エデン
「サクリファイス」の続編。 前作でスペインへ行くことになったチカこと白石誓くん、この「エデン」ではスペインからフランのチームに移籍していて、最高峰の自転車レース「ツールドフランス」に出ていた。エースの絶対的アシストで相変わらずのよいこなんだけど、経験を積みちょっと目覚めていたかな、、チカの目を通して一緒にレースに参加しているような錯覚、レースに絡んだ人間模様、ライバル、チーム監督、スポンサー、ドーピング、複雑にからみあって前作ほどの強烈なインパクトはなかったけど面白く楽しめた。移籍するみたい、次楽しみ!
読了日:01月04日 著者:近藤 史恵
■ステップファザー・ステップ (講談社文庫)
宮部みゆきさん、これが4冊めだけど、今までのとは全然違う作風で明るくて軽くてユーモアに溢れていた。 7つの事件の短編だけど全部繋がっていて、隙間時間にちょこちょことつまみ食いのように読んでいた。
主人公の泥棒と賢い双子の会話がとても楽しかった。
その主人公の「俺」が「お父さん」で双子にほだされていく様子が微笑ましくほっこりとして、柳瀬の「おじいちゃん」もとてもいい。 ありえない話ばかりだけど心がほんわかした爽やかミステリー。
読了日:01月09日 著者:宮部 みゆき
■ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)
伊坂幸太郎さんはビートルズが好きなんだなあ~「HERE COMES THE SUN」を聴く。「It's All Right」と心の中で歌う。 5つのバラバラの話が進み、途中までなんだか退屈だったけど、黒沢がこの作品で初?登場。黒沢が佐々岡と出会ったあたりから面白くなってきて最後にパズルが完成したみたいに繋がってなるほど!爽快で伊坂さんらしい。黒沢のポリシーが可笑しい。 でも犬が印象的、失業者に懐いた老犬が一番かも(笑)、、明日に希望が持てる終わり方。
☆☆☆☆
読了日:01月10日 著者:伊坂 幸太郎
■白銀ジャック (実業之日本社文庫)
スキー場を舞台にしたミステリー。若い頃にスキーにのめり込んでいたから久々に山を滑っている気分を味わえて楽しめた。壮大な話になって犯人の正体は予想外で驚き、、でも理由を知るとなるほど。スキー場を取り巻く環境の変化、経営陣と地元権力者の思惑、、それにしても描写が素晴らしくスキー、スノーボードを楽しんでいる景観が頭に浮かび吸い込まれていく感じ。疾走感がとてもよかった。深読みができない単純な僕はこのハッピーエンド的な終わり方も心地よかった。☆☆☆☆
読了日:01月11日 著者:東野 圭吾
■グラスホッパー
心に闇をかかえた3人の復讐者、殺人者のストーリーが個別に展開。 現実味はないけど表現がグロで生々しく暗い話が続き気が滅入りそうになった。スピード感があってどこに連れていかれるのか?わからない。「押し屋」、「劇団」だとか、犯罪企業、怪しげな組織、実際ありそうに思えてくるから伊坂マジックは不思議。言葉遊びにニヤッとしたり、沢山の死、それに絡みつく思い、関係のないような3人が巧みに繋がっていき予想外の展開。最後はまあスキッリ終わった。二人の幼い兄弟には真っ当な大人になり生きてもらいたいと思った。
☆☆☆☆
読了日:01月13日 著者:伊坂 幸太郎
■レインコートを着た犬
ジャンゴ君に会いたくなった。健気で可愛い。
犬は笑顔ができなくて、しゃべれなくて、想いをうまく伝えられなくて、でもいろんな事を見て思い考えてるんだな。
主人公の犬、ジャンゴの目線で語られる。
月舟町シリーズの3作めなんて知らずに、本のタイトルに惹かれて読んだ。昭和のレトロを感じるセピア色、最初は起伏のない風景でなんだか退屈、でもどこか懐かしい。最後の「記念撮影」が心地よい。「本当に好きならやめないこと」「可愛いことは、おおむね愚かしい。愚かしいことをすべて排除してしまったら、ヒトはずいぶんとつまらない。」
読了日:01月18日 著者:吉田 篤弘
■理由
超高層マンションでの一家4人殺しはなぜ起きたのか?その4人は誰なのか?関わる人とその家族、複雑な人間関係と確執、過去が丹念に描き込まれ、その描き方が鮮明で引き込まれた。
「競売」に関わる「執行妨害」についても勉強にもなった。
いろいろな「理由」がそこには有り、作品のタイトルはぴったりだと思った。
フィクションなのにノンフィクションかと錯覚するほど、徐々に事件の全貌が明らかにになってきて面白かった。
暗くて重くて長くて、、宮部みゆきさんの長篇は好きだな。
☆☆☆☆
読了日:01月23日 著者:宮部 みゆき
■サヴァイヴ
「サクリファイス」「エデン」に続くシリーズ3作目。
ロードレースのプロの世界で生き残ろうとする選手たちの、サクリファイス、エデン前後の短編集。
語り手はチカであったり、伊庭だったり、赤城だったり。
サクリファイスで強烈な印象を残した石尾の若い頃、赤城との話、友情?がとても良い、、石尾の印象が変わった。
前2作に較べるとちょっと物足りなさを感じたが、面白かった。 このシリーズを読んでロードレーサーに実際乗るのに少し怖さを感じるようになったちゃったのでヤバイ!
もう少し明るい、楽しいロードレースの話も読もう!
読了日:01月25日 著者:近藤 史恵
■陽気なギャングが地球を回す―長編サスペンス (ノン・ノベル 755)
伊坂さんらしい軽快なタッチで、ギャグ満載のB級サスペンスコメディ映画を観ているようだった。
映画は観ていないけど。
ぶっとんだ特技とキャラクター、魅力的なギャングたちだった。特に嘘発見器人間で先の先の展開まで冷静に読む成瀬、嘘つき響野の演説の部分が面白かった。インパクトは薄目だけど、ラストやるなあ~楽しめた。 ☆☆☆
読了日:01月28日 著者:伊坂 幸太郎
■ナミヤ雑貨店の奇蹟
東野圭吾さんの作品は読み始めたばかりだけど、これは最高! 名作中の名作なのではと思う。 とてもファンタジーで現実離れはしているが、表現力が豊で引き込まれた。ナミヤ雑貨店の牛乳箱は過去と未来をつなぐタイムマシーンのようで、人と人の心も繋いでいた。
過去と現在をつなぐ悩み相談の手紙のやりとり、どこからこんな発想が生まれるんだろう、、東野さんは本当に天才だ!5つの物語がどこかで繋がっていて最後はこの上なくほっこりとして優しい気持ちに。素敵な本に出逢えて感謝、超おすすめ。映画も観てみようと思う。
読了日:01月29日 著者:東野 圭吾
貴重な時間を費やし最後まで読んで頂きありがとうございます。
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