暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

残る

2024年11月02日 | 古民家
 ふら付く水滴を窓越しに追いかけ・・・
北風にあおられるように変わる季節の色恋を・・・
不安定な心が折れてしまわないように・・・凍てつく想いが枯れてしまわないように・・・
幾度も過ごす病の先に・・・痛みに慣れてしまう傷を創り・・・
無双の世界に足を進めても・・・
帰りの道は緩やかに、下り坂をこしらえて・・・笑顔で迎え・・・
春の風に誘われて・・・無神経に逆撫でる甘い声は・・・
不意に誘いの手を伸ばし・・・人肌の温もりを知る・・・。

落ち葉が敷かれた一本道を・・・ヒタヒタ歩き音を立て・・・
探した迷路の中で拾う落とし物も・・・案内板も・・・
すれ違う挨拶も腕に抱き・・・
定まらない行き先は、華やかに喜んで・・・先人の跡は残っている・・・。

収穫の喜びに沸く想いに、一面の水田や・・・黄金色の景色を浮かべると・・・
自然に生かされる暮らしの端っこに・・・祈りや祀りの願い事が切実な意味を知り・・・
小さな祠も薄暗い先の社も・・・荒れたお寺の森の奥にも・・・
命を預けた願いの行き先が・・・町や村のあちこちに・・・
わずかに残る跡は残っている。

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