暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

あたりはずれ

2017年10月24日 | 古民家

 さまざまな商品には検査があります・・・

いくら検査をしても、検査に費用をかけても不良品は「0」にはならないそうです。

その為に少ないサンプルで効果的に検査できる抜き取り検査があるようで・・・

食や重大な安全にかかわるものには全数検査を行います・・・。

建築では、職人さんが手がけるものは、その人の経験・技術で人が見て恥ずかしくない

次に入る職人さんの仕事がやりやすいように・・・

次の世代の人にそれを手がける人が見て、技術を継承していけるように・・・

今の木造住宅は構造材の柱や梁は乾燥機にかけられて曲がりや割れが出ないような下ごしらえがされて

それを機械で加工して加工の制度も均一で・・・若い大工さんでも組み立てられる工夫がされています。

昔ながらの技術で、大工さんがお弟子さんを育てながら手加工(今は電動工具を使う事も多いですが)で

柱や梁を加工するには、長い下積み時代を経験して・勉強して技術が身につくので

人それぞれの加工精度がすくなからずあります。

日本の際品も、あたりはずれが多い!不良品ばかり!と言われた時代がありました

安心・安全、性能もよく精度も良いと言われる今の技術は誇れる日本の技術だと思いますが

伝統を感じ、文化・歴史を体験する為に多くの方が日本に訪れています・・・。

その伝統とは、今の技術もそうですが、伝え継がれてきた技術であり、文化です・・・

そんな技術を生かせる・継承できる住まい造りが今、とても少なく

理解していただける方も少なくなっています。

あたりはずればかりでは困りますが、手刻み・手加工・・・技術の引渡しの出来る

「場」を次の世代に残せて行けたらと思います。

 

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