布生地を織る機械が海外からの紡織機械で、その会社は無くなり、今ではそれを大事に修理しながら使っているそうです。
あるTV番組では、足袋を折る機械が壊れて、その機械で無いと製品が製造できないので
廃業した同業者の機会を譲り受けに行く場面がありました・・・
古くから使われてきた物は次第に必要とされなくなり・・・
その歴史に幕を閉じます・・・
それらの良さが再認識されて、表舞台に立とうとした時に・・・同じものは再現できません・・・
似たものを作るだけです。
素材や道具・技術すべてが揃わないとだめなのです・・・
創業100年~!! そう、うたっている会社さんは、しっかり技術を継承して、当時の品物を再現できる
体制を整えているのだと思います。
車に詳しい方は解るかと思いますが「4連キャブレター」なんて言えば、完璧に近い状態に調整出来る技術屋さんは
今では、何人いる事なのでしょうか?
古民家を造る為の道具は、紡織機のような複雑なものではありませんし、手斧(チョウナ)槍鉋(ヤリカンナ)など
細々と造られている方はいらっしゃったようなので・・・
今でもそれらの道具を使って技術を次の世代に伝えて、伝統文化を継承しています。
でも、飛鳥時代のような木工技術で施工はしていません、重要文化財でもない限りそこまで手間を掛けませんし
当時の施工方法を再現するのは、建築では無く、検証になってしまいます。
流行(はやり)と言ってしまうにはあまりにも、もったいない文化や伝統が廃れていってしまう・・・
時間の流れの速さと社会の移り変わりに戸惑うばかりです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます