日本家屋には何故三和土があったのか・・・?
いろんな説があるのでしょうが・・・履物を脱ぐ日本の暮らし・・・
野良作業から帰って来て、埃だらけの足元の状態で家に上がるのを避け・・・
そのいで立ちで用が足せる意味・・・
火を扱う竈・・・道具の手入れや仕事の準備・・・
雑多な汚れを床に上げない作業場としての場所としての意味・・・などなど・・・
その頃の生活を効果的に助ける役割がありました・・・。
長旅の途中・・・宿に入れば、まず先に水の入った桶が出され・・・埃だらけの足を洗いました・・・。
舗装も無い時分・・・草鞋の足元では、指の間まで埃でサワサワしていた事でしょう・・・。
腰掛けるには誠にうってつけの一段高い式台があって、そこに腰を下ろし・・・足を拭いてから・・・
よいコラショ・・・と、上框を越えて入ります・・・。
段差の無い住まいが増えていますが・・・土間から見上げるような高い床には、大きな意味がありました・・・。
いろんなん暮らしの良さがあって・・・個性のある暮らしがあって・・・
今までと同じ使われ方では無い・・・新しい使われ方の、自由な発想をする人もいて・・・
引き継がれた伝統工法も、時代に合わせて大きく変化していますが・・・
それは基本の考え方や想いを受け止めた上での、伝統を残す考え方・・・
日本の伝統の良さを・・・改めて考える時間を造れれば良いと思います。