暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

年代物

2017年11月28日 | 古民家

 布生地を織る機械が海外からの紡織機械で、その会社は無くなり、今ではそれを大事に修理しながら使っているそうです。

あるTV番組では、足袋を折る機械が壊れて、その機械で無いと製品が製造できないので

廃業した同業者の機会を譲り受けに行く場面がありました・・・

古くから使われてきた物は次第に必要とされなくなり・・・

その歴史に幕を閉じます・・・

それらの良さが再認識されて、表舞台に立とうとした時に・・・同じものは再現できません・・・

似たものを作るだけです。

素材や道具・技術すべてが揃わないとだめなのです・・・

創業100年~!! そう、うたっている会社さんは、しっかり技術を継承して、当時の品物を再現できる

体制を整えているのだと思います。

車に詳しい方は解るかと思いますが「4連キャブレター」なんて言えば、完璧に近い状態に調整出来る技術屋さんは

今では、何人いる事なのでしょうか?

古民家を造る為の道具は、紡織機のような複雑なものではありませんし、手斧(チョウナ)槍鉋(ヤリカンナ)など

細々と造られている方はいらっしゃったようなので・・・

今でもそれらの道具を使って技術を次の世代に伝えて、伝統文化を継承しています。

でも、飛鳥時代のような木工技術で施工はしていません、重要文化財でもない限りそこまで手間を掛けませんし

当時の施工方法を再現するのは、建築では無く、検証になってしまいます。

流行(はやり)と言ってしまうにはあまりにも、もったいない文化や伝統が廃れていってしまう・・・

時間の流れの速さと社会の移り変わりに戸惑うばかりです。

 

 

 

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