暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

移築

2020年08月24日 | 古民家

 移築と言う言葉・・・高気密高断熱の住まいには当てはまらない言葉で・・・

接着剤で張られている建材に、樹脂やビニール素材・・・窯業系の材料は・・・

解体してしまえば、ゴミにしかならない・・・新しいモノを買ったほうが安いくらい・・・

再利用には手間暇がかかる、厄介な素材である・・・。

木組みで組まれた古民家は、仕口を抜くのに工夫が必要だったり・・・釘を抜く手間や・・・

埃まみれ泥まみれになる、キツイ・汚い・危険な作業である・・・。

それでも・・・茅は肥料になり、土壁の土は地面に帰り・・・木材は移築先で新しい暮らしを支え・・・

どうしても使えない材料は、燃料となる・・・。

貴重な素材を次の世代に生かすのが、良い住まい造りの役割としたなら・・・

現代の住まい造りは・・・良い住まいでは無くなってしまいます・・・。(あくまでも個人的な見解です。)

どんなに快適で便利な生活が出来ていても・・・いずれはゴミになってしまう・・・。

そんな儚い暮らしでは・・・積み重ねて来歴史や時間が無くなる・・・

あまりにも悲しい気持ちになってしまいます。

 

 

コメント (1)
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